このサイトについて

Amazon検索順位の公式ルール分析とお買い得の探し方

Amazon検索で良コスパ品を探す方法 家庭用3Dプリンタの例 では、Amazon検索エンジンのクセを理解して、コストパフォーマンスに優れた良品を見つける方法を探究しました。

それだけでも十分に損のない品ですが、さらにもっとお得な割安品を探したいという人のために、その考え方と方法、注意点を補足しておきます。

とはいえ、この記事で扱う方法とは単に重複再検索をかけ、スクロールしてもっと探しましょうというだけのことですから、何も新しいことはありません。期待に値するほどのものではないと感じるでしょう。

Amazon検索順位の公式ルール分析と割安の探し方

値するのは、その過程でAmazon検索エンジンのクセを調べてみるという考え方です。私たちはほとんどだれも、Amazonでお店をやったことがありません。店のカウンターの内側から逆にこちらを覗いてみれば、違ったものが見えてきます。

暇つぶしの読み物として覗いてみてください。商品を売る側の視点を知ると、暮らしの視野が広がります。

スポンサーリンク

Amazonで検索した時の結果はどういう順番なのか

Amazonで検索した時の結果はどういう順番なのか

Amazonで目当ての商品を探し検索した時、その結果に何を感じるでしょうか。

長年Amazonを使ってきた人なら、最近商品を検索しても見つけにくくなったと感じているのではないでしょうか。それ以外の大多数の人は、検索結果に対して別に何も感じないでしょう。良い商品があるのかないのか、それだけが気になりますよね。

Amazonで検索した結果がどう出るかの仕組みは、Amazon独自のルールで決まっています。まず以下の公式ルールをご覧ください。これはAmazon内に明記されており、リンク先で誰でも見ることができます。

Amazon公式買い手用ルール(2021.4)
  • ベストセラー:カテゴリーごとに、一定期間内で単に最もたくさん売れたもの
  • Amazon’sChoice:カテゴリーごとに、配達速度とレビュー、価格の総合点が高いもの
  • ランキング:カテゴリーごとの、ベストセラーの順位

そう、これは検索結果順位の仕組みルールじゃなくて、ベストセラーランキングのルールです。出し惜しみではなく、一般消費者、買い手の側にはこれしか知らされていないのです。これしかない。

これだけでは何も分からないのと同じです。検索順位はおろか、ランキングの決まり方すら霧の中です。売れたのが件数なのか数量なのか売り上げなのか、期間の区切り方や総合点の付け方バランスなど一般消費者には明確に基準が公表されていません

私たちはお店のカウンターに並べられた商品を見て買うだけです。お店がどういう基準で並べ方を決めているのか、お店が自称しているランキングが何に基づいているのか、本当は何も知らないのに1位を信じて買ったりしているわけです。

通説ルール

なお、Googleで広く検索すると、Amazonの検索順位付けルールについてもう少し推定することができます。

Amazonで普通に商品を検索した結果の表示順位は、大まかに以下の基準を複合したルールで順位が決まっていると、一般には評価されています。

  • 検索キーワードとの合致率
  • 直近10日程度の売り上げ件数
  • レビューの質と量
  • 商品がクリックされて見られた回数と、実際に買われた確率

先ほど紹介したAmazon公式ルールなどとも傾向が概ね合致しており、このルールはある程度信用できると考えられます。

売り手に与えられる公式ルールの分析

それでは、お店のカウンターの内側、Amazonの中の人には何が見えているのか覗いてみましょう。

売り手側に回ると、このルールはAmazonから、以下のようにもう少し詳しく公式に解説されるようになります。

Amazon公式売り手用ルール(2021.4.米国マーケットプレイス基準)
  • ベストセラー:100商品以上を含むおすすめカテゴリーで売上第1位として掲載されているASIN(商品識別番号)に割り当てられる。ASINにはカテゴリーごとに異なる注文しきい値がある
  • 売り上げランキング:ASIN全期間の売り上げに基づく。過去の売り上げよりも、最近の売上の方が重みづけされる。商品レビューはいっさい考慮されない。バリエーションは親ASIN子ASINが適切に設定されている一部のストアで、総計される

つまり、噛み砕くと以下のようになります。Choiceは深い公式情報がなかったので割愛します。

ベストセラーのルール分析(2021.4.米国マーケットプレイス基準)
  • 100商品以上を含むおすすめカテゴリー内にある商品に限られる
  • 売上金額が選出対象であり、販売数量や件数は関係ない
  • カテゴリーごとに異なるしきい値があり、選出対象が選別されるが、詳細は非公開
売り上げランキングのルール分析(2021.4.米国マーケットプレイス基準)
  • 全期間の売上金額が対象だが、最近の売上金額が重視される。最近がいつからいつまでで、どの程度重視されるかは非公開
  • 商品レビューは質も量もランキングに無関係。レビューが多くても少なくても、☆が優良でも劣悪でも、関係ない
  • バリエーション(色バリエーションなど)は、販売者が適切に設定していれば、総計の売上がランキングに反映される。例えばスマホカバーで赤白黒のカラバリがあるなら、3色合計の売上総額でランキングされる。
売り手に与えられる公式ルールの分析

よって、以下4つの結論を得ます。これが、Amazonで商品検索した結果がどう出るかの順位づけルールです。

Amazon検索順位ルールの公式傾向
  • 普通検索を除いて、全てカテゴリーに縛られる
  • 直近の売り上げが高く評価される
  • レビューは一切関係ない
  • バリエーション設定は、販売者まかせ

とはいえ私たちはAmazonでお店をやるためにこれを調べているのではありません。買い手にとってこの4つのルールが何を意味するのか、どうすれば損せず得できるのか、以下で考えてみることにしましょう。

普通検索を除いて、全てカテゴリーに縛られる

検索結果がカテゴリーに縛られると、カテゴリー外の商品が探しにくくなります。

カテゴリーが便利なのは、買いたいものがぼんやりしたジャンル以外はっきりしていなくて、ウィンドウショッピング的に商品を見たい買い手と、ランキングで販売を促進したい売り手のみです。

あとの大多数にとっては、障害でしかありません。本当は存在する商品でも、カテゴリーが間違っていたら検索で見つけられなくなります。

広くすべてを見通せる検索エンジンがあるのに、分類で制限するのは本来無意味なものです。カテゴリーに縛られない方が良い品を広く探せるので、その方法は冒頭リンク先記事で扱いました。

直近の売り上げが高く評価される

つまりロングセラーよりも直近の流行品やセール品が上位に来やすい。必然的に順位の入れ替わりは激しくなります。

その入れ替わりの激しさを緩和するために、しきい値によって短期の売り上げ評価を緩和していると思われます。

なので、検索結果順位上位だけで買う商品を決めることはかなり不安定と言えます。ベストセラーやチョイスマークも同じ不安定さがあるとも言えます。

トップがコロコロ変わる。検索するたびにベストセラーやAmazon’s Choiceマークが異なる商品に付け変わって、当惑したことはありませんか?

買い物の成功率を安定させるには、順位以外にもう一つ、別の視点が必要だと分かります。

レビューは一切関係ない

Amazon商品ランキングにおいては、意外にも、レビューはその質も量も全く関係ないと明示されています。検索結果順位においても、ある程度そういう傾向はあるでしょう。

ならば逆に、レビューの質と量を分析することこそが、検索結果順位を補足する有効な別の視点になり得ます。

バリエーション設定は、販売者まかせ

同じ商品のカラーバリエーションを、一つの商品ページで選べるようにするのか、それぞれ別の商品ページにするのかは、販売者それぞれに決めさせているようです。

なのでまず、バリエーション設定の下手な販売者の商品は売り上げ記録が合計されないので、検索上位に来にくく、掘り出し物が潜みやすいと言えます。

もっというと、同じ商品でも販売者によって異なるページ構成になります。同じ商品に対して、無数に異なる商品ページが生まれてしまうということです。

よって、Amazonの商品検索結果においては、以下の非公式ルールが強力に存在することが自明なこととして推定できます。

・ひとつの検索結果ページに同一商品は2つ以上表示されにくい。

重複商品の再検索

重複商品の再検索

例えば「3Dプリンター」をAmazonで検索したとして、出てくる結果には同じ商品の重複がかなり少なくなるようにバイアス(検索結果の偏り)がかかっています。(スポンサー商品は除く)

だから、本当はさっきの検索ルール的には1位2位が同じ商品で、相互に販売者と価格が若干異なっているだけだとしても、検索結果に表示されるのは1位のほうだけで、僅差2位の同一商品は視界から霧の中へ消え、代わりに別の異なる商品が2位に繰り上がって表示されます。

同じ商品でもそれを販売する人は無数にいるので、例えばお店違いとか1円違いで同じ商品が延々と表示されたら邪魔ですよね?楽天市場とかで見たことがあるんじゃないでしょうか。それを防ぐためにAmazonの検索結果には重複排除のバイアスがかかっているわけです。

検索の障害

これが検索の障害になって、商品を隠してしまいます。ここに、掘り出し物が潜む余地が生まれます。

ですから、Amazon検索で良コスパ品を探す方法 家庭用3Dプリンタの例 で買いたい商品を絞れたら、できればさらにその商品を安く買う方法を探しましょう。もう買いたい商品名は明らかなので、この先は簡単です。

商品名で再度Google検索をかけても良いですが、多くの場合はAmazonの中に利便性があり、かつ、さらなる価格優位性が潜んでいます。Amazonで、絞れた具体的な商品名で再検索し、結果をスクロールしてよく探してみてください。

最初にベストセラーだった緑色の3Dプリンタを、商品名「ELEGOO Mars 2」でAmazon再検索してみます。すると、以下のような検索結果が出ました。当然に、同じ商品が検索1位に出ています。

ELEGOO Mars 2

そこから延々とスクロールしていくと、ずっとずっと下に以下の検索結果がありました。すでに無関係な商品も混じり始めてくる深い場所です。

この商品を見ると、1位の商品と同一でありながら価格はさらに安いようです。

さらに安い

これらは全て、筆者自身が2021.4.24の同時刻に検索した結果です。筆者自身がより安く買うためにこの方法で検索し、実際に購入したので間違いありません。

再検索においては、価格だけが目的なので、スポンサーマークだろうがタイムセールだろうが、何のマークがついていようが構いません。

価格だけが目的
異なる出品者から異なる商品ページ

こんな風にAmazonでは、同じ商品でも異なる出品者から異なる商品ページで品物が売られている場合があります。

非公式な出品者や、公式でも代理店だったりする場合、直販に比べ知名度や売上が劣るので、記事で学んだ検索順位総合点の重みづけルールが効いて、安いのに上位に表示されないといった逆転現象が発生します。

この事実を知らない人は、検索しても、目的の商品が上位にあればそこで調査を終わります。それ以上を見ようとはしないでしょう。するとこうした潜在価値を見落とします。

良い品

重複下位の出品者は、サポートが弱かったり偽物だったりなどリスクもあるので選択には注意が要りますが、良い品をより安く買える可能性もあります。

再検索結果のチャンスとリスクは隣り合わせです。よく中身を見比べ、じぶんで負えると思ったなら、チャンスに手を伸ばしてみるのも良いでしょう。

どうも怪しく、価格差がリスクと割りに合わないと思ったら、元通り冒頭リンク先の記事にあった、みんなの選んだ品、検索上位だったものから選べば損のない、無難な結果が得られます。

掘り出し物は検索の反対側にある

読み物はこれで終わりです。ここで扱った内容は、いちどでもAmazonの売り手側ルールに触れたならすぐに気づくことです。

けれど大多数の人は、店のカウンターの客側にいて裏側を知りません。検索結果とランキングを素直に楽しみ、じゅうぶん満足して去っていきます。

掘り出し物は検索の反対側にある

しかし、ここまで読んでしまったあなたは、もう元の素直で満足した場所に完全には戻れないでしょう。

Amazonだけでなく、あらゆる検索エンジンには、すべて店のカウンターのような検索の障害が設けられています。バイアスがかかっている。合理的に売るため設けられた、検索の偏り操作です。

これを超え、障害の霧に隠された掘り出し物を随所で見つけ出しましょう。