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【Mac】無料ChituBoxで3Dプリントする初期設定

Macでやる初めてのFusion360操作方法 無料でいきなり実践 ではFusion360を使って3Dデータを作る方法を練習しましたが、3Dデータから光造形3Dプリントするには、同じく無料のChituBoxを使ってデータを変換する必要があります。

この記事では、普段MacBookAir M1を使っている筆者が、MacにおけるChituBoxの、初めての操作方法をご紹介していきます。Fusion360もChituBoxも無料なので、3Dプリンタを買う前にじぶんで操作してみて、できそうかどうか楽しく試すことができます。

【Mac】ChituBoxで3Dプリントする初期設定

筆者もChituBoxを使うのは初めてで、皆さんと同じ、これからの状態です。ですから、やたら詳しい内容や難しい用語は使いません(使えません)。

でも、筆者はブログでMacやiPhone、その他ウェブサービスのトラブル解決や応用記事をたくさん書いて来ました。Macに慣れているし、機械全般の取扱自体は得意なので、むしろ簡単なことばで皆さんのお役に立てると思います。ご覧ください。

当サイトでは光造形3Dプリンタを扱う方法について取り扱っています。FDM(熱積層)に関する情報は今のところありません。

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ファイル形式と全体の流れを最初に確認する

アプリ名ファイル形式
Fusion360.f3d
↓変換
ChituBox.stl
USBメモリ変換
3Dプリンター.ctb
現在は.ctbが主流で、.cbddlpではない

最初にFusion360で3Dデータを.f3d形式で作り、.stl形式に変換して出力します。

次にChituboxで.stlを読み込み、3Dプリンターが読み込める.ctbという形式にまた変換します。この過程で、ラフトという造形用の支柱を付加します。

作ったラフト付きの.ctbファイルは、USBメモリに入れてから3Dプリンターに読み込ませて使います。

ほとんどの場合でMacとの直結はできず、USBメモリを経由する手間があります。

Elfinなど一部の3Dプリンタは、Wifiで接続できるものもあります。しかしElfinはChituBoxが使えません。

USBメモリ端子を確認しておく

USBメモリ端子を確認しておく

大抵の光造形3Dプリンタは、データの受け渡しがUSB-Aという端子形式です。その場合、3Dプリンタ本体には適合するUSBメモリースティックが付属するはずです。昔ながらの一番でかいUSBです。

つまり、MacBookの場合はUSB-Cポートしかないので、付属のUSBメモリが使えません。

その場合はMacBookで作った.ctbファイルを、会社や自宅のデスクトップパソコンにメールなどで送り、そのデスクトップPCに付属のUSBメモリを挿してからデータを運ぶことで対応できます。

変換コネクター

手間に感じる場合は、変換コネクターを噛ませると良いです。コネクターには色々ありますが、MacBookにも直接突き刺す使途を考えると、コンパクトさを犠牲にしてでもショートケーブルタイプが適します。

2コネクタ同時使用時などMacBookに挿した状態での取り回しがよく、また挿したメモリに障害物が当たった時MacBookの端子を傷める確率を下げられます。

ELEGOO MARS 2 付属のUSBメモリはFAT32フォーマット

ELEGOO MARS 2 付属のUSBメモリはFAT32フォーマット

ちなみに筆者の所持する ELEGOO MARS 2 の場合は、付属するUSBメモリはFAT32フォーマットでした。同じ機種の人は参考にしてください。勿論、そのままMacに挿して使えます。筆者は実際に上記のショートケーブルを噛ませて使っています。

ChituBoxをインストールし、起動する

3Dプリンタの機種によっては、付属のUSBメモリに最初からChituBoxが内蔵されている場合があります。

しかしほとんどの場合、ネットの本家ChituBoxホームページから最新版をダウンロードした方が良いと思います。ネットの最新版にも最初から多くの3Dプリンター機種別プロファイルが同梱されており、USBメモリ内蔵の古いものを無理に使うメリットはありません。

ChituBoxをインストールし、起動する

ChituBoxホームページにある「Download Now」をクリックすればダウンロードされます。特にアカウント作成等は必要ありません。タダでもらえます。ダウンロードしたらダブルクリックし、インストールしてください。

CHITUBOX.app

インストールするとLaunchPadにアイコンが出現しますが、これをクリックしても起動できません。Finder>アプリケーションにある、CHITUBOX.appアイコンをクリックし開くと起動できます。

なおAppStore経由でないアプリのため初回は注意表示が出ますが、許可する必要があります。

一度起動すれば、以降はLaunchPadからでも起動できるようになります。

謎ツールのインストールはスルーでもOK

謎ツールのインストールはスルーでもOK

起動すると上記画像のようなダイアログが出る場合がありますが、インストールせずキャンセルを選択しても普通にChituBoxは使えます。

インストールしないと毎回出て面倒なのですが、良く分からないものはインストールしないことをお勧めします。ツール自体はAppleのツールですが、必要としているinstall_name_toolが何を目的としたプログラムなのか調べても判然としません。

初期設定する

初期設定する

初回起動時は上記画像のようなダイアログが出ます。バージョンアップの自動確認システムですが、下部チェックボックスを外して白抜きにし、オフにしておくことをお勧めします。

あなたもスマホアプリやウィンドウズアップデートなどで経験があると思いますが、基本的に何でも、よほどセキュリティの問題やメリットがない限りバージョンのアップデートはしない方がトラブルが少なく済みます。

あなたの3Dプリンターを最新機種に買い替えた時など、目的を持って限定的にアップデートを選択するのが適切です。

設定

起動したら早速、設定ボタンを押してウィンドウを開き、左上の長方形に+のマークを押してください。

光造形3Dプリンターの機種一覧

すると対応する光造形3Dプリンターの機種一覧が出ますから、あなたの機種に合うものを選びましょう。

2021.5.15時点 ChituBoxV1.8.1 対応3Dプリンタ

以下にChituBoxが標準対応している3Dプリンタメーカーリストを記載します。最新機種もかなり早くバージョンアップで対応しているようなので、欲しい3Dプリンタがメーカー対応していれば、まず問題ないでしょう。

  • AnyCubic
  • CREALITY
  • ELEGOO
  • EPAX
  • Flashforge
  • Longer 3D
  • Phrozen
  • QIDI
  • SparkMaker
  • Voxelab
  • Zortrax

リストにない場合は、手動で設定することもできます。

基本的な設定はこれで終わりです。昔はレジンもプリセットがあったようですが、今はありません。細かい設定は自在に変更できますが、最初は何もいじらないのが最善です。

樹脂コスト

レジン樹脂のタブを押すと樹脂コストの欄があるので、買ったレジンの1kgあたり価格を入れておくと、作る製品の原価コストが分かって役立ちます。

.stlを読み込み、配列する

今回は、筆者が購入した3Dプリンターの付属USBメモリに入っていた.stlファイルを例にとって行きます。.stlファイルならなんでも良いですが、初めてなら本体のテストも兼ねて、大きすぎずある程度複雑な形状のものが良いでしょう。

.stlを読み込み、配列する

左上のフォルダアイコンから、目的の.stlファイルを開きます。今回はこのようなチェスのコマのデータです。

ここからの操作方法はネットにいくらでも情報があるので、今回はあえてこのコマを量産する手順を紹介したいと思います。

量産をシミュレーションしてみる

同じ形状を大量に作る方法を練習しておくと、じぶんの作品を量産して配る時などに便利です。

量産をシミュレーションしてみる

3Dデータを複製するには、画面上部のコピーボタンを使います。左側の鏡面ボタンを使うと、形状や模様、文字も反転してしまうので、上部のコピーボタンの方が適します。試しにはみ出す限界までどんどん増やしてみました。

コピー

はみ出した駒は赤く表示されますが、ちょっとずらせば納まりそうです。そういう時は同じく画面上部にある自動レイアウトボタンを使います。

自動レイアウト

いくつかオプションがありますが、中央に配置を選択したところ一発で綺麗に納まりました。

綺麗に納まりました

配置が枠内に収まったら、ラフト設置の手順に移ります。

ラフト設置

ラフトとは、3Dプリント作品を支える支柱および土台のことです。

光造形3Dプリンタはその仕組み上、作品を浮かせてラフトで支えた状態で出力する必要があります。

そうしないと、作品がプリンタの天板にくっついてしまい、剥がす時苦労したり作品を破損したりする原因になります。

特に意識しなくても、ChituBoxは初期設定で作品が5mm中に浮いた状態になります。Zリフト高さの項目で、この浮かせ寸法は変更できます。

ラフト設置

今回のように複数の作品がある場合、いっぺんにまとめてラフトをつけた方が楽です。その場合は、右側のメニューから全て選択のチェックボックスを入れてください。

そうすると全作品が青色になり、全選択状態になります。この状態で、右上のラフトアイコンを押してください。

ラフト設置画面

するとラフト設置画面に切り替わります。今回のように作品の数が多い時は、前処理の計算に時間がかかるので待ちましょう。進捗は画面下部に出ます。

ラフトは細かく設定できますが、最初は初期設定のままで良いです。余程重そうなものを作るときは、太さを太くしておくと良いでしょう。

右下にある、「+床面のみ」を押すと自動でラフトが取り付けられます。

はみ出し

ラフトがはみ出してしまった場合は、赤く表示されます。

削除ボタン

こういう時は手動で右下にある削除ボタンを押し、はみ出したラフトをクリックすると赤く変化するので、変化した状態で再度削除ボタンを押すと消去できます。

ビューを回転

全部のはみ出しが解消できたら、ラフトの設置は終了です。ビューを回転させて裏面から見るとはみ出しの有無が一目瞭然で確認できます。

スライス

右上のタブからもとの画面に戻り、「スライス」を押すと変換が開始され、結果が表示されます。

消費するレジンの量

結果には消費するレジンの量や、最初に設定した単価に基づく価格コスト、作品を造形するのにかかる時間が表示されます。

今回だと造形時間は1h34m37s、1時間34分37秒です。

同じ駒を2個だけ印刷

ちなみにこちらの画像は同じ駒を2個だけ印刷した場合の計算結果ですが、造形時間が全く変わらないことが分かります。

光造形3Dプリンタでは、作品の高さが同じならば面積にかかわらず造形時間は同じになります。

結果が良ければ、「保存」を押して.ctb形式で保存できます。あとはこれをUSBメモリに移して、3Dプリンタに持っていくだけです。お疲れ様でした。

以前は.cbddlpという形式だったようですが、今は選択できません。.ctbの方がファイル容量が小さく済み、結果として印刷の安定性が増すようで、今はこちらが主流のようです。

なお今回は量産練習のためにチェス駒を大量に並べたデータを作りましたが、このデータでテスト印刷するのはやめておきましょう。レジンが勿体無いので。

お知らせ

動画始めました。内容がマニアックすぎるので、奇跡的に興味と一致した人は字幕ONでご覧ください。

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