クルーズ船内の食事は24時間いつでも無料。。というか、良くも悪くも料金に強制的に含まれています。だから絶対失敗したくない、食事のまずい船だけは回避したいと思っている方は多いのではないでしょうか。
この記事ではまず、クルーズ船ごとの評価をできるだけレビュー数の多いランキング形式で調べる方法をご紹介します。
その上で評価に振り回されずにクルーズの食事で後悔しないための方法を、筆者の体験をもとにお伝えします。それは、気に入る食事を提供してくれる場所を見つけ出すコツと手段を持っていくことです。
究極のところ食事のおいしい/おいしくないは個人の好みもあります。食事の評判の良い船、悪い船を事前に調べるのも大事ですが、あくまで参考程度にしか役立ちません。
日本から醤油や炊事道具、カップラーメンを持ち込む方法も楽しいですが解決にはなりません。必要なのは、うまい食事にありつく簡単なスキルです。
クルーズ豪華客船 ランキング情報の調べ方
最新ランキングで、船ごとの食事の評判を大まかに掴んでおきましょう。極めてレビュー数の多いクルーズランキングサイト、cruise critic で見ることができます。
トップページのプルダウンメニューで見たいランキングを選び、オレンジ色の「View Winners」ボタンを押します。今回は食事を調べるので「Best for Dining」です。他の項目を知りたい方は下記 クルーズランキング項目別説明 をご覧ください。
リンク先を見ると、2019年の食事ランキングはセレブリティクルーズが上位を独占しているのが分かります。
乗りたい船の名前あるいは船会社名が分かっている場合は、そこから調べることも出来ます。トップページ の検索ボックス に英語で船名あるいは船会社を入力します。
試しに筆者が以前に乗ったノルウェージャンスターという船で見てみましょう。
CRUISE LINESのところは船会社単位での検索、SHIPSのところは船舶単位での検索になります。
船会社で検索すると、全レビューの平均☆評価が出ます。ノルウェージャンの場合、36,662レビューの平均が3.5(5段階評価)という見方になります。
ただし船会社で検索すると全体平均の☆評価しか見れません。食事など項目別に見たい場合は、船の名前まで入力して検索します。
船名で検索しなおしたあとの検索結果ページをスクロールして、右側に項目別評価一覧があるのでそれを見つけてください。
食事はDiningの項目を見ます。クルーズクリティックサイトの専門家評価(編者評価)は3.0、サイトにレビューを投稿した一般人の評価平均は3.7となっています。他の船の評価と比較して参考にしましょう。
なお筆者にとってはノルウェージャンスター号の評価は食事含め全て5.0で最高の思い出です。
特に船の設計が古いため経済合理主義に染まっておらず、船内共有スペースのレイアウトが巧みに分散されており船内を歩き回って探検する面白さ、客室外での自分のお気に入りスペースを発見する楽しさがあります。
数字の評価はあくまで他人の参考平均値ですので、気にし過ぎないようにしましょう。
クルーズ船 口コミ情報の限界
ランキングである程度乗りたい船に目星をつけたら、個人ブログなどで口コミ情報を検索してみるとよいでしょう。
2019年現在では、クルーズ船での食事に関して比較的プリンセスに肯定的な情報が多く、コスタに厳しい意見が多いように思います。
ただ、あくまで参考です。もうクルーズを契約してしまって、あとから自分の船の食事の評判がイマイチという趣旨の記事を目にしたとしても、がっかりすることはありません。
口コミを調べてすぐに気づくと思いますが、同じ船でも人によっておいしいとかおいしくないとか情報はまちまちです。
一般に食事のレベルは良いという評価・口コミの多いプリンセスクルーズの例をとってみても、おいしいという情報もあれば、時期によるという情報もあり、おいしくなかったという人もいます。
当たり前の事実ですが念押しします。食事の好みは人によって違います。他人の前評判よりも、自分にとって良い食事を船内で見つけ出せればそれで良いのです。
なのでランキング調べはほどほどに、これからクルーズ船の食事の実態をお知らせした上で好みに合う店の見つけ方を伝えておきたいと思います。どうぞお付き合いください。
クルーズ船でおいしい食事を見つけるために知っておいてほしいこと
クルーズ船内にはビュッフェ(バイキング)のほかに5~10以上もの有料/無料レストランがあります。
ですが特に無料レストランにおいては食材の大部分が共通で使い回しです。メニューも半分くらいは共通しています。
つまりビュッフェで食べたものと同じものが無料レストランでも出てきます。逆もまた然り。
じゃあビュッフェで食べてみてまずかったら絶望しかないかというと。。それは違います。そこが大切なところです。
たとえばハンバーガーですが、ビュッフェにはレタスからパティ、バンズ、ピクルスにチーズとなんでもあり自分で好きなように作れます。
一方無料レストランでハンバーガーを頼むと、まるきり同じカット形状の材料が使用されたものがお皿に盛られて出てきます。でも味が全然違います。
焼きたての香ばしい肉とパン、思いがけないハニーマスタードのソース、付け合せの良いチョイス、プラスチックでない皿とカトラリー。
クルーズ船の厨房にはちゃんと電気コンロがあり、人が調理しています。だから良くも悪くも同じ食材同じメニューであっても全く異なる味わいが提供されます。
みなさんにはこうした実態があることを最初から知っていてほしいと思います。そして万一最初のレストランが口に合わなかったとしても、憂慮せず他の色んなレストランのメニューを試せるようになって欲しいと思います。
ビュッフェ以外のレストランへ入るには英語が必要になるため心理的に抵抗があり、どうせ食材もメニューも代わり映えしないからと諦めてしまってはあまりに残念です。
船内レストランを色々試す価値を前もって知り、旅に臨んでください。
そしてもし、最初の食事が口に合わなくて同行者や旅の仲間の表情が曇ったら(食事代が含まれて何十万円もする旅行なので、食事が合わないと本当にみな肩を落とします)、あなただけは確信を持って他のレストランを試し、おすすめのメニューを見つけて仲間を誘ってあげて欲しいと思います。
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