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ホテル客室清掃に学ぶ、お部屋の消臭最終手段

ホテル客室清掃に学ぶ、お部屋の臭い対策最終手段

「ホテルの客室はいつも無臭。プロは何かしているの?」

「家がこもっててなんとなく臭うと言われる。換気がうまくいってないのかな?」

こうした疑問や悩みに、建物の臭い対策について業務を通しつぶさに見てきた設計士の筆者よりお答えします。

臭いの基本対策は換気と清掃ですが、色々やってもうまくいかず臭いがとれなくて困っているケースは多々あると思います。

清掃については、脱脂と除菌をまだやってみたことがないという方は、この記事の最終手段をやる前までには 部屋に染み付いた臭いを消す 除菌脱脂拭き掃除のやり方 を参考に一度試みてください。

この記事では、

  • 換気効率をあなたの部屋に最適化して臭いを消す方法
  • プロの臭い対策法に学ぶ、臭気対策最終手段

といった内容をご提供します。

これは消臭剤やアロマ、フレグランスなど薬剤を使用せず、安全に完全無臭を目指す方法を紹介するものです。

また、手法10選、20選のような半端な苦労を繰り返すことに終止符を打ち、臭いの悩みを一撃で終わらせるために、プロの行うのと同じ方法だけを伝えます。

特に家事に忙殺されている方の負担を消す目的で書きました。ご参照ください。

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換気効率最適化によるお部屋の無料消臭方法

換気効率最適化によるお部屋の無料消臭方法

最終手段の脱臭に踏み切る前に、まずは基本かつ無料の方法を見直してみましょう。

どんなに清掃をしても、どことなく臭いのするこもりがちな部屋というものはあります。清掃は消臭の必要最低条件ですが、そこに効率の良い換気を組み合わせなければ、消臭はできません。

清掃+換気はホテルの客室清掃でもマンションのゴミ置き場でも、臭い対策の基本手法としてプロも同じようにやっています。ただし清掃は家庭もプロも大差ないのですが、換気は要領があります

消臭にお金をかける前に、まずは換気の要領を見直してタダで解決できないかやってみましょう。

24時間換気システムをフル活用する

24時間換気システムをフル活用する

マンションのユニットバスにある換気設備は、24時間換気システムと呼びます。自宅のシステムが24時間換気対応かどうかは、洗面室にあるスイッチを見れば表示があるので分かります。

文字通り、24時間回し続けることを前提に設計されたもので、大変壊れにくい堅牢さと、省エネ低騒音低ランニングコスト性能を兼ね備えています。

ところが入居者の方が実際住み始めると、やっぱりもったいないと感じるのか、換気システムをこまめにオフにしてしまうご家庭が多くみられます。

15年建物設計をし、入居後の建物調査もしてきた経験から断言させてほしいのですが、24時間換気システムをこまめにオフにして得られるメリットはゼロです。

24時間換気システムをフル活用する

24時間換気システムは、法令に基づき、新築建物においてホルムアルデヒド等をはじめとした室内化学物質濃度を下げるためにも常時ONを前提に設計されているものです。  

筆者の経験的にも、入居後の風呂場や洗面室にカビが生えるか否かと、システムを回し続けているか否かは事実上完全にイコールです。もちろん臭いの問題にも直結してきます。

まずはこのシステムのある住居にお住まいの方は、常時ONにしましょう。電気代への影響は軽微でメリットは莫大です。

このシステムをONにしたら、特に消臭したい部屋の窓か壁給気口だけをOPENにし、残りは閉めて1日回してみましょう。だいぶ違ってくるはずです。

アンダーカット

なお、ドアは全部閉じてもOKです。アンダーカットといって、どのドアも引き戸も床との間にスキマが設計されており、換気のために必ず空気が通るようになっています。

例えば友人を自宅に招くつもりなら、前夜にすべての部屋の窓と給気口を閉じてリビングだけOPENにします。こうすると寝ている間に、OPENにした部屋だけ集中的に換気消臭されます。

換気扇をフル活用する

24時間換気システムがない場合、キッチンあるいはユニットバス、トイレの換気扇をうまくつかって臭気をコントロールできないか検討してみましょう。

まずはお部屋の中でどこに換気扇があるか確認してください。次に、消臭したい部屋に窓か給気口があるか確認します。

あとは換気扇を回し、すべての窓と給気口を閉じた後で消臭したい部屋の窓か給気口をOPENにして一晩回せば臭気は抜けます。

 換気扇をフル活用する

ただし運転中は、換気扇のある部屋に臭気が流れてくるので注意してください。例えば部屋じゅう閉め切ってキッチンの換気扇をまわし、トイレの窓だけ開けて便をすると、トイレは消臭できますがキッチンに便のにおいが流れてきます。

逆に、トイレに換気扇のある部屋に住んでいる方はラッキーです。基本、24時間回し続けると電気代コストや換気扇故障リスクをはるかに上回る良い結果が得られるでしょう。

換気扇がキッチンにしかない場合は、トイレの臭気が流れてくるし寒くて音もうるさく24時間回し続けるのは不可能です。こまめに換気するしかないですが駄目なら記事後半の最終手段を実施してください。

窓のない密室をどうするか

消臭したい部屋に窓や給気口がない場合は、いくら換気扇をまわしても消臭できません。違う方法が必要です。例えばクローゼットや物置、窓のないシューズインクローゼットのような収納系の部屋です。

換気できない密室は臭気が特にこもり易い場所です。こういう場所は密室であることを逆手に取り、オゾナイザーを使って脱臭する方法がかなり有効です。取扱は危険を伴うため、実施する場合は以降の記事をよく読んで取り組んでみてください。

ホテルの客室はなぜ無臭なのか 部屋の完全消臭最終手段

ホテルの客室はなぜ無臭なのか

ホテルの客室には香水の強い客や喫煙の客など多様な人が多数出入りしますが、 一定レベル以上のホテルならば客室はいつも無臭に保たれていることに気づいた方もいると思います。

なぜでしょうか。客室清掃においても基本は清掃と換気です。さきほど記述した換気と同じように気流をコントロールして換気を行っています。

そして清掃と換気を行ったうえでも臭気の残る場合は、脱臭装置を使用して無臭にしています。

清掃業務で利用されるオゾン脱臭装置

清掃業務で利用されるオゾン脱臭装置

マンションのゴミ置き場設計においても、同じ脱臭装置を使用しています。介護や保育の現場、飲食店の入れ替えや、不動産業者が古い建物に客を案内する前などにも使用されています。各分野のプロが脱臭を行う最終手段として、行き着く先は皆同じです。

空気清浄機ではありません。オゾン脱臭機(オゾンガス発生器、オゾナイザー)です。昔は大変高価だったのでマンションでもオゾン脱臭機があるケースは限られていましたが、今の新築は多くが装備しています。

脱臭機や空気清浄機はほかにもプラズマクラスターイオンや次亜塩素酸など色々ありますが、強力さにおいて高濃度オゾンに勝るものはなく、プロの常なる選択が効果の証左です。そして大変ありがたいことに、入手し易くなって家庭でも利用できるレベルになりました。

オゾナイザーの使い道

オゾナイザーの使い道

オゾンとはプラズマクラスターイオンのように、目に見えず空気中に浮遊して脱臭効果を発揮するものです。

コンセントさえあればどこでも使えるので、部屋だけでなくマイカー自動車内の消臭にも使えます。芳香剤を使うと気分が悪くなる方は、脱臭をやってみるとよいでしょう。

エアコンが臭い場合はエアコンを回しながら実施すれば、エアコン自体も脱臭できます。部屋のエアコンでも車のエアコンでもOKです。

寝具や衣類は広げてあれば脱臭できますが、オゾンには浸透性がないので重なっているものやあまりに厚いものは無理です。脱臭したいなら広げるなり干すなりしておけば良いです。

タバコ臭も靴箱も脱臭できます。基本、オゾンにさらすことさえ出来ればありとあらゆるものを脱臭できます。効果はやはり業務用が圧倒的です。

オゾン脱臭機はON中は固有のにおいがありますが、オフにするとすぐに消えて無臭になります。オゾン臭は危険なため、嗅いではいけません。

高濃度オゾン脱臭機(オゾンガス発生器)の重要注意点

 高濃度オゾン脱臭機(オゾンガス発生器)の重要注意点と最適な使い方

オゾンは空気中で全て無害な酸素に変化し残留しませんが、変化前のオゾン自体は人体に有害です。

実施する場合は取扱説明書をよく読み、注意して使用してください。このためもあって本来は業務用の最終手段です。簡易化されたオゾン脱臭機であっても注意点は同じです。

運転後はすこし待ってから、部屋を開けて直ちに換気し、脱臭機をコンセントから抜きます。

絶対に、閉め切った部屋や車に居ながら使用してはいけません。Amazonレビューだとそういう使い方をしてる人もいるようですが、原理からいって安全であるわけがありません。

部屋や衣類についたペットなどの動物の臭いも脱臭できますが、ペット自身はもちろん退避させねばなりません。

常時居ながらの運転をしたい場合は人体に害のない低濃度オゾン脱臭機という選択肢もありますが、低濃度だと脱臭効果が低すぎて意味がありません。家庭用の一般的な空気清浄機と大差ないです。

また、子供の手の触れる場所に置いてはダメです。子供に留守番させるときは、別の部屋であってもONにしたまま家を出てはいけません。

こうした特性を考慮しつつ、家庭でうまく使いこなす方法を 玄関で除菌対策 オゾンガス発生器で除菌室DIY にまとめました。入手したら運用の参考にしてください。

臭いの悩みを終わらせよう

臭いというものは目に見えず、測定して数値化することも難しいために、対策法もさまざまな消臭剤や芳香剤が巷にあふれていて効果もよくわからず、キリがありません。

それでいて臭いは四六時中生活に影響する重大な問題ですから、どこかで完全にケリをつけないとずっと消臭剤を振りまくような家事の手間としてついて回ります。

消臭の最終手段

臭いの悩みにケリをつけるには消臭の最終手段をやるに尽きます。なにが最終手段であるかは、消臭の現場に日々取り組むプロの手段に学ぶのが適切といえるでしょう。

記事の手法があなたのお部屋の臭いの悩み解決に役立てばと思います。

小型タイプは家庭用なので、パワーの持続力は限られています。オゾンの出力が持つのはせいぜい1~2シーズンまでで、耐久性はほぼ使い捨てと考えてください。

以下の業務用はちょっとオーバースペック気味なのですが、決定打になります。