iPhoneの電池を長持ちさせたい。でも細かい設定を幾つもいじるのは面倒だし効果が疑問。変な広告付き常駐アプリを入れるのは嫌だし、これも効果が微妙。節電したいけど、できるだけ機能は損ねたくない。
そういう人へ、ぴったりの解決法をお届けします。iPhoneの中に隠された最強の節電機能2つを、タップだけで呼び出すとっておきの方法です。この方法には、こんなメリットがあります。
- 節電の決定打:通信電波と画面発光、2大バッテリー消費原因を自在に遮断することで、決定的に節電できます。
- 無料、アプリ追加不要:iPhoneに最初から入っている標準アプリの無料機能だけ使います。
- アプリ起動不要:一度設定したら、以降はその標準アプリを起動する面倒もありません。トリプルタップするだけで切り替えられます。画面ロックのままでも反応し、ポケットにしまったままでも操作できます。
- カスタマイズできる:個人の使用スタイルに合わせて、AirPodsなどBluetoothだけは遮断しないなど必要な機能は損ねず細かく事前設定できます。設定後は再操作不要で切り替えられます。
- オーバースペックな機能を落とす:iPhone不使用時にあなたを煩わせるあらゆる通知、着信、怪しいバックグラウンド通信、勝手なGPS動作、無駄に眩しい画面、そういう細かいもの全てが、単純に使っていない時ALLオフ、使う時だけ即時ALLオンにできます。
ごらんの通りお手持ちのiPhone以外に何のアプリも契約も費用も必要としませんから、思い立ったらどこに居てもすぐ試せます。
やってみる手順も数タップ短時間でできる簡単な方法にまとめていますから、気にいるかどうかまず今から試してみてはいかがでしょうか。きっと、長年の電力の悩みに前進の道筋をつけることが出来るでしょう。
iPhone標準機能を最速で呼び出し、通信を遮断して節電する
iPhoneには、ワンタッチですべての通信を遮断する機能が初めから標準で備わっています。誰でもご存知の、機内モードです。ですが。。
不使用時にすべてのバックグラウンド通信を遮断できれば物凄く節電になるし、セキュリティも大幅に向上します。しかし、この機能をいちいち画面上で操作するのは面倒でやっていられません。それに、完全遮断したら不便な場面もあります。
そこで当サイトではあなたの志向に合わせて遮断範囲を設定でき、iPhoneロックをオンオフすることなく、ポケットの中にiPhoneをしまったままでもこの機能を最速で利用できるショートカットをご用意しました。
この後の黄色いボタンをタップするとiPhone標準の機能によってダウンロードされます。
ショートカットとは、Apple謹製でiPhone標準アプリのひとつです。使用にはこのアプリとiOSの最新版アップデートが必要です。
ダウンロード画面が出たら一番下までスクロールし、赤い文字で「信頼されていないショートカットを許可」と書かれている箇所をタップして許可してください。
うまくいかない場合は、設定>ショートカット>信頼されていないショートカットを許可 の方もONになっているか確認してください。
このショートカットは筆者がiPhone標準の機能だけを組み合わせて動作を自動化し、公式の方法で誰でも簡単にダウンロードできるようにした、手作りのショートカットです。
Appleはこのように、ショートカットをユーザーが手作りしてそれを公開できる仕組みを整えています。興味をもったら、あなたも手作りして他の人に発表したりできます。利得はありませんが、費用もかかりません。
使ってみて気に入らなければ跡形もなく綺麗に削除できます。むろん、変な情報を盗まれたり金銭が絡むこともありません。
いちど許可しても他のショートカットを入れる際はまた許可を要してきます。一度許可したからといって以降ずっと勝手に許可されるような事にはなりません。
通信を遮断すると何もできないのでは?
通信を遮断すると、電話もネットもできません。しかし、あなたが電話やネットを使うのは、iPhoneを手に取ってロックを解除している時だけです。
確かに、鞄やポケットにiPhoneを入れている時でも、iPhoneは通信を必要としています。メールやライン、企業広告やあなたを呼び出す誰かの指図を、即時にあなたに伝えるためです。
こうしたお知らせがあなたに届かなくなったら大問題です。でも、それは本当に即時あなたを呼びつけるほどのことでしょうか?
あなたがiPhoneをしまっている時は遮断し、あなたがiPhoneを使う時だけ即時に通信できれば、それが最も節電になります。
遮断時にあった着信やメール、LINEなどの通知は、通信再開すれば即時にその当時のタイムスタンプと共に届きます。それに、何時間もiPhoneを使わない時というのもあまり無いのではないでしょうか。
であれば、不使用時には通信を遮断しても問題ないかもしれません。電話には即時出られないけれど、数時間以内にはあなたはiPhoneを見ているのですから、その時にかけなおすようにしてみても良いかもしれません。
その方が、かえって煩わしいことが減ることもあり得ますし、もちろん、劇的な節電につながります。うまくいくかどうか、まずは1日だけ試してみてはいかがでしょう。
節電機内モードショートカットの使い方
ショートカットを許可してインストールしたら、それを最高速で切り替えられるよう設定して試してみましょう。iPhoneのロックを解除しなくても簡単に切り替えられるようになります。
iPhoneの歯車アイコンである設定から、>アクセシビリティ>タッチと進み、画面をスクロールして「背面タップ」の設定を開いてください。
ダブルタップとトリプルタップが表示されるので、「トリプルタップ」を選択します。画面を下方にスクロールすると、先程インストールした「節電機内モード」が見つかるので、それをタップして設定します。
レ点が付いたら、設定は終了です。あとは、いつどんな時でも、iPhoneの背面をトントントンと3回タップするだけで、通信遮断のオンオフを切り替え、節電できます。
実際に試してみましょう。早速iPhoneの背中をトリプルタップしてください。すると、バイブが1回振動して画面の上方にレ点が表示され、機内モードに切り替わり通信が遮断されます。
解除するには、同じようにまたトリプルタップしてください。
ダブルタップは誤動作が多く使えない
背面タップ機能はダブルタップも設定できますが、やると分かりますがダブルタップは誤作動が多く、使えません。タップした覚えがなくても、些細な振動を誤検知してしまいます。
トリプルタップはほとんど誤検知がありません。通常使用中に誤検知で通信が落ちると不便なので、ダブルではなくトリプルタップに設定してください。
AirPodsなど特定の通信は遮断したくない時
iPhone画面を下からスワイプし、コントロールセンターを呼び出すと、上方に4つのボタンがありますので、飛行機のボタンを押して機内モードをON状態にしてください。
機内モードONのまま、遮断したくない通信のボタンもONにし、その後機内モードだけOFFに戻してください。以降は、トリプルタップ操作しても遮断したくない通信はONのままになります。
上記画像の状態にするのが推奨です。この状態にしたら、以降はトリプルタップで操作すれば節電しながらBluetoothイヤホンは使えます。
制御できるのは、「ネットワーク」「Wifi」「Bluetooth」の3種のみです。AirPodsなどBluetoothイヤホンは、BluetoothだけONにしておけば通信できます。Bluetoothは消費電力が非常に少ないので、必要ならオンのままに設定しておいても良いでしょう。
Wifiは、カフェのフリーWifiに繋いだり、Air Dropしたり、テザリングするときに必要ですが非常に電力を消耗します。ネットワークは、それ以外の全ての通信であり、最も電力を消費します。
ネットワークとWifiは、節電効果のためこの節電機内モード時はオフ設定のままにすることをお勧めします。テザリングしたい時や通常使用時にトリプルタップでONすれば良いでしょう。
アプリ起動不要、画面確認不要
ここまででお分かりの通り、一度このショートカットをインストールしたら、以降はいちいちショートカットアプリをタップして起動する必要はありません。ショートカットアプリのアイコンが邪魔なら、ホーム画面から取り除いても構いません。Appの削除はしないでください。
また、指紋や顔認証でiPhoneのロックを外す必要もなければ、画面を確認する必要もありません。ロック状態のままでも、トリプルタップすればバイブが1回反応するので、それで切り替わったことが分かると思います。
例えば映画館や公演会場で機内モードに切り替える時、ポケットに入れたまま物理ボタンで画面をONにし、トリプルタップすればポケットから取り出さずに切り替えられ、バイブで挙動を確認できます。
ホワイトポイントを最速で切り替え、画面発光を落として節電する
先程のショートカットでiPhone不使用時の電力消費は大幅に節減できますが、通常使用時も簡単かつ強力に節電する方法があります。
ホームボタン(iPhone12などホームボタンがない機種は、サイドボタン)をトリプルクリックすることで、画面発光を大幅に抑えたり、戻したりが簡単に切り替えられる方法です。
通常だと、画面の明るさを変える時は画面下からスワイプで表示されるコントロールセンターから、太陽のマークのスライドバーを上下して画面を暗めにしたりすることで節電対策をしていることと思います。
しかしこの方法だと急に明るい場所に出た時など画面が暗すぎて不便になり、結局スライドバーを操作して明るくしてしまったりなど節電効果の割に手間が増えるだけです。
それに、あまり画面を暗くしすぎると、ポイントカードバーコードやQRコードなどを画面に表示しても、レジの人が読み取れなくなり困ってしまいます。その都度スライドバーをモタモタ操作していたら面倒極まりありません。
ホワイトポイントの機能を使うと、普段は常時スライドバーで暗めの設定としたまま、必要な時だけホームボタン(iPhone XRは電源ボタン)トリプルタップで瞬時に明るくしたり、元に戻したりできるようになります。
しかも、iPhone標準の自動輝度設定は動作したまま制御できます。トリプルタップで明るくしたら、全体に明るい基準レベルのまま自動調整され、再度トリプルタップで暗くしたら、今度は全体に暗めの節電を維持したままほどほどに自動明るさ調整がなされます。
やり方はまず、 設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ から、「ホワイトポイントを下げる」の項目をオンにします。
設定値は、80%が推奨です。
次に、設定>アクセシビリティ>ショートカット から、ふたたび「ホワイトポイントを下げる」の項目を選択します。レ点が付いたら、設定は完了です。
これで、ホームボタン(機種によってはサイドボタン)をトリプルクリックするだけで瞬時に明るさをコントロールできるようになります。普段は暗めの節電設定としたまま、QRコードなど必要な時だけトリプルクリックすれば、節電と利便性を両立できます。
利便性を損なわず節電しよう
iPhoneの節電と利便性とは、どちらか一方を取るしかないトレードオフの関係と思われがちです。
実際、節電のためにGPSやWifi、Bluetoothや画面の明るさ自動調整など、多くの便利な機能を停止してしまったのでは本末転倒です。
今までの節電は、個々人にとって不要な機能はオフしましょうだとか、こまめに設定を切り替えましょうと言ったものが多かったように思います。
その方法は、せっかくの便利な機能を切り捨て、毎回時間のかかる面倒な操作を必要としてきました。労多くして実り少なしです。
節電を考える上では、本当は細かい設定はどうでもいいのです。単純にあなたが使っている時だけ全力ONでフル機能を発揮、使っていない時はALLオフで超節電、そのメリハリを素早く切り替えられれば、それが一番シンプルで効果的です。
記事で紹介した方法なら、それが実現できます。最初は戸惑うかもしれませんが、誰でもすぐに覚えられるトリプルタップ、トリプルクリックという分かり易い3連打の方法にまとめました。
今からぜひ、試してみてください。朝からトライし、1日いつも通り過ごして時折操作してみましょう。
いつか会社帰りにAirPodsを身につけiPhoneをしまう時、トリプルタップを思い出して音楽を聴きながら通信を遮断するころ、きっと気づくと思います。
今日は電池が持った、どうやら悪くない、と。
おまけ:ショートカットを使いこなす
ショートカットを使うと、あなたのiPhoneに隠された機能の数々を解放できます。
写真でいっぱいの容量を増やすには、下記をご覧ください。
書類の写真を撮ったら、下記でPDFにすぐさま変えることもできます。
スマートプラグと組み合わせて、家電を制御する応用もできます。それには下記を参照ください。
NFCタグを組み合わせて、タッチで動作を自動化させる応用もできます。NFCタグとは、例えばSuicaのカードそのものなどです。実際、Suicaを使ってiPhoneを反応させられます。
好きなものを楽しんでみてください。スマートプラグ以外は無料でできます。
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