iPhoneやiPadでアプリが落ちて開かず、新規インストールやアップデートもできなくなり困っていますか?
ここでは、最も重い下記のトラブル例全てに該当する人にのみ、解決の決定打となる唯一つの対処法を提供しています。
2021.2.11、この問題はOSアップデートにより解決されました。
同じ症状で困っている方は、MacBookをBigSur11.2.1以降、iOSを14.4以降、iPadOSを14.4以降にそれぞれアップデートしてください。
以降の対処記事内容は不要となりました。アップデートすれば症状は再現しないはずです。ソースはサポートを翻訳して2021.2.11以降の記述をご覧ください。
2021.8.13追記
上記により公式にはOSアップデートで解決されたはずですが、未だ同じ症状になる人がいるようです。筆者のところでは再現してませんが、記事の方法を試してもダメな場合は、「iPhoneを探す」の一時停止を試してみてください。
これもAppleIDと同期の問題に密接に関わっており、推論上は、停止することで問題が前進する確率がわずかながらあります。
筆者が実際に2020年末に直面し、解決した簡潔な最新手法です。トラブルの原因も推定しました。お役立てください。
対処のための設定法
PCと有線USB接続し、PCの iTunes Store から、問題が起きている端末のデバイス管理登録を削除すると直ります。
iPadが同じトラブルになった場合も、対処は同じです。
PCとiPhoneをUSB有線接続し、デバイス管理登録を削除する
このトラブルに陥った人は、PCと有線接続できるケーブルをすでに所持している確率が高いです。
そのケーブルで接続してください。なければ、筆者が使ったのと同じ製品系統から、MFi認証があって端子形状の適合するものを用意していただければ確実です。
接続したら「ミュージック(旧iTunes)」アプリを起動し、上部メニューバーから アカウント>マイアカウントを表示 と進んでください。筆者の実例はMacBookからです。
マイアカウント表示がなく、PC側ミュージック(iTunes)アプリ自体へのサインインと認証がまだの人は、先に同じアカウントメニューからあなたのiPhoneと同じAppleIDを入力し、済ませてください。
マイアカウントを表示したら、中段にスクロールして「ダウンロードと購入済みアイテム」の欄から青い「デバイスの管理」というリンクをクリックしてください。
デバイスの一覧が表示されるので、問題が起きている端末のデバイス管理登録を一旦削除してください。
iPhoneのApp Storeから再サインインし、回復を確認する
デバイスの管理登録を削除すると、あなたのiPhoneのAppStoreアプリは強制的にサインアウトした状態になっています。
次にAppStoreアプリ内右上の青い人型のアイコンをタップし、再度あなたのApple IDを入力してサインインしてください。
サインインしたら、トラブルの起きていたアプリをすべてアップデートするか、削除してインストールし直してください。今度はインストールが完了し、今まで通り起動します。
最後に、必要に応じてiPhoneのiTunes Storeアプリなどからも再度サインインを行っておいてください。これで対処は終了です。
原因は認証にあり、きっかけは同期にある
トラブルはこれで解決したと思いますが、以降では再発防止のためにもう少し研究した記録を置いておきます。ご参考ください。
DRM的認証があるアプリだけがトラブル可能性を持つ
iTunesはかつて、DRM認証という技術で音楽データを著作権保護しコピーを禁止していました。
これは2009年になくなりましたが、購入履歴をチェックする認証は残っているはずです。また、似たような仕組みがAppStoreのサードパーティーアプリ(無料含む)に仕込まれている確率が高いです。
認証が失敗すると、対象のファイルが開かなくなる仕組みです。今回のトラブルは、何らかの理由でこの認証情報が壊れたときに起きると考えられます。
Appleが承認していない怪しいアプリを排除するための仕組みなのでしょう。
だから、Apple自身が提供し最初から端末に入れてある基幹アプリだけは認証チェックが仕込まれておらず、したがってトラブルが起きないのだと推察されます。
トラブルを観察すると、認証はAppleとの通信を介して各アプリの起動時にバックグラウンドで行われていると感じる節があります。
そしてアプリごとに認証された後は、端末再起動あるいはアプリアップデート時までは認証状態が維持されていると思われます。
端末を再起動すると、アプリは再度、起動時に認証を確認しに背後で通信している可能性が高い。これが、新規インストールできないトラブル発生後に再起動すると既存アプリまでダメになる理由です。
認証は何を照合して行われるか
Appleが適切に認証をするためには、どの個人がどのアプリを購入したのかを把握する必要があります。
そのための仕組みはApple ID以外考えられません。アプリ初回起動時は、背後で通信しApple IDを照合しているはずです。
正しいApple IDであれば認証に支障ないはずなのですが、何かのきっかけでiPhoneの中にある認証ファイルが壊れると、照合が通らずアプリは起動しなくなります。
これがトラブル発生状態で起きていることです。また同じ目に遭わないためには、何がきっかけで認証ファイルが壊れるのか推定しておく必要があります。
同期とその後の再認証がきっかけになる
認証ファイルが壊れるきっかけは、PCとの同期時に、Appleで購入した以外の音楽・映画・ブックその他メディアファイルをiPhoneに送り込んだ後で、かつ、iPhoneがアプリでなくメディアファイルの認証を照合する通信を行った後に起きると思われます。
メディアファイルの認証を照合する通信は、iPhone自身まるごとの認証を行うときに行われる確率が高いです。
これはどういう時かというと、iPhoneのAppleIDを一旦サインアウトした後に再度サインインした時、AppleIDに登録したメールアドレス等を変更した時、iOSのアップデートを行った時、などが考えられます。
今後のための対策
原則として、同期を使って新たなメディアファイル(Appleで購入した以外のもの)をiPhoneに送り込んだ後は、不要不急のAppleIDサインアウト、AppleID登録情報の変更、iOSアップデートを避けることが、再発防止の対策になるでしょう。
逆に、今回の方法で症状が直っても、以降さらに新しいメディアファイル(Appleから買った以外のもの)を同期でiPhoneに送り込んだ場合は、程なくして上記いずれかのメディアファイル再認証タイミングを過ぎた頃、再びトラブル発生すると思われます。
その場合、同じ対処法で直るはずです。未来にミュージックアプリがアップデート等により、デバイス管理登録解除ができなくなった場合は、トラブルの原因が認証にあることを思い出してください。
iPhoneでなくPC側のiTunes的な管理アプリのどこかにきっと、外部からiPhoneを管理している場所があるはずです。そこを見つけ出し、一旦認証的な登録を削除してやればリセットできるでしょう。
また、予防対策を考えるときは、きっかけが同期にあることを思い出してください。
たとえばAppleから買った以外の音楽などメディアファイルをiPhoneに送り込む時は、Appleミュージックアプリ等の公式同期を使わなければトラブル発生しないと思われます。
iCloudなどを使ってファイルとして送り、iPhoneのミュージックなどといったApple製のアプリを避けて他のサードパーティーアプリで視聴するようにすれば、再発を防止できるでしょう。
Appleが認証を照合するのは、あくまでAppleが承認し販売するカテゴリーにあるファイルだけです。その他の雑多なファイルは、Appleが認証する動機がありません。ですからApple公式もしくは公式認定されたメディアアプリを介していないファイルは、照合の対象となっていないはずです。
以上が、今ある対処法成功例の事実と、断片的な情報に基づく推理になります。
もしもどこかでこの記事を読み、トラブルが解決した人がいたら、他にも困っている人へ教えてあげてください。
未来に同じトラブルが起こり、その時この記事と同じ方法ができなくなっていたとしても、ここを読んだ人が未来の状況に応じて推理し、解決できるよう精一杯の知恵を書き記しました。
インターネットの海には、この問題に苦しんだ人たちの過去の記録が、奇しくも2009年を境に脈々とコメント欄で残っています。
当時の方法は今はもう通用しませんが、筆者はその記録を手がかりに推理を立て、解決できました。ここに感謝申し上げます。
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