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食器・調理器具の安全で賢い除菌消臭方法 洗って落ちない臭い対策

キッチンに臭いの悩みはつきものです。プラの弁当箱は2回食洗機しないと臭いが取れないし、コンロの魚グリルは洗いにくくて臭いが取れません。

ホットケーキを焼こうと木へらを取り出したら昨日のカレーの臭いがするし、食べ残しを放置した土鍋は洗っても変な臭いが落ちないことがあります。

食器・調理器具の賢い除菌消臭方法 洗っても落ちない魚の臭い対策

食器調理器具類の消臭方法はネットにたくさんあり、酢、重曹、茶葉、消臭剤などが一般的です。しかし、例えば臭いグリルやまな板を酢や何かに浸しても臭いは取れません。他を全部試すような時間も費用も無駄ですし、漂白剤など有害な薬剤の使用は避けたいものです。

一体どうするのが一番楽で効果的なのでしょうか?記事では、食器類の落ちない臭いを消臭する効果的な手段を、香りのごまかしでなくきちんと原因から処理する方法として紹介しています。ご利用ください。

この記事の著者

この記事は、主に建物に染みつく臭いの対策について業務を通しつぶさに見てきた設計士の筆者 デフラグライフ の経験から、取れない臭いの原因が化学物質や衛生だけでなく物質の構造にあるという知見に基づいてお送りしています。

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食器類に残る悪臭の原因を知る

部屋に染み付いた臭いを消す 除菌脱脂拭き掃除のやり方 でも解説しましたが、モノに染み込んで取れない臭いの原因は主に雑菌と、油脂にあります。

例えば魚の臭いは魚自体が臭いのではなく、死んだ魚に増殖する雑菌が臭いの原因を出すために臭います。腐ったものや不潔なものが臭いのは、カビを含む雑菌の働きによるものです。

また、酸化した油脂、つまり古くなって傷んだ油も悪臭を放ちます。

食器類に残る悪臭の原因を知る

では、食器類を除菌して油を落とせば、悪臭はしなくなるかといえば、話はそんなに単純でありません。洗っても落ちない臭いの悩みはここから始まっています

この原因を始末しないで、いくら臭いの原因物質がトリメチルアミンだとかこねくり回しても、中和だなんだと重曹や消臭剤を振りかけても、臭いは落ちてくれません。

悪臭が洗っても落ちない原因を知る

悪臭が洗っても落ちない原因を知る

臭いの原因が雑菌と油脂にあるのに、それを洗い落としても臭いが取れないのはなぜか?

それは、雑菌や油脂が食器類の微細な隙間に染み込んでしまっていて、表面を洗っても落とせていないからです。

プラスチックや陶器など表面がツルツルに見えるものですら、微細なスキマがたくさんあることは、食器調理器具素材の選び方、使い分け目安【素材の物性比較表】 で学びました。目には見えなくても、食器調理器具には、臭いの原因が潜みやすい空隙やデコボコがたくさんあるのです。

食器・調理器具の賢い除菌消臭方法

食器・調理器具の賢い除菌消臭方法

臭いの原因がスキマに隠れているのなら、それを掻き出して始末することが、本当の解決です。洗剤を次亜塩素酸系ハイター漂白剤など強烈にエスカレートさせたり、茶葉や重曹をいくつも使い分けたりする必要はありません。

掻き出すには普段の食洗機やスポンジ、激おち君、マイクロファイバーふきんではなく、もっと超絶に細い繊維を持つ ナノファイバー に道具を置き換え、こすり洗いする事が有効です。

その上で、洗剤の代わりに家庭で入手しやすく除菌に有効食品用アルコール を併用すれば、消臭手順が完成します。

ナノファイバーとは マイクロファイバーとの違い

100均やスーパーでマイクロファイバータオルというものを見聞きして知っている人もいると思いますが、ナノファイバーとは、その飛躍的進化形、新鋭のイノベーションです。

よくあるマイクロファイバーは、髪の毛の30分の1などと太さを比較されますが、ナノファイバーはマイクロファイバーのそのさらに約1/3 の細さを持ち、直径0.7マイクロメートル(700ナノメートル)です。

ナノファイバーとは

訳の分からないほど細い繊維を高密に集積すると、体積あたりの表面積が大幅に増大するので、当然物理的に「吸着性」「グリップ性」「遮熱性」「分離性」が高まることが公式サイトで紹介されています。

スカスカの荒い繊維よりも目の細かい極細繊維の方が、吸着や分離で有利なことは、マスク選びなどで皆さんも実感があるのではないでしょうか。

今回はその「吸着性」による臭いの原因取りと、単に細い繊維で食器表面の凸凹に入り込み油脂や汚れを掻き出す能力とを利用します。

ナノファイバーを使った除菌消臭のやり方

掻き出した臭いの原因に有効なのは酸かアルコールですが、酢を撒いて拭くと食器に酢の臭いと成分が残留し、再び水洗いして乾燥しないとかえって不衛生になります。

ナノファイバーを使った除菌消臭のやり方

アルコールならば拭いた後自然に揮発して乾燥し、臭いも成分も、水分も残らないので最も衛生的に1回の手間で除菌を完了できます。煮沸しないのならば、食品用アルコールが食器の除菌消臭には最適でしょう。

アルコールを臭いのする食器類にしたたるほどたっぷり吹きかけ、1分間放置してから、ナノファイバーで念入りにこすり拭き取ってください。手肌がアルコールに弱い方は、使い捨て手袋を併用すると良いです。

拭き取った直後は放置が最善手です。直後の水洗いは水分が雑菌の温床になるので不要です。程なくしてアルコールは揮発し、臭いはなくなります。

こすって大丈夫?

こすって大丈夫?

マイクロファイバーの繊維はポリエステルで出来ており、物性的に 推定硬度は2 で、柔らかいものです

ほとんどの食器類を傷つける恐れがなく、プラ、金属、陶器やガラスにも使用できます。木材(硬度1)はあまり強くこすらないよう気をつけてください。

硬度とは物の硬さの指標で、硬度の異なる物同士がこすれると、硬度の低い方だけが削れるという原則があります。詳しくは 【素材の硬度一覧】食器と調理器具に傷をつけない無料の方法 をご覧ください。

陶器・シリコン類の消臭は煮沸が必要な場合がある

陶器やシリコンは素材の奥深くまで空隙があり、臭いの原因がそこまで染み込んでいる場合は、ナノファイバーでも厚い食器の奥の汚れを掻き出すことはできません。

他にも傷の深くついたプラや木材なども同様で、こうした場合には酢を入れた熱湯で煮沸するほかありません。

陶器・シリコン類の消臭は煮沸が必要

雑菌も油脂も高温に弱いため、煮沸は消臭の有効打です。時間と大鍋と大量の酸が揃っているならば、酢で悪臭の原因を煮出す方法を試す価値はあります。

ただし、酢は煮沸する水2リットルに対し最低でも大さじ7杯程度以上の濃度が必要で、かなりの量が必要なことに留意してください。

煮沸する場合、アルコールは高温で揮発してしまうので使えません。重曹や茶葉類は、酸に比べるとその除菌効果はわずかです。ほとんどの雑菌類は、酸とアルコールに弱い特性です。

ナノファイバーの通常使用方法

ナノファイバーには極細繊維の物性上、吸着性の他に「グリップ性」「遮熱性」「分離性」の高いことが公式サイトで紹介されています。

消臭の用が済んだら、ビンのフタ開けや、ピクニックに持って行ってちょっとした日除け、口にあてがってマスク代わりなど、大体よくあるハンドタオルの完全上位互換として通常使用できます。

グリップも遮熱も塗料などの薬剤でなく物理的な細さの構造によるものなので、破損しない限り機能が半永久的に持続する特徴があり、酷使に耐え、頻繁に洗って清潔を保てます。

今治

一般のご家庭なら、例えば今治のバスタオルやブランドのハンカチ、カメラや楽器など大切な道具のワイピングクロスなど、こだわりの良質な繊維製品が一つくらいはあるという人も多いと思います。

布にこだわるといえば誰もが伝統、高級素材、さもなくば特殊な薬剤塗布のポリッシュや技術のよく分からない不織布を選択することがこれまで多かったのではないでしょうか。

ナノファイバーは繊維と素材の専門企業によって確実に技術が検証明示されており、薬剤や他社品転用に頼らず物理的に機能を獲得しています。

家に伝統の良質タオルが既にあるなら、双璧をなす先端技術の繊維製品も一つ揃え、物性を理解して使い分けてみると家事仕事が捗るようになるでしょう。

賢く除菌消臭しよう

賢く除菌消臭しよう

記事では洗っても落ちない食器や調理器具の臭いを取るために、単に雑菌や油脂といった臭いの原因だけでなく、なぜ洗っても取れないのかの核心に迫ることで、問題の解決手段を提示しました。

食器類の消臭方法はネットに無数にありますが、核心を解決しなければどういう方法も焼け石に水です。また、方法が無数にあるならば、より最短距離で原因の核心を除去できる方法に、まず絞ってから挑戦してみましょう。

さて記事の方法を試し、こびりついた食器や調理器具の臭いは改善したでしょうか?食卓で使える水準まで回復し問題が解決したら、ここで得た知識をもっと活用してみましょう。

臭いの原因である雑菌と油脂を退治する、道具と知恵をさらに活かすには、以下の記事もご参考ください。

臭いの潜む核心である空隙構造、その遠因となる食器調理器具類の傷を防ぐ方法については、以下の基礎理論を暇な時読んでみてください。

あなたの家事全般に物理的な目線が備わり、効率を飛躍的に伸ばす方法をみずからアイデアできるかも知れませんよ。