この記事では説明のために一部で超高画質写真を用いており、読者の環境によっては読み込みに時間のかかる場合があります。
iPhoneやスマホカメラの進化は著しく、その画素数は数千万から億に迫る勢いですが、その違いは肉眼ではほとんど識別出来ません。
違いの分からない高画質のせいでデータが重く、空き容量を圧迫してメール添付にも苦労する始末です。そのオリジナル対処法は iPhone標準アプリで写真サイズ容量を小さく減らす設定と解像度目安 で多くの人に使用され、模倣発信者さえたくさん生みました。それほど同じ悩みを持つ人は多かったのです。
それにしても超高画質写真は一部の最高級プリンタや大画面でしか活かせない、無用の長物なのでしょうか?
なんだか勿体ないですよね。せっかく良いカメラがあるのだから、高価な機材を買わなくても超高画質を活用できる方法を身につけましょう。無料で今すぐiPhoneスマホだけで出来ます。
1.自然体ポートレート
どれほど高価なカメラに熟練しても、誰かの自然体の表情をポートレート写真に収めることは至難の技です。

カメラを前に名を呼ばれて誰が自然体の表情を出せるでしょうか?

写真が高画質のままなら例えば大勢の子供や動物など、勝手気ままにさせておいて適当にさりげなく撮り、あとで肖像に切り抜いて使うことができるようになります。
通常、写真を切り抜き拡大すると画質は大幅に劣化します。しかし元の写真が高画質のままなら、拡大しても肖像に耐えられます。以下をご覧ください。

上記写真をリサイズ縮小してしまってから切り抜きしたものと、無加工のまま切り抜きした写真を次に示します。


このようにポートレイトの切り抜き拡大に耐えられるのは、元がiPhone標準カメラで撮って無加工の高画質だった場合のみです。切り抜きしてあとからズームする方法もiPhone標準機能だけでできますので、後述します。
カメラの前に呼びつけることなく、何かに没頭していたり、感情にあふれるさまを、適当に広く撮っておく。高画質のままで。それは結果的に、カメラを意識しない自然体の表情をつかまえることになります。
人々が何かに心を動かされている瞬間とか、そういう、自分以外の誰かのための偶然を手にし、永遠に肖像の中に残しておくことが出来るようになります。
2.あとからズーム


まず上記2枚をご覧ください。上がリサイズ加工写真、下が超高画質写真です。スマホなど画面上ではタップ別画面表示してからズームしない限り、肉眼で違いがわからない、ムダ解像度の例です。
しかしこの写真を、後から単に端末上で拡大して切り抜いたのが、下記の2枚の写真です。元データは、上がリサイズ加工写真だった場合、下が無加工の超高画質写真だった場合の例です。


無加工超高画質写真の場合、このように撮影後から画面上でズームし切り抜いても耐えることができます。
撮影中はズーム操作はもたつきますし、手ブレもひどくなります。そういう時、この技術を使えば撮影時は適当に広く撮って、後から淡々とズームを検討することが出来るようになります。
特に、野鳥や観劇、パレードやスポーツ観戦など遠くで動く小さな被写体を捉える時、役立ちます。
あとからズーム加工の方法
超高画質で普通に撮った後から、ズーム加工する方法は簡単で、iPhoneだけでできます。他に何のアプリも機材も要りません。他のAndroidスマホでも多分出来ると思います。トリミング操作です。

まず写真アプリから対象の写真をタップしてから、右上の「編集」をタップし、編集モードに入ってください。

下方の変な#ぽい四角マークをタップして、写真の外枠を指で動かし希望のサイズに切り抜くだけです。

保存時に誤って元画像を削除してしまわないよう、初めは元画像をコピーしてからトライすることをお勧めします。
3.全記録メモ写真が作れる

上記写真はホームセンターで水道パーツ売り場を撮影したものです。タップして画像ファイルを別画面に呼び出してから指で拡大してみてください。大きな値段の文字以外はほとんど見えないと思います。

次に上記の、一見同じ写真を同様にタップ別画面表示してから拡大してみてください。値札も図面も形状も、拡大したらすべてが読めたと思います。これでマニアックな水道パーツの図面寸法価格つき一覧表が一発で完成しました。
先の写真は撮影後に小画面リサイズで解像度を減じたもの(1280×960 (120万画素))です。後の写真はiPhone標準のカメラで一切加工せず撮った最高画質(4032×3024(1200万画素))そのままのものです。
このように、無駄な高画質は確かに画面や小さな印刷で見る分には何の違いもありませんが、ズーム拡大してみた時だけ、その差がはっきり現れるという特徴があります。
そしてこれこそが、私たち一般人がプロみたいな金のかかる高画質対応機材を持っていなくても、高級スマホカメラを活かせる方法です。

筆者は水道DIYを研究しているのでホムセンの写真でしたが、もちろんスーパーやブランド、アウトレットや、店のメニュー、電車やバスの大型時刻表、大規模路線図などあなたのローカル調査メモに、今後は凄まじい生産性をもたらすでしょう。
ローカル調査メモ写真を撮ったら、Googleマップにアップしてみましょう。何の報酬もありませんが、きっと沢山の地元民や観光客の役に立ち、誰かに喜んでもらえると思います。それは、あなたの世界を広げることにきっとつながります。
4.メルカリ写真の影・接写ピンボケ対策

まず上記写真をご覧ください。これはメルカリ商品のタグ写真をメルカリアプリで接近して撮りそのままJPG変換したもので、自分自身のカメラの影が映り込み、なおかつ肝心の商品タグにピントが合いません。
メルカリアプリ内のカメラ機能を使った人なら経験があると思いますが、近づいて撮るとピントが合わず影が入ってきて非常にイライラします。

次に上記の写真は、iPhone標準のカメラアプリで遠くから同じものをズームで撮ったものです。先ほどの撮って後からズームでなく、最初からカメラアプリの画面を指でつまんでピンチインして出来る、通常のズームです。
標準カメラアプリなら自動的に最高の超高画質になりますから、撮る時にズームしてもかなりの高画質を維持できます。
この方法を使えば簡単に、自分の影が入りにくくなり、その上タグの文字まで一撃でフォーカスが合います。
この場合の写真容量自体は、メルカリアプリから読み込むときに自動圧縮されるので、あまり気にする必要はありません。正方形の切り取り作業はメルカリアプリ内で手動調整できます。読み込んだらiPhone本体からは削除してしまいましょう。
今ある財産を使い尽くそう

iPhoneの容量が一杯になってしまったからといって、写真全部をリサイズ縮小してしまったのでは、そもそもの高機能カメラが無駄で勿体ないとは、誰もが思うでしょう。
でも、肉眼で識別出来ない高画質をどうやって一般人が使いこなせばいいのか、それは長い間ずっと置き去りにされてきました。

必要なのは、写真をつまんでズームしてみたり、トリミングしたり少しの手間です。それだけの工夫があれば、沢山の使い道がタダで今すぐ楽しめることを、実感いただけたでしょうか。
メモ・ズーム・メルカリ、そして、自分以外の誰かのための写真には、縮小リサイズしない、iPhone標準の高画質そのままが適します。
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