自宅お風呂横の脱衣所には、脱いだ服を、洗濯するまでの間一時的にしまう場所がないことがほとんどです。
筆者は建築の設計を17年専門にする現職ですが、一般的な住宅の例を見る限り、脱いだ服の一時置き場は設計されていない間取りがほとんどです。
一人暮らしなら直接洗濯機に放り込むこともできますが、家族がいるとなかなかそうもいきません。
すると多くの家庭では洗濯カゴ的なものを買ってきて放り込むようなことになっていると思います。この方法だと溜まった洗濯物が見え、生活感丸出しで美しくありません。
また、そもそもカゴを置く場所すらないケースも多く、どこに置くか四苦八苦している家庭も多いのではないでしょうか。
記事ではスペースが多少取れる場合の究極楽でスッキリした見た目になる方法と、脱いだ服置き場がまるでない場合に空中へ浮かせて収納する方法をご紹介します。ご覧ください。
洗濯カゴの代わりに新しいゴミ箱を使う
ゴミ箱だなんて頭がおかしいとそっ閉じする前に、どうか下記をご覧ください。
上記はゴミ箱としてはある種当たり前に求められる特長です。
しかしこれらの製品特長はそのまま、脱いだ服を洗濯するまでの間一時的にしまう場所としても最適と思いませんか。
実際の使用時はゴミ袋の代わりに大型ネットバッグを付けて使います。
だから洗濯物が溜まったらネットバッグごと引き抜いて、そのままネットバッグごと洗濯機に放り込めば終わりです。
脱衣カゴ製品は市場が小さくあまり良いものがないため、100均で適当に済ませてしまいがちです。一方、ゴミ箱製品は各社非常に多くのラインナップがあってどういう物でも選びたい放題な上に、量産が効いて割安です。
いま脱衣所洗面室の一角に中身の見える洗濯カゴを置いているなら、そのスペースから棚をどかしてゴミ箱を配置することを検討してみてください。
おしゃれ着下着ふだん着などと、分けて洗濯したいひとは、分別タイプのゴミ箱を選択してそれぞれゴミ袋の代わりにネットバッグをセットします。
使うゴミ箱は、お部屋の雰囲気やあなたの志向にあったもの何でも好きな店で探すと良いと思いますが、下記のスペックを備えたものが最も便利で適します。
- フタがあり、洗濯物が見えない
- ペダルなどで、フタを足で開閉できる
箱の容量は適切なものを選ぶために、一度家で溜まった洗濯物をゴミ袋に入れて量っておきましょう。
洗濯の頻度にもよりますが、例えば45リットルゴミ袋がいっぱいになったなら、それが合うゴミ箱サイズが適切です。ゴミ箱製品も、多くは容量をリットル表記しているので分かり易いと思います。
フタは2枚に別れて開く物の方が、テーブルや棚の下に納めやすくペダルも軽くなるので便利です。
スペースがない場合、天袋をDIYして空中に収納する
洗濯カゴゴミ箱の置き場すらないケースでは、軽い折りたたみ洗濯カゴにフタをDIYし、空中に置くことを検討してみてください。
折りたたみ洗濯カゴは、不透明でフレームがしっかり自立した軽量ランドリーバッグを選びます。
フタはよくある突っ張り棒へ暖簾をかけて作ります。すでにご家庭にお持ちの方も多いでしょう。それをそのまま流用できます。
記事では暖簾を安全ピンでたくし上げてちょうどいい高さに調整して使っています。もちろん、下まで伸ばして暖簾を兼用しても良いです。
カゴの置き場ですが空中のどこかに据えられないか探してみましょう。脱衣室の中が無理なら、すぐ外の廊下でもうまくやれば隠せます。
軽いのでやり方はいろいろできると思いますが、大抵の脱衣室も廊下も狭いと思うので、伸ばした部分も棚になっているタイプの突っ張り棚を2本渡して載せれば一番楽に完成できると思います。
使い方に合わせていろいろアレンジできるのもDIYの良いところです。筆者は先端の棚を上向きにすることで、洋服を投げ入れてもこぼれ落ちにくく、たくさん溜め込めるようにしました。自由にカスタマイズしてみましょう。
分別は、分けたいものだけ通常の洗濯ネットに分けてから入れ、あとで洗濯機に放り込むときに回収して洗い分けする方法を取ればカゴを増やさず済みます。
洗濯物が溜まったら、カゴごと引き抜いて、中身を洗濯機に放り込みます。カゴが極めて軽いので可能です。
除菌脱臭機能の付与
玄関や小部屋にこの天袋をDIYした場合、以下2点の記事にあるオゾン脱臭機を併用して、脱いだ服の除菌脱臭機能を付与することができます。ご検討ください。
オゾナイザーはゴミ置き場の設計などプロの現場で長く使われてきた製品です。しかし近年感染症対策のために有象無象の怪しい製品が大量に売りつけられるようになってから、どうも胡散臭い代物に成り下がりました。
しかし価値の本質は今も昔も変わっていません。今しばらく様子を見て、流行りが終わり本物だけが残るころ、適正に戻った価格を拾って試してみることをお薦めします。
散らかりやすい「脱いだ服」問題を今すぐ終わらせよう
一般に、脱いだ服は一時的なものという認識があるため、ついそこらに放り置いてしまいがちです。
しかしよく考えてみると、脱いだ服というものは毎日発生します。
ひとつひとつは一時的でも、毎日発生していたら常時そこにあるのと同じことです。
常時あるモノに対しては置き場所が必要です。なければあっちへ行ったりこっちへ来たり、いつまでも片付きません。
脱いだ服は常時存在するものとはっきり認識し、これを機にきちんとした置き場所を作ってあげることにしましょう。
きっと、目障りで邪魔な脱いだ服で部屋が散らかったり、家族に脱いだ服をしまう指図をしたりする手間から解放されますよ。
試してみて合わなかったら、ゴミ箱に使ってもいいかも!?
おまけ:ペダル開閉の小さなゴミ箱なら、子供たちも素直に脱いだ服をしまうかも
ケユカ製は高く27リットルしかないですが、足で踏むと左右にパカパカ開閉するタイプのゴミ箱のデザインを完成させた元祖です。サイズが小さくて服をストンとシュートできるのでギミックが子供向きかもです
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