ホテルや庭園の落ち着いた空間、モールやラウンジのきれいな空間は大好き。でも混雑はそれ以上に大嫌い。そんなあまのじゃくな方はいませんか。筆者はそうです。
素晴らしい場所なのにほぼ無料ですいているスポットを探している。。このような願望にピッタリの場所があります。それは、出来立てオープンしているのに他のメジャーなスポットに隠れて全然報道していない、新しい商業ビルたちです。
やがて人々が遅れて殺到するその前に、いち早くすいている最新の空間を貸し切り気分で味わってみましょう。
なお、紹介するのは東京近郊の商業ビルです。また、各ビルの情報は記載の月度によるものです。時間がたてば次第に混雑すると思われるため、ご了承の上ご参考ください。また、時世には注意を払い十分健康に配慮したうえで、静かに楽しむことにしましょう。
すいている新商業ビルの使い道
すいている新商業ビルの空間は最新のオフィス共用スペースとして設計され、あるいは店舗の休憩ラウンジ空間としてデザインされています。
気鋭の雰囲気のなか仕事や勉強をしたり、優雅なカフェやラウンジでいっときのんびりしたり、そういうことをしたい時、この場所はすいていてしかもカフェより安い、最高な環境の選択肢をきっとあなたに提供できるものと思います。
また混雑なくそれでいて快適な場所が多いので、疲れ気味のご両親が子供をつれてゆっくり過ごすにも適するでしょう。
記事ではこのような滞在視点を中心にレポートしました。住所など一般的な情報は公式サイトをご参照ください。
東京国際クルーズターミナル
2020.11レポート
新しい港湾施設の体験
お台場の旧・船の科学館駅(現・東京国際クルーズターミナル駅)に、2020.9ひっそりとオープンした船の駅。
デッキ・待合スペース・売店(未開業)・観光情報センター(未開業)など、港湾施設のみに特化した施設。
入館無料で9:00-17:00開館しています。
満を持して竣工したものの世の中がすっかり変わり、宣伝することすら不謹慎ととられかねず、そのため広大なターミナルがほぼ無人という稀有な環境を体験できる穴場と化しています。
駅隣接のアクセス
港湾とはいえ豪華客船専用なので、水上バスでここにくることはできません。
隣に青海客船ターミナルがあり、昔は水上バスが寄港していましたが今はありません。
駐車場は有るので、東京国際クルーズターミナルへは電車か電動シェアサイクル、自動車で来ることになります。あるいはお台場で遊んだあと徒歩でも来られる距離です。
最新の大空間を良い席で
本来、大人数の雑踏を想定して設計されたため大変広く天井の高い空間が構成されていますが、このご時世なのでほぼ無人です。
筆者の訪問時はよその子供がはしゃいで駆け回っていましたが、誰もいないので迷惑になる恐れすら低いという有様です。いつもより子供を大目にみて、叱りつける頻度を少なく訪問できるかもしれません。
屋内共用スペースは当然豊富で、多様なソファベンチが各所にあり、テーブル、WiFiもあります。飲物も禁止されておらず、自販機があります。
4階からはデッキに出ることができ、ときどき青海のコンテナバースに出入りする巨大船を眺めて気分転換ができます。ただし屋外席はありません。
店舗はいっさいない
売店や観光案内所があるようですが未開業です。港湾施設以外にあるものは、自動販売機とトイレのみです。
東京国際クルーズターミナルと相性の良いスポット
クルーズファンならば、隣の南極観測船「宗谷」は必見です。それでなくとも今は入館無料で、11:00-4:00開館なので、すいていれば足を運んでみましょう。
立体迷路のような順路になっているので、子供も楽しめると思います。
砕氷船というと工業的あるいは学問研究的な船のイメージを持つかもしれませんが、中には食堂や寝室など客船さながらの部屋もあり、設備を見て楽しめます。足を延ばしてみる価値はあります。
隣の日本科学未来館はプラネタリウムがありますが、ここは事前予約が必要です。こちらはメジャーなスポットなので混雑し、休まらないかもしれません。
好天なら隣の青海南ふ頭公園へ行けば台場客の人混みもなく、海とコンテナ船を眺めながら南向きの芝生に寝てお弁当でも食べながら過ごせます。
さらに隣には大江戸温泉がありますが、現在都民半額キャンペーンをやっており大変混んでいます。こちらは今は近づかない方が良いでしょう。
東京国際クルーズターミナルのまとめ
今はこのご時世のため、凄まじいガラ空きの穴場。良くも悪くも何にもないので、単に椅子に座ってぼーっとしたい人には最高の場所。
きれいなトイレがあるので、台場の人混みや公園歩きに疲れたとき、休憩に立ち寄るのにちょうど良い位置にあるということを覚えておくと役立つ場所。
ウォーターズ竹芝
2020.8レポート
海と船の眺望
港区に昔からある竹芝桟橋のそば、浜離宮庭園の隣に、2020.6頃できた新たな中規模の商業施設です。桟橋・店舗・劇場・ホテルの複合施設で、オーシャンビューの景観が快適な場所にあります。船の出入りを眺めたり、実際に安価で乗り、他所に出発できる面白さがあります。
2020.8現在は、いくつかの店舗テナントと劇団四季劇場はまだ開業準備中の状態にあります。このため比較的すいています。
安くて優雅な船のアクセス
複数駅至近で、アクセスは大変充実しています。船便が浅草と豊洲に向かって出ています。詳しくは 定期航路案内 をご覧ください。
船は複数種ありますが、アーバンランチが抜群にお勧めです。よくある水上バスのイメージと異なり、優雅なクルーザーのいでたちをしており快適な体験ができます。
なお期間限定で、船便で羽田空港にアクセスすることもできます。時世が許せば後述の羽田エアポートガーデンや第二ターミナルビルと併せて商業ビルを楽しめます。
なお駐車場は1時間600円程度と高額です。
電動シェア自転車の駐輪場は敷地内及び周辺に多数あります。
規模の割に豊富な共用無料スペース
規模が大きくないので、この施設だけで1日中過ごすのは無理です。しかし半日過ごすには十分で、さらに周囲のアクセスが船便まであって豊富なため他所と併せて訪れると1日過ごせます。
共用のフリースペースは比較的豊富です。ただし屋外のテラス席が中心のため、雨天時に無為に時を過ごすには適しません。
建物はタワー棟とシアター棟に分かれており、タワー棟の建物内においてはエスカレーターの周りにわずかな共用ベンチがあるのみです。常に通行にさらされるため落ち着きません。
いっぽうシアター棟は共用ラウンジがあり、さまざまな家具セットに腰掛けて快適に過ごすことができます。席数は多くないので、長時間滞在は難しいです。
無料共用スペースについてまとめると、屋外席は豊富で長時間滞在可、屋内席は一部について環境はかなり良いが席数が乏しく長時間滞在不可の雰囲気です。
複数カフェのある店舗
JR資本系のため、店舗の傾向はアトレなど駅で良く見るような施設が中心です。内容があなたの期待に合っているか事前に確認した方がよいでしょう。
飲食店はすでに複数開業しており、今のところすいています。カフェも複数あり、席数豊富ですいています。奥まった客席もあり、長時間滞在が可能な雰囲気です。
ウォーターズ竹芝と相性の良いスポット
浅草から船でここへきて一服し、その後隣の浜離宮でのんびりすると1日すごせます。あるいはここから船で豊洲や浅草へ買い物に行き来すると1日が優雅な体験に早変わりします。
風を切って走る船のデッキは、晴天であれば大変気持ちの良い体験で、コストも1000円程度なので費用分の価値はあります。
ここへ来るならぜひ船の併用を検討しましょう。あなた一人でも、恋人や家族連れでも、秘密で案内すると面白い船の体験にきっと喜んでもらえると思います。可能ならばアーバンランチという船種が小規模ながら綺麗でプライベート感がありお勧めです。
使う場合は時刻表を見て船便の時間を確実に押さえ、十分余裕をもってテラス席でのんびり待ちましょう。
近場ですませるなら、隣の日の出桟橋からレストラン船が出ているので組み合わせると1日楽しめます。日の出桟橋にはHiNodeという優れた商業施設があり、小規模ですが無料の空地やラウンジスペースがあって快適に数時間過ごせるので、組みあわせるとなんとか半日もちます。
なお竹芝桟橋からは離島への長距離船便が出ています。
ウォーターズ竹芝のまとめ
すいている穴場としてなら今が行くのに適した時期。すいている船と併用すればさらにお得感あり。いずれ店舗と劇場がオープンすれば混雑する。
羽田イノベーションシティ HICity
2020.8レポート
足湯と空港の眺望
羽田の第三ターミナルに2020.6ごろ新たにできた大規模な商業施設です。足湯・店舗・ホテル・ライブハウス・オフィスの複合施設で、空港と多摩川の広々とした景観を眺めながら無料の足湯が楽しめるという、面白い場所にあります。
2020.8現在は、大部分の店舗テナントはまだ開業準備中の状態にあります。このためかなりすいています。
孤立した立地だが駅直結のアクセス
ここは孤立した立地にあり、周りになにもありません。しかし駅直結しており来るには便利です。
駐車場は大変豊富で、いまのところ30分無料です。
駐輪場も豊富で、電動シェア自転車のポートもありますがあまり自転車で来れるような立地ではありません。ほとんどの人は自動車か電車、バスで来ることになろうかと思います。
足湯のある無料共用スペース
ユニークな眺望の足湯が無料で楽しめます。
日陰がないので、季節と時間帯に気を付けましょう。夕景の時間帯が快適かもしれません。なお、真夏でも湯が出ます。
足湯以外の屋外無料共用スペースは乏しく、ベンチとテーブル席がいくらかあるのみです。数時間過ごすのも困難でしょう。
屋内無料共用スペースは皆無です。もう少し施設が開業したら増えるかもしれませんが、現時点では無料で体を休める空調スペースがありません。
お困りの際は、「J」スペースがプレオープンしており、中は空調が効いているので入って休むと良いでしょう。しかし座れる場所はまだ有りません。
今後に期待の店舗
現時点ではカフェと中華料理店、そしてライブハウスZEPPのみが開業しています。コンビニは土日は不定期臨時営業です。
従って施設全体はすいているのですが、休める場所が少なすぎるので店舗が混雑します。
コンビニデイリーヤマザキのイートインスペースは原則今は平日のみ営業です。しかし休日もゲリラ的に開いている場合があるので覗いてみると休憩できる場合があります。
建物マップをみるとフードコートが充実する計画になっており、今後の開業が待たれます。
隣接した多摩川沿いの公園もまだ造成中ですが、今後期待の持てそうな場所です。
羽田イノベーションシティと相性の良いスポット
ふた駅隣にある羽田の第二ターミナルには知る人ぞ知る、格安朝食ビュッフェの「フライヤーズテーブル」(休止中)とプラネタリウムカフェである「スターリーカフェ」、そして飛行機を間近で見られる屋内外の無料共用スペースが豊富にあるので、時世が落ち着いたら組み合わせて利用すると1日すごせます。
スターリーカフェは意外と混むので、面倒でも上映時間を調べ早めに待機しておくことをお勧めします。
自動車があるなら有名な城南島海浜公園と組み合わせると、飛行機づくしの1日を過ごせます。城南島海浜公園はかなり混雑しますが、屋外なのでそこまで気にならないと思います。
あるいはキングスカイフロントという商業ビル(研究施設群)が川向こうにあるので、自動車があるならビル巡りをしてみても良いでしょう。
2021年には隣の羽田エアポートガーデンから直結する橋が完成する予定なので、完成したら行きやすくなります。
羽田イノベーションシティのまとめ
すいているがまだオープン施設が少なすぎ、ここだけを目的に来るにはちょっと時期尚早な場所。
自動車かバイクを持っていて、無料足湯のためだけに他所のついでに立ち寄るならば面白い穴場。あるいは第二ターミナルと併用で足湯のみ使える穴場となる。とうぶん混雑しない。
キングスカイフロント
ここは複数の研究施設ビルが集積した街区で目下建設中ですが、すでにホテル棟の1階に優れた環境のレストランとカフェがあり、河川と対岸の羽田空港の景観を楽しみながら時間を過ごせます。
今後2021年に、羽田エアポートガーデンからの橋が完成したらアクセスしやすくなりさらに無料の共用スペースなども充実することが期待されるため、近くへ来たら今からチェックしておきましょう。
午前のお台場ヴィーナスフォート
温故知新の穴場スポット。ミーハー嫌いの人でも、むしろ尚更訪れる価値が上昇中の穴場。
閉鎖型施設のため昨今のご時世で避ける人が多いうえ、観光でくる人は昼食以降で訪れることが多いため、午前中に来ていち早く昼食だけ食べて立ち去る分には快適。
飲食店は総じて質が悪く観光地価格。スパイスとパクチーに抵抗がなければ、「Green Asia Tokyo」という店はかなり品質がよく価値がある。
エスニック料理が好きでも、いつもグリーンカレーかガパオ、ナシゴレンだという人は、ルンダンというメニューを食べてみて損はない。
メルヘンファンタジーの世界を独り占めするような稀有な体験が一時的にできる。
週末の学食 ロハスカフェARIAKE
お台場は通常、土日混んで平日すいているが、この場所は学食なので混雑が反転しており、週末に来ると恐ろしくすいていて快適な穴場。
夢の大橋を渡って少し離れた場所であるが、大橋自体快適で眺望に優れた場所なので、散歩がてらここにすいてて快適な休憩場所があると知っておくと役に立つ。
飲食物の品質は普通においしい。学食なので、価格はエリアの割には押さえられている方。
港区立みなと科学館
2020.10速報レポート
商業ビルではないですが2020.6オープンしたオフィスビルのようないでたちのプラネタリウム。
およそプラネタリウムらしからぬ外観、時勢ゆえの完全電話予約制、公営のためまるで報道がないという、穴場スポット要素満載の秘中の秘ともいえる、現時点の超穴場です。
神谷町トラストタワー(東京ワールドゲート)
港区立みなと科学館プラネタリウムの隣にある、2020年10月現在レストランとコンビニ、ホテルと庭園のみ先行開業しているオフィス複合ビル。
こちらはまだ9割のテナントは工事中の段階で、建物内はほぼ入れません。
先行開業のホテル、東京エディションはロビーラウンジが上層階にある形式です。
入口は小さな地上エレベータホールにのみひっそりとあり、コンシェルジュが常駐しています。
このため、頼めば非宿泊でも入れますが気楽に立ち寄る雰囲気にはちょっと欠けてます。
庭園はオープンしていますがベンチ類がなく、花壇のへりに腰掛けることはできますが休まりません。
現時点では事実上オープン前のためほぼ無人のすき具合ですが、今行くには時期尚早すぎる場所です。今後に期待。
最新のすいている穴場商業ビルで、贅沢な貸し切り気分を楽しもう
テレビに出るようなメジャースポットは混雑必至です。しかしその陰にかくれて、同時期にひっそり開業したすいている穴場新商業スポットというものは確かにあります。
いち早く情報を掴んだあなただけがそのメリットを享受できます。このような時世の中ですから、混雑や行列を呼び寄せるメジャーな情報からは距離を取り、近場で快適に過ごせる場所へ目をやってみませんか。
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