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分岐水栓なし工事不要 自分で食洗機給水する賃貸OK安全弁付の方法

分岐水栓なし工事不要 自分で食洗機給水する賃貸OKの方法

食洗機を設置したいけど、分岐水栓は面倒だし、中には適合する分岐水栓が見つからない、分岐不可で困っているという人もいるでしょう。

そこでこの記事では、食洗機を賃貸でも分岐水栓なしで取り付けられる方法を整理し、実際に筆者がやった数々の経験をもとに実践例をお届けします。この方法には、こんなメリットがあります。

  • 分岐水栓が要らない
  • 適合する分岐水栓の存在しない、変な蛇口にも取り付けられることが多い
  • 業者も特殊工具も不要で加工なくDIYでき、賃貸でもOK
  • ほとんどの場合、分岐水栓より安い。3000円程度で試せる
  • シャワーとストレートの切替その他カスタマイズ自在
  • 安全弁付きで安全性が高い

それでは始めましょう。このページを開いたままキッチンに行ってください。

すべて読み終わる頃、今まであなたの食洗機設置を妨げていたどうしようもない問題が、どうとでもなる小事に変わり、あなたの計画が完了に向かって動き出すことでしょう。

この記事を著作する専門家

一級建築士

この記事は、建築設計と現場実務を通して上下水道の規格と実態を熟知し、築50年級の家を何件も引っ越して渡り歩き、変な蛇口の数々と格闘してきた、設計士の筆者 デフラグライフよりお届けします。

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3パターンの設置手順動画

代表的な蛇口3パターンで接続手順を高速実演します。特殊工具無しで誰でもできます。

蛇口を確認する

蛇口を確認する
これはLIXIL RSF-562という珍蛇口。適合する分岐水栓は存在しない。そういう蛇口は世の中に沢山あるが、問題なく食洗機接続できる

この記事では、蛇口の先端に浄水器感覚で取り付けられる分岐パーツを用い、食洗機を取り付けます。どれでも安全弁があり、加工不要で、比較的安全性の高い方法です。

分岐パーツは安いので、まず食洗機を買う前にパーツで確実に分岐できるかどうか試してみるのが良いと思います。

蛇口の形状によって使用するパーツが異なるため、あなたのキッチン水栓が以下①〜③のどれに該当するか、外形から識別してください。蛇口の型番調査は不要です。

①先っちょにネジが隠されている、泡沫蛇口のケース

①先っちょにネジが隠されている、泡沫蛇口のケース

泡沫水栓の場合は、ダイバータ(分流器)で直結分岐できます。

蛇口の先っちょを反時計回りに回してみれば分かります

泡沫水栓かどうかは、蛇口の先っちょを回してみれば分かります。回せる場合、外すとネジが露出します。

先っちょにモンキーレンチ

回せなくても、上記写真のように蛇口の先っちょにモンキーレンチをかけられるような平面部が設計されていないかよく観察してください。あれば、回すと外れる確率が90%くらいあります。ペンチでも頑張ればいけます。

モンキーレンチは先端の幅を自在に変えられるスパナです。他の多様なスパナやペンチが必要になる6角形のネジ(ボルト)を締めたりするのに、これ1本で済むようになり役立ちます。

10円玉をさすと泡沫キャップが回せる

上記写真のような蛇口だった場合、よく吐水口を覗いてみてください。コインを差せる切り欠きがある場合は、そこに10円玉をさすと泡沫キャップが回せるので、外せます。

取り忘れた変換キャップ類です。
モンキーレンチ用の平面部

上記写真たちのような蛇口先端形状は、あなたか前の住人が浄水器か何かを外した後、取り忘れた変換キャップ類です。

分かりにくいですがコインの十字欠きや、モンキーレンチ用の平面部があるので外せます。長年水圧で押されていたので、かなり固くなっている場合があります。

外ネジの場合

外ネジの場合

外すとネジが露出します。上記写真の例は、蛇口の外側にネジがあるので、外ネジといいます。

外ネジ泡沫水栓

国内ほとんどの外ネジ泡沫水栓は、古いものはW22山20、新しいものはM22×1.0という形状をしていますが、山とかピッチとか何を言っているのか、一般の読者には意味が分からないと思います。

要するにネジの直径が22mmである確率が高いですから、測って確認してください。規格について詳しく知りたい人は一覧表を確認ください。ここでは割愛します。

外した側でも残った側でもどちらで測っても良い。上記写真は泡沫キャップ側で約23mmの例

ネジ山の外側、端から端までで直径を測って約22mmのようであれば、取り付けるダイバータは22mm(M22×1.25凹)なので、まずはダイバータをそのまま取り付けて試してみましょう。

パッキンを締め込んで止水する方式

ダイバータの接続部はユニオンナットといって、パッキンを締め込んで止水する方式です。ですから、ネジを奥深くまで締め込むことで、パッキンを圧着できるかどうかが成功を左右します。つまり、仮にネジ山ピッチがピッタリ適合しなくても、奥まで締め込めれば問題は起きません。

逆に、例えネジが適合でもあなたの蛇口のオスネジが短すぎると、奥深くまでダイバータにねじ込めずパッキンが浮いてしまい失敗します。その場合は、追いパッキンを足して二重パッキンにすれば解決できます。

20mmユニオンパッキン

追加の追いパッキンは呼び20ではなく20mmユニオンパッキンが適合します。安いのであらかじめ買って追いパッキンしてください。

逆にネジ不適合で上手くいかない場合でも、シールテープを巻けば強引にネジを締め込める可能性がありますから、やってみましょう。この場合もパッキンも必要です。

締め込みはペンチやモンキーレンチなどを使い、できるだけ強力に行ってください。

蛇口の規格

うまくいかない場合や径が全然違う場合は、蛇口の規格を推定し、適切な変換ニップルを探し出せればどういう接続でもできますし、多少不適合でもパッキン止水の原理とシールテープを使えば、実用上支障ないこともあります。

内ネジの場合

内ネジの場合

泡沫キャップを外した時に上記写真のような例だった場合は、外ネジではなく内ネジといいます。

国内のほとんどの内ネジ泡沫水栓は、W23山20またはM24×1.0という形状をしていますが、別に規格は知らなくても構いません。

ダイバータに金属製の M24×1.0凸→M22×1.25凸 変換ニップルが付属

内ネジをメジャーなどで測ってみて、概ね23〜24mmであればダイバータに金属製の M24×1.25凸→M22×1.25凸 変換ニップルが付属していますから、まずはこれを噛ませて試してみましょう。両側にパッキンを忘れないでください。

追いパッキンを追加したい場合、20mmユニオンパッキンと、24mmユニオンパッキンが適合します。

泡沫変換ニップルセット

ゆるすぎた場合はあなたの蛇口はW23山20である確率が高いです。

その場合は、安い泡沫変換ニップルセットを使って外ネジ(W22山20)に変換してから、外ネジの時と同じ手順でダイバータを取り付けられるので、やってみましょう。付属のパッキンを必ず確認して取り付けてください。

ダイバータに食洗機を取り付ける

ダイバータに食洗機を取り付ける
写真中央は金属製洗濯機ニップルの例

ダイバータの分岐先はG1/2凸(1/2 IPS)という規格になっており、適合するG1/2凹→洗濯機凸ニップルを取り付けられます。付属のパッキンが外れていないか良く確認してください。ちなみに金属製洗濯機ニップルもありますが機能は同じです。

給水ホースをそのままパチン

取り付けた洗濯機ニップル側には、食洗機を買ったら付いてくる給水ホースをそのままパチンと取り付けられます。何の加工も要りません。

この洗濯機ニップルには安全弁が内蔵されており、万一給水ホースが外れても水が止まります。

ホース先端をつまみ、グッとホース側に引き戻し

つける時はホース先端をつまみ、グッとホース側に引き戻してください。バネが効いて引き戻せるはずです。その状態のまま差し込めばカチッと納まります。

ダイバータは切替コック付き

ダイバータは切替コック付きで、手元で送水方向を変更できます。送水方向を食洗機側にすることで、手元で流しの水を停止できるようになります。

蛇口がすぐそこにあるのだから手元停止は不要と思うかも知れませんが、蛇口で水を開閉すると食洗機を動かすたびに蛇口を操作する手間が増えます。

切替コックを使うと、分岐水栓同様に蛇口は常時全開のままいつでも食洗機を使え、シンクに水を出したい時だけ手元の切替コックを操作して、都合よく開閉できる様になります。

常時全開は不安に感じるかも知れませんが、最も弱点となる食洗機ホースの接続部にはちゃんと止水弁があるので、安全性の高い方法となっています。

ダイバータのシンク流し側は外ネジM22×1.25

ダイバータのシンク流し側は外ネジM22×1.25になっており、対応する泡沫キャップが最初から付いているので、ストレートで泡沫水が出ます。

その他のパーツも、外ネジM22に対応するものなら直結適合しますし、変換パーツが市販にいくらでもあるのでパッキンを噛ませて好きなようにできます。

ロータリーバブラー

シャワーとストレートを切り替えたり、吐水方向を首振りしたいなどの場合は、泡沫キャップを外してロータリーバブラーを追加したりできます。

ロータリーバブラーは至便ですが国内ではまだ珍しく、あなたのキッチンや洗面所がミニマルで機能的に仕上がるでしょう。必要なパッキンは付属してきます。

浄水器

あなたがすでに手持ちの浄水器は、買った時いくつかのパターンに適合するニップルが付属していたはずなので、それを使ってM22から変換できれば適合します。

付属でなくても、適合する変換ニップルを探し出して変換すれば問題ありません。いずれの場合もパッキンが外れていないか、元の蛇口にくっついて残っていないかよく確認してください。

ホースジョイント

泡沫変換ニップルセットに両方とも含まれる M22×1.0凹→W22山20凸変換ニップルと、W22山20凹→ホースジョイント凸変換ニップルを使えば、タカギのワンタッチホースを付けられるようにもできます。どちらもパッキンが最初からニップル内に付けられているので、外れていないか確認してください。

繰り返しますが、要はじぶんの蛇口を識別・推定し、適切な変換ニップルを探し出せれば、ほとんど何でも、どういう接続でもできます。

②洗濯機用蛇口のケース

②洗濯機用蛇口のケース

上記写真のケースは洗濯機置き場用の水栓です。ハンドル形状は色々ありますが、先端形状はみな同じです。

洗濯機置き場に食洗機を置く人などいない、と思うかも知れませんが、キッチンの横に洗濯機置き場があるようなワンルームに住んでいる人は、狭いキッチンでなくこちらから給水し、洗濯機の上空に、乾燥機ラックなどをすえて食洗機を置くことができます。

先端が外せた場合

先端が外せた場合

蛇口をちゃんと閉めてから、先端が外せないか試して見てください。

片ナットチーズで分岐

外せた場合、そこは原則G1/2という規格になっていますから、片ナットチーズで分岐し、

2本のG1/2凹→洗濯機凸ニップル

2本のG1/2凹→洗濯機凸ニップルをつけるだけで安全に分岐できます。全箇所付属のパッキンを必ず確認してください。

元の洗濯機のホースも、食洗機を買ったら付いてくる給水ホースも、現在一般的なワンタッチタイプである限り、そのままパチンと取り付けられます

取り付けたら、元の洗濯機のホースも、食洗機を買ったら付いてくる給水ホースも、現在一般的なワンタッチタイプである限り、そのままパチンと取り付けられます。何の加工も要りません。

全て安全弁がついており、万一使用中にホースがすっぽ抜けても水は自動で止まります。双方の機器を同時使用でき、常時給水できます。

先端が外せなかった場合

先端が外せなかった場合

この場合は洗濯機凹→W22山20凸 変換ニップルを噛ませ、さらにW22山20凹→G1/2凸 変換ニップルを挟んだ上で、先ほどと同じ片ナットチーズのやり方が最も安全です。

泡沫キャップを外し

まず最初に、洗濯機凹→W22山20凸変換ニップルに最初からついている泡沫キャップを外してください。これは今回不要です。

軸部が共回りしないようペンチ

次に、二つの変換ニップル同士を合体しておきます。軸部が共回りしないようペンチなどで押さえながら、他方をモンキーレンチで締め込んでください。

追いパッキンが必須

追加の追いパッキンが必須です。パッキン2枚にしてください。

合体したら一方を洗濯機水栓に取り付け、他方に片ナットチーズを取り付けて以降は先端が外せたケースの手順と同じです。

一度蛇口を開けたら常時開けっぱなし

洗濯機水栓に取り付けるケースの場合、一度蛇口を開けたら常時開けっぱなしで見ることも無くなると思いますので、安全弁のある方法を取れば確実です。

あとは蛇口を開けておくだけで、食洗機と洗濯機の両方を安全に常時同時給水できます。設置したら最後、次に引っ越しする時まで見ることも触ることもなくなるでしょう。

③普通の、泡沫ではない蛇口のケース

上記いずれかの蛇口に該当する場合、蛇口凹→洗濯機凸 変換ニップルと、洗濯機凹→W22山20凸 変換ニップル の二つを噛ませてから、①で使ったダイバータ を同様に取り付けられます。

ネジを締め
※キッチンだと思って見てください

まず蛇口凹→洗濯機凸変換ニップルを蛇口の先っぽにさし、ネジを締めて蛇口を洗濯機ニップルに変換します。先端は止水弁付きで安全性が高まります。

このパーツはありふれた散水ホースやネジどめ浄水器などと異なり、本来は洗濯機用に、頻繁で急激な給止水切替水圧に耐えるよう設計されています。

内部に強力な屈曲パッキンが埋め込まれていますので、まず水漏れしません。設置前にあらかじめパッキンを水で濡らし、奥の奥までしっかり差し込みましょう。

泡沫キャップを外し

次に、洗濯機凹→W22山20凸変換ニップルに最初からついている泡沫キャップを外してください。これは今回不要です。

変換ニップルとダイバータを合体

その上で、変換ニップルとダイバータを合体しておきます。ニップルの軸部が共回りしないようペンチなどで押さえながら、ダイバータのナットをモンキーレンチで締め込んでください。

追いパッキンが必須

追いパッキンが必須です。パッキン2枚としてください。

合体したら一方を洗濯機水栓に取り付けて、以降は①ダイバータの手順と同じです。

その他の蛇口のケース

その他の蛇口のケース

ここまでに該当しない蛇口は、記事の分岐パーツがそのままでは適合しませんが、それぞれのパーツに必要な接続部の規格は記事に表示しました。

ですから自宅の蛇口先端を測ってから、R1/2、G1/2とは何か 水道分岐DIY規格早見表と水漏対策法 を使って適切な市販の変換ニップルを噛ませれば、同じことができます。

ここまで読んできて何となく察した人もいると思いますが、要は適切な蛇口の変換パーツを噛ませれば、ほとんどどんな蛇口にも何でも取り付けられます。

試運転する

使い方のコツ

取り付けが完了したら蛇口をゆっくり開け、食洗機を試運転してください。キッチンシンク流し側を使いたいときは、コック類を操作して通水方向を変えてください。

問題あるタイミングで通水方向を切り替えた場合、給水不足で食洗機がピーピー鳴りながら一時停止するでしょうから、おもむろに通水方向を戻し、再度スタートボタンを押せば再開します。

準備ができたら

kitchen

記事を読んでみて、自分にも出来そうだと勇気が湧いてきたでしょうか。ただでさえ慣れない水道DIYに、高価な食洗機の設置成功がかかっているとなれば、ためらいもするでしょう。

3つの接続パターン全てについて筆者が実際に実演した動画もありますから、不安なところは字幕ONで今一度見てみてください。

まずは本当に記事の方法でじぶんに分岐できるか、分岐パーツだけなら安いので思い切って買い、挑戦してみることをお勧めします。

きっと、新しい便利な生活が、今まで想像していたよりずっと近くに待っていたと、実感できることでしょう。楽しんでください。

記事本文でリンクしたダイバータは金属製の本物です。プラスチック製で安くもない偽物が多数出回っているため、気をつけてください。

各分岐パーツは不要な買い間違いを防ぐため、本文①〜③各段落のうちあなたに該当する接続方法を再読し、本文中のリンクから正しいアイテムを入手ください。本文では、必須アイテムは太字、それ以外のオプションは細字になっています。

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