本記事で紹介していた唯一無二の製品は製造を終了してしまい、徐々に品薄になりつつあります。すでに通販はぼったくり価格になっており、お勧めしません。欲しい人は、近所のホームセンターとか家電量販店を覗いてみましょう。正価なら1,600円程度です。
この記事に辿り着くことの出来る人は、今までいろんなスポットライトや器具を試してきて、その光がどこか物足りないと感じていた人でしょう。言葉にできなくても、何かが違うとわかる人です。
部屋は雰囲気ある暗さなのに対象物だけが美しく浮かび上がる美術館のような、あのおしゃれな光と闇をやりたくて、色々買って試したけれど、照らし方の何かが違う。。
この記事はそんなあなたの真の願いを、おそらく理解しています。なので今更シューティング、ウォールウォッシャ、ダイクロイック、ピンスポット、ローボルト、ユニバーサル、ライティングダクト、プロジェクション、調光・・・といったネットのコピペな話は一切しません。
そうではなくて、簡単格安でできる、今までどこにもなかった単純唯一な正解のオリジナル情報をお伝えします。自宅で大いに楽しんでください。
目指す光と闇を確認する
この記事が提供できるのは、上記画像の右側にあるような光と闇です。
画像左側の光は、今まであなたが試してきてどこか違うと感じてきたであろう、普通のスポットライトの光です。
右側の光と闇は、美術館やおしゃれなお店で見たことがある人もいるかも知れません。
プロの現場ではこういう時、演色性が高く熱を散らすダイクロイックハロゲンの超狭角ダウンライトや、ローボルトのピンポイントにしたりしますが、面倒な変圧器が必要だったり家庭用の市販品が無く数万円以上する業者工事になったりします。
そもそも同じ光と闇を家庭で再現するのに、そんなオーバースペックな機器は要りません。
ナロービームを使う
家庭であの光を簡単に再現するには、電球をナロービームに変えるだけで出来ます。
ナロービームは1個1,000円強程度のLED電球にアクリル集光板がついた特殊集光電球で、光を集めてビーム化し遠くまで飛ばすことが出来、あなたがすでに持っているスポットライト器具やその他普通の電球ソケットにそのまま取り付けられる、大変便利な道具です。
ちなみに集光板を調整して光を散らすこともできますし、色付きの交換板もあります。
配光は集光で最小5度まで集め、散光70度まで散らせます。工具は一切不要で手動で引っ張るだけで電球の首が伸び、簡単に調整できます。
なので気に入らなければ普通の散光電球あるいは特殊照明として転用もできます。
つけたい箇所やスポット器具の電球ソケットサイズが直径何mmか確認し、記事末尾のリンクから26mmならE26、17mmならE17、11mmならE11いずれかの器具を選べばOKです。
付けたい場所が引掛シーリングだった場合は、引掛シーリング→E26変換ソケットを噛ませ、その後記事末尾のリンクから望む口金サイズに再変換すればOKです。
もちろん、ダクトレールを既に持っている人はダクトレール用スポットライト器具を同じように測って、そこへ適合するナロービーム球をつければOKです。
最初の左右比較実験写真は、筆者手持ちの無印ダクトレールとスポットライトに取り付けて撮ったものです。
もちろん別に無印じゃなくても、口金が合えばつけられますし、合わなくても変換ソケットして付けられます。
要するにナロービームなら普通の電球と同じに扱えて、普通じゃない優れた結果が得られます。
知らないとマネできないカッコイイ部屋をつくろう
さあ、画像を見て納得しているなら、もう読んでいる場合じゃありません。
雰囲気のある空間を、オブジェの照らし方を、闇を、今すでに家にあるただの電球ソケットに刺すだけの格安で作れます。
それでいて、招いた客にもSNSでも一目置かれるような、プロのような素敵な空間が、きっとあなたにも手に入ります。
あこがれの空間を自宅に作ったら、一人しずかに思索やコーヒーを嗜むのも良いですし、友人を招いてみても楽しめます。
インテリア好きのお友達が体験したら、きっと知りたがるでしょう。教えてあげたら、とても感謝されると思いますよ。
製品は口金サイズ別だと以下3種ですが、口金サイズだけでなく色温度にも細心の注意を払ってください。ほとんどの読者にとって、求める光は「電球色」のはずです。記事の写真の光と同じ色です。
以下のリンクは全て電球色にしていますが、最近品薄になってきたため、他を探す時は電球の色のことを忘れないでください。望む口金と色の集光球が品薄で困った時は、器具自体を変えるか、後段の変換口金を使った方が安く済む場合があります。
最近かなり品薄が加速してきたので、欲しい人は変換を噛ませてでも早めに入手しておいた方が良いかもしれません。
以下は、口金変換ソケット一覧です。特定の電球が品薄・高騰になった時回避するのに役立ちます。
読者コメント
全くの素人のため、大変参考にになりました。有難うございます。
現在新築中の個人宅ですが、12畳程度の音楽室があり、ミニコンサート時の演者を照らすスポットライトを探しています。
ダクトレールを設置しています。
ご提案のナロービームの明るめの電球を選べば良いのかな、と考えていますが、ステージ照明に向いているオススメの商品などございましたら、ご教示頂けますと大変有難いです。お礼もさせて頂きます。
自宅でミニコンサートとはすごいですね。あとで調整の利くダクトレールを配したのは賢明でした。
ナロービームは非常にドラマチックな演出に役立つと思います。譜面も読めます。
光が集まって闇を残せるので、周囲が野暮にぼんやり明るくならず、明るめ電球から始めても失敗しません。部分的に明るすぎて演者が眩しさを訴える場合、照らし方や譜面の角度を調整してみましょう。スポットライト器具のフードから電球がはみ出さないよう、大きめのフードも有効です。はみ出すと聴衆から見て眩しくなります。
なお下から照らすアッパーライトには、ナローは適しません。あまりにも眩しすぎるからです。
しかしナローはすっかり品薄になってしまいました。。
業者に特注できる立場で、天井が3m未満と低ければ5〜9度の超狭角スポットライトで期待した結果を得られると思います。
天井が高い場合は5度とするか、何らかの方法で照明を吊り下げて光源を演者に近づける必要があります。
光を集めるには、電球の光角だけでなく光源と対象の距離を縮める事、対象を宙に浮かせる事の2点が極意です。
光は離れるほど拡散する性質と、対象に反射して初めて知覚できる特徴があるからです。
例えば記事の写真も浮遊テーブルで光源に近づけ、浮かせています。
浮かせるとテーブルの水平面だけが闇の中で光り輝き、溢れた光は床に落ちて視界から外れるため、結果として対象だけが照らされ浮かび上がって見えます。
演者を高椅子に座らせたり光源を吊り下げると、凡庸な15度程度のノーマル狭角でも、記事のような期待の光に近づいていくのが分かると思うので、まず自宅の電気スタンドやクリップライトからでも良いですから、試して感覚を掴んでください。
また、演色性Ra90以上あると、演者の顔色や衣服がより美しく見えます。
演色にこだわりがなくても、人を見せるために照らすなら80以上は確保したほうが良いです。ナローはRa80です。
調光設備はあればもちろん良いですが、高価で器具が限られる弱点があります。
ダクトレールならばそこを球数によってある程度調整できますから、色々試してみましょう。
めざすステージのイメージは人それぞれであることに加え、光の広がりは器具の性能だけでなく距離に影響を受けます。少しずつ試してみるほかありません。
ただ最初のとっかかりには、想定する演者の人数分のナローと、曲間などに全般を照らす高演色のLEDかダイクロハロゲンを組み合わせて試してみるのが妥当に思えます。
光は損失ゼロや一発大成功を目指すとシミュレーションに時間がかかりすぎます。
少しずつでもまず手持ちの電気スタンドから試し、それからひとつ買って照らしてみて感覚を掴み、想像が現実に根ざしたら本格投資へ踏み出してみましょう。お礼は不要です。