よく使う机の上にコンセントタップを置いて抜き差しできたら便利ですが、実際は使うたびタップが動いたり落ちたりして散らかります。
既存のタップを簡単にテーブル等へ固定できて、かつ取り外すこともできれば散らからず気楽に使え、すでに家にある手持ちのタップも無駄にならず、数百円で済みます。
事情に応じて口数やデザインを変えたり、新しいUSB形状に対応したり、組み替えて柔軟に対応出来るのもまた、このDIY手法だけの強みです。
その方法は冒頭写真で一目瞭然のような気もしますが、せっかくなので筆者の活用例と共にご紹介します。お試しください
Cクランプで好きなタップを固定する
Cクランプは工作用の激安治具で、手動のネジで対象を自在に固定したり外したりする事ができる道具です。
これを、固定したいタップの両端に、固定したい机や台の天板ごと挟み込んでネジを素手でやさしく締め込むだけです。机の天面だけでなく底面に仕込むこともできます。
挟むサイズを事前に確認する
Cクランプには大小2種のサイズがあり、小は60mm、大は100mmまで対応します。
設置予定場所の机などの板厚と、挟む予定のタップ等の厚さを事前に測って、合計が対応サイズを超えない方を選択してください。
整線する
作った卓上固定タップがちょっと良さげに見えるかどうかは、タップ製品自体のデザイン性もさることながら、最終的にはケーブルをきれいに隠蔽できるかどうかにかかっています。
あなたが仮に見た目を気にしない筆者のような機能主義者であったとしても、ここは軽視しない方が良いです。
Cクランプは4個セットの商品になっているので、余りの2個を使ってケーブルをくぐらせ、浮かせて壁のコンセントまで導いてしまいましょう。
これだけで、床を這いずり回っていた邪魔なケーブルがかなりスッキリ整理でき、掃除の時かなり楽になります。電気スタンドとか、他にも邪魔くさいケーブルがあるなら一緒に面倒見れます。
モールを使うよりも簡単に整線でき、しかも後で剥がすのが大変な粘着テープ等を使わず、くぐらすだけなのでケーブルを痛めずに済みます。
卓上コンセントを最適化する
以上でDIY方法説明は終了なのですが、せっかくなのでデフラグライフらしく、この手法の最適解が何なのか探究した結果を以下にお伝えします。
常時使用でないこと
そもそも繋ぎっぱなしのACアダプタとかコンセントがあるなら、それは丸ごと家具の陰に隠蔽し、ケーブルだけ露出した方が遥かにスマートです。
それでも卓上にコンセントを固定する真の価値は、随時、臨時で頻繁に抜き差しするような場面でこそ発揮されます。
家庭で最初からある場面としては、掃除機とか、ミキサーなど臨時の調理器具などを用いる場面で役立ちます。
しかし真価は、来客用のテーブルか、テレワークデスクに設置することでしょう。その価値は、カフェラウンジ、イートインやコワーキングスペース、新幹線の座席等ですでに体験した事があると思います。
それと同じ以上のホスピタリティが、自宅で、家族や来客と共有出来るようになります。自宅の机なら、煩わしいケーブルも直近の引き出しにしまっておいてサッと取り出せます。
昭和の頃にテレビの前で家族が集まったように、極めて便利な場所に人が留まるようになるでしょう。
幅広い給電形式に高速で対応できること
コンセントだけでも固定されていれば充分便利ですが、USB充電口があればさらに嬉しいというのも、同じく新幹線等で体験した事があると思います。
筆者の場合は急速充電対応のUSB充電口一体型タップを用いています。しかしUSB充電の世界は、充電口の形状は同じでも中身の充電速度は無法地帯のようにグチャグチャで、下手すると凄く遅くなってしまいがちです。
そして既製品の卓上コンセントタップ一体型USBは、おしなべて低速なのです。調べれば分かりますがほとんどは15Wしかありません。
いくら新幹線みたいな固定USBが便利そうに見えても、充電がくっそ遅かったら誰も使いません。
ノートパソコンなど現代の標準的な機器の急速充電ポテンシャルを活かすには、端末にもよりますが最低でも45W、端末を調べるのが面倒なら平均的に60W必要です。
こういう時諦めたり妥協したりせず、納得のいく最高の機材を選択して固定できるのもまた、これがDIYという手法であることの強みです。
DIYで解決しよう
世の中は不便な製品でいっぱいです。卓上固定コンセントタップひとつとっても、あなたの些細な要求すら完全に満たす既製品は見つからないでしょう。
あっても、ケーブルは結局放ったらかしだし、高価だと思います。ああ、じぶんが作り手ならこうするのに!みたいに感じたことはありませんか。
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