車中で食事するとき、ソファでドリンクを飲んで映画を見るとき。ベッドで半起き姿勢のPCをやるとき、キッチンでレシピを見るときやスペースが足りない時、そして芝生で寝転ぶとき自転車で旅をする時・・いろんな時に、都合の良い空中にテーブルを呼び出せたら便利だと思いませんか。
この記事は、どこでも挟んで強力に取り付けられるアーム付きテーブルを自作し、あなたにとって都合の良い場所へ簡単に浮かせておけるテーブルをDIYする方法の紹介です。
よくある既製品と異なり、クリップではなく万力を使うので、テーブルは強力に固定できます。
また、アームには既製のカメラシャフトを使うので、くねくねした自在型にくらべ耐荷重が大きく、食事やタブレット設置程度では垂れない構造です。
テーブルサイズもデザインもあなたが自由に決められますし、いつでも取り外し付け替え自由です。すてきな天板を買ってきても良いですしとりあえず今家に転がっているお盆を流用してもよいでしょう。
そして作るときも使うときも、外して付け替えるときも、工具不要です。
忙しい生活の合間にも片手間に終わらせられるくらい、簡単に自作できて役に立つでしょう。それではご覧ください。
部品をそろえて組み立てる
部品はカニ型万力を2個、アームにはカメラシャフトを使います。
まず、真ん中の蝶ネジを手で絞めておきます。
最初にアームの両端についている円盤状のパーツ(雲台)を外し、裏表逆にして付け直します。ゴム面が先端側に来ないようにします。
アームの両側にねじが初めから付いているので、両方ともにカニ万力の背中にあるねじ穴めがけて手で回して取り付けます。
最初にちゃんとアーム中央の蝶ネジを締めていれば、このように共回りせずガッチリ回して固定できます。
両端にカニ万力を強力に固定したら次に、片方の万力に天板を取り付けます。
天板はなんでもよいですが、どこにでも取り付けるテーブルという性質を考えると、角のない形状か円形が安全でベストと思います。また、頑丈で軽く、薄いものほど機能的です。
市販品でこの条件に合う品だと、角丸形状ならまな板、円形ならピザ皿が最適だと思います。
小さすぎるとあまり物を載せられないですし、大きすぎると重くてやはり物を載せられなくなります。だいたい直径25㎝くらいの物がベストです。
お盆でも角丸長方形や円形が揃っていて良いです。お盆だと縁取りがあるのでちょっとお盆感が出てしまいますが、形や値段のバリエーションは選びたい放題です。
もちろんテーブル天板専用に加工された板材商品も存在しますが、まな板や盆皿のほうが市場が大きく量産が効いており、安く軽く選択肢豊富で高耐久な良いものが手に入ります。
それに、元が盆皿なので逆にいつでもどこでも外してまな板やピザ皿に使うこともできるわけです。何なら購入しなくても今家にある余り物を流用して実験できます。
記事では、木製の円形ピザ皿を購入して制作を進めることにします。
取り付けは、天板(ピザ皿)をカニ万力で挟んで素手で締め込むだけです。あとで自在に調整できるので、どういう角度で取り付いてもかまいません。がっちり締まる角度で自由に取り付けましょう。
どこでも空中テーブルを取り付けて、生活してみよう
自作DIYしたアームテーブルを早速好きな場所へ取り付けてみましょう。クランプが挟めればどこでもよいです。
記事ではいきなりレアケースですが、格好つけてバルコニーへ取り付けてみました。このままでは天板が明後日の方向を向いているので、アームを調整して都合のよい位置に水平にします。
調整方法は凄く簡単です。いったんアーム中央の蝶ネジを素手で緩めてから、テーブルを浮かせたい位置に片手で持って行き、もう片方の手でそのまま真ん中の蝶ネジを力いっぱい締めなおせば完了です。
これで空中にテーブルが完成しました。何に使うもどこへやるにもあなたの自由です。
プロジェクタやカメラも付けられる
当たり前ですがカニ爪を外せばカメラ用雲台ネジが出るので、径の合うカメラ機器は直接取り付けられます。
Ankerのモバイルプロジェクタなど、アームにつけることで天井から簡単に吊り下げて使用できるようになります。
空中から障害物を気にせず壁面に映すほか、床やテーブル水平面に映してプロジェクションマッピング的に楽しむこともできるようになります。
吊り下げ用の専用機器を買わずに済むので、一時的に吊りたい時、例えばアウトドアや、機器をレンタルした時などに有用です。
テーブルの耐荷重はいくらか
アームの製品耐荷重は2.8㎏なので、そこから先端側カニ万力の130グラムと、天板の約400~650グラムを差し引き、さらにモーメント荷重を引くと概ね約1.0㎏が耐荷重になります。もっと重い大きな天板を取り付けた場合は、耐荷重はそのぶん落ちます。
1.0㎏は500mlペットボトル2本相当です。たとえばiPadの一番重いモデルiPadProや大抵のタブレット、本、マクドナルドのバリューセットLサイズ1個分などは余裕で載ります。
大抵の目的には沿うと思いますが、ひじ掛けには使えないので気を付けてください。人間の肘は意外と重く、動作によって荷重がかかるため破損の原因になります。
テーブルがあればタブレットホルダーもドリンクホルダーも兼ねられる
天板を外して、カニ万力に別のものを取り付けて使うのも自由です。
しかし例えば照明をつけるにせよタブレットやカメラをつけるにせよ、専用の機材を買ってつけるより単に作ったテーブルの上に載せて使ったほうが早くて安いことが多いです。
テーブル以外でカニ爪に追加する良い拡張機材のアイデアが浮かんだら、それは革新的な機能や体験、デザインを獲得できるチャンスかもしれません。ぜひ実行してみましょう。
どこでもテーブルを空中に浮かせて、生活とインテリアを刷新しよう
記事では工具なしで簡単に好きなデザインのテーブルを、どこでも自在に取り付け取り外して持ち出せる自作DIYを紹介しました。
たためば軽くて小さくなるので、ドライブやキャンプ、サイクリングに持ち出して、食事の時に取り出して車内やテントに付けてみても良いかもしれません。
お盆をスマホやタブレットに付け替えてアウトドアテレワークや動画鑑賞、散歩飲みにも楽しめます。
どこにでも、部屋でもベランダでも便利に使えますが、テーブルが欲しい空中に金具を挟める場所がないときはどうしたらよいでしょうか。
縦つっぱり棒で浮かせる収納 格安簡単おしゃれにDIY では、突っ張り棒を縦使いし、小物を浮かせて収納する方法をご紹介しています。
今回作ったアーム付きテーブルも取り付けられますし、リンク先の記事では小物やテーブルだけでなく照明や植物まで浮かせる方法をご紹介しています。
たまにテーブルの欲しくなる場所があるなら、こうした棒を設置していろいろ拡張利用してみるのも一つの方法です。併せて楽しんでみてください。
カニ万力は最初から2個入りなのでワンセット買えば足ります。1個入りもありますが割高です。
天板のサイズはリンク先で選べますが、Sサイズ(直径約25㎝、約400g)を推奨します。大きくても耐荷重的にあまり多くの物は載せられないので、Sが丁度良いと思います。
小さいほうが携帯性も良く、デザイン的にも空間の中で存在感が出すぎずさりげなくきれいにまとまると思います。記事ではSサイズを選択していますので、大きさの参考にしてください。
まな板の場合はMサイズが適します。記事の冒頭写真もMサイズの下記商品です。単に本来のまな板としてもおしゃれで丈夫、プラスチックより清潔を保ちやすく長年使い続けられる、筆者愛用の良品です。
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