100均超強力マグネット 防水加工DIY方法4選

100均超強力マグネット 防水加工して水場で使う方法

ダイソー、セリア、キャンドゥなど100均にある超強力マグネットは大変磁力が強いネオジム磁石で、小物類なら浮かせることができるほどです。

磁力を使ったさまざまなDIYアイデアを安く実現するのに欠かせないアイテムで、唯一弱点であるサビの問題を克服できれば応用範囲がさらに広がります。なお活用アイデア例は 水回り品を浮かせる収納法4選 及び テーブル下リモコン収納 貼って剥がせる100均マグネットDIY の中でも紹介しているのでご参考ください。

食器や石鹸など水回りの品を防水磁石で浮かせて保管することで、常に乾燥した衛生的な状態を保てるようになります。このほかシャワーカーテンやタオルにも工夫次第で応用できるでしょう。

この記事では、DIYに活用する目的でご家庭の油性ペンを使用して耐水コートする方法、ラップを使用して磁石を防水加工する方法と、ラミネートフィルムを使用して防水加工する方法、UVレジンを使ってプラスチック樹脂コートする簡単な方法をご提案します。

油性ペンを使った磁石の簡易耐水コート

油性ペンを使った磁石の簡易耐水コート

油性ペンメーカーの公式サイト情報によれば、油性ペンで塗った面には、多少の耐水コート効果があることが示されています。

なので本当に簡単な防水の程度でよければ、100均のネオジム磁石に油性ペンで色を塗ってやれば、簡易耐水コートの出来上がりです。

磁石の汚れを拭き取ってから、ガムテープなどに磁石を軽く張り付け、テープごと持ってペンで塗るとうまくいきます。

1層目を塗ったら1分乾かし、2層目を塗ってまた1分乾かし、最後に3層目を塗れば塗りムラ少なく耐水コートが完成します。

油性ペンはご家庭にあるものなんでも、だいたい似たような効果はあると思いますが、ペン先が細いと重ね塗りの時1層目を溶き剥がしてしまい、うまく塗れずに失敗します。

ペン先はなるべく太いものの方が、楽に成功します。耐水性についてメーカー公式見解が揃っているのは三菱のマーカーなので、家に太い油性ペンの持ち合わせがないならこの品を推奨します。

色は好きな物を選択すればよいと思いますが、公式情報によると色によって耐熱性能が多少異なります。黒ならば最強の200℃耐熱です。

ちなみに自動車修理用などによく使う錆止めペイントという手もありますが、先端がハケになっていて汎用性がないのがデメリットです。余ったら普通にペンとして使えるものの方が投資のロスは抑えられます。

しかし例えばネジの頭など複雑な形状の物には塗りやすいメリットはあります。あなたのDIY目的に応じて選択すると良いでしょう。

ペン、ハケいずれも食品安全性はありません。食器など口に触れる部位には適さないので、食品安全性が必要な場合は次のラップを使った方法を検討してください。

ラップを使った磁石の簡易防水加工

基本的には磁石をラップで包むだけなので説明するまでもないのですが、いくつかコツがあるので記事を確認してからトライしてみてください。普段は食品を包むラップなので、食品安全性を保てる点が長所です。

なお小粒タイプ(直径約5mmで8個入りの商品)の磁石は小さすぎて包めないため、ペンかラミネート加工の方法を選択してください。

ラップの種類選択

ラップは大きく分けてサランラップ、クレラップ、ポリラップ、100均ラップ、業務用ラップの5種が出回っています。

どれでも家にあるものをそのまま使えば良いですが、磁石の防水用として使ううえではサランラップかクレラップが最も水・空気を遮るので最適ではあります。

サランラップクレラップポリラップ100均ラップダイアラップ
(業務用ラップ)
相対価格格安
材質ポリ塩化ビニリデンポリ塩化ビニリデンポリエチレンポリエチレンポリ塩化ビニル
空気・水分遮断性
厚さ0.011mm0.010mm0.010mm不明0.008mm
耐熱温度-60~140℃-60~140℃-70~110℃-60~110℃-60~130℃
添加物不明
密着性
磁石防水用途
適否
最適最適安全低コスト不適

サランラップ、クレラップは密着性が高いので磁石を包むとき楽に綺麗に包めます。包んだ後接着剤を付ける場合、他のラップより比較的つき易い特徴もあります。

ポリラップは成分に添加物が無く、食器類に磁石を付けたい場合や、子供が誤飲するおそれのある場所に使用を想定している場合は適します。

数値上は防水性がサランラップに劣りますが、実際磁石への防水目的での使用上は十分に防水力を発揮します。

ただし耐熱温度が110度なので、あまり高温になりすぎる環境は適しません。

100均ラップは材質的にポリラップと同じですが、添加物の有無などメーカー公表情報が少ないため安全性は不明です。最も低コストではあります。

業務用ラップは空気・水分遮断性が低いため磁石の防水目的にはあまり適しません。

ラップコート加工

まず広げたラップの上に磁石を置き、1回包んでから磁石の周りを8㎜程度残してハサミでラップを断ち落とします。

切るときは磁石の部分を指で強く持ってください。そうしないと磁石が手を離れてハサミにくっついてしまいます。

ラップコート加工

断ち落としたら、周囲に残したラップを磁石の片側に折りたたみます。

折りたたんだ側はラップが寄り集まった状態

折りたたんだ側はラップが寄り集まった状態になりますが、こちらの面はのちほど磁石を取り付けたい対象に接着剤などで付ける面になるので、見た目は適当でかまいません。

他方の側は比較的きれいにラップできますが、周囲が多少浮いてしまうと思います。

ラップの浮きはドライヤーで加熱して収縮させます

ラップの浮きはドライヤーで加熱して収縮させます。ハサミの先にラップごと磁力でくっつけ、加熱しましょう。

加熱すると、このようにラップが縮んで密着します

加熱すると、このようにラップが縮んで密着します。

防水加工が終わったら、ラップを折りたたんだ側に接着剤を付けてラップの隙間を塞ぎつつ、くっつけたい対象に接着固定することで防水が完成します。

耐水接着剤を盛っておいて、汎用防水磁石

予めタイトボンドなど耐水接着剤を盛っておいて、汎用防水磁石として作っておいても良いでしょう。

ラミネートを使った磁石の防水加工

ラミネートを使った磁石の防水加工
低温でアイロンするのがコツ。
機能的に支障ないが加熱しすぎるとラミネートが波打つ。

ラミネート機械用のラミネートフィルムを買ってきて磁石を挟み、アイロンで接着して周囲5mm程度を残し断ち落とせば完成します。他の方法に比べ強度があって削れや摩耗に強いのが長所です。

ラップを使った方法の場合に比べ、周囲5mmのフィルムが残るので見た目はイマイチですが、ラップに比べ強度があるので鉄板の小片や100均の磁性ステンレス板など、磁石を付けるための被着体を防水加工するときに効果を発揮します。

100均の手貼りラミネートシートでもできるのですが、粘着力があまりにも弱すぎてほとんどの場合で実用に耐えません。

市販のラミネート機械用のシートも安いので、これをアイロンで貼った方が結果的に安く済みます。

UVレジン(ボンディック)を使った完全防水プラスチックコート

UVレジン(ボンディック)を使った完全防水プラスチックコート

水中や、激しい摩擦、衝撃を受ける環境に適した完全防水方法です。ボンディックもしくはUVレジンを使って、プラスチック樹脂でコーティングするやり方です。

ボンディックやUVレジンとは、紫外線ライトを照射すると数秒で硬化する液状のプラスチックのような素材です。

100均一のものは品質が低く、仕上がりが多少べた付きますが使えないほどではありません。どちらでも目的は満たせます。

単純に磁石に樹脂をベタベタ塗り盛って固めても良いのですが、もう少し綺麗に作りたい場合のために型取りして制作する方法を紹介しておきます。

平たい板の上に置いて上から押し付けるのがコツ。 キッチンでやると磁石がくっつくのでやりやすい
平たい板の上に置いて上から押し付けるのがコツ。
キッチンでやると磁石がくっつくのでやりやすい

100均のおゆまるを熱湯で念入りにかなり柔らかくし、コーティングしたい磁石よりワンサイズ大きい磁石を2枚重ね、型取りしたのち水で冷やして型にします。

次にボンディックないし100均のUVレジンを型に薄く流し、UVライトで固めます。

磁石を型に入れ、型の裏側から大きいほうの磁石でサンドするとコーティング作業中に磁石が型の中心からずれてしまう事を防げます

薄く底板が固まったら、底板を型に残したまま小さいほうの磁石を型に入れ、型の裏側から大きいほうの磁石でサンドします。

こうするとコーティング作業中に磁石が型の中心からずれてしまう事を防げます。

磁石の周囲にレジンを流してUVで固め、最後に表面をレジンで薄く覆って照射

サンドしたら磁石の周囲にレジンを流してUVで固め、最後に表面をレジンで薄く覆って照射します。

気泡が出来たら固める前に爪楊枝でつぶしてください。色付きのレジンでもできます。

気泡が出来たら固める前に爪楊枝でつぶしてください

原料費を節約したい場合、仕上がりが多少べた付きますがダイソーの速乾UVレジン液だけが適合します。他の100均レジンは固まらなかったり気泡が多すぎたりします。

ダイソーの速乾UVレジン

当サイトではこのUVレジンによる防水方法を応用し、100均磁石の磁力を合成強化する知識と技術を 100均超強力マグネット 磁力を合成強化+防水する方法 に整理しました。

ボンディックを手に入れたならぜひ覗いてみてください。さらなる磁石DIYの世界があなたを待っています。頭の片隅に入れておいて損はないでしょう。

防錆スプレーは有効か

金属塗装用の錆止めスプレー塗料を吹きかける方法は、筆者も真っ先に試しましたがお勧めしません。

写真のように錆止めの下塗りと、仕上げの水回り用上塗り2種をダブルで吹きかけるやり方を試してみましたが、以下のようなデメリットがあります。

  • スプレーで周りが汚れないような作業場所を作る手間
  • 磁石両面スプレーするのに同じ作業を2回繰り返す手間
  • きれいにむらなくは塗れない
  • 塗った後摩擦に弱くすぐはげる
  • スプレー自体が高コスト

得られる結果を考えると油性ペンの方法と大差なく、磁石防水のような小物を処理する目的ではスプレーはあまり効率が良くないと思います。

防水磁石を対象へ接着する方法

ラップコートの場合、支障なければ適当な接着剤を使用します。接着剤が使えない対象の場合は、対象にマスキングテープなどのテープ類を予め貼っておく必要があります。

おすすめの接着剤は タイトボンドⅢ DIYにベストな進化形木工ボンド をチェックしてみてください。強力で耐水性があり、ドライヤーで加熱すると剥がしやすくなる特性が便利です。

他に100均のグルーガンを使う方法もあり、同様にドライヤーで加熱すれば綺麗に剥がれて便利なのですが・・筆者が実際に運用してみたところ接着力が弱すぎて、磁力に負けて剥がれてしまうことが多くありました。なので今はあまりお勧めしていません。

ちなみにタイトボンド3の方は食品安全性認証も取得しており、食器に使用することもできてなおさら便利です。詳しくは 食器に使える接着剤 タイトボンド応用4例 をご覧ください。

ボンディックにはノーマルとEVOの二種がありますが、UVライトの電池交換ができるEVOの方が便利です。ボンディックは本来接着や補修に使う道具なので、今回の防水目的以外にも家庭で便利に使えます。

おまけ:100均の超強力マグネット自体の防錆力は

ここまで防水加工の方法を紹介しましたが、改めて100均の超強力マグネットはどの程度錆びやすいのかについて検証します。

ダイソー、セリア、キャンドゥなど100均にある超強力マグネットはネオジム磁石をニッケルメッキしたものです。

パッケージには防錆について何もかかれていませんが、ニッケルメッキの一般的な防錆力は、ステンレスには大きく劣り鉄より少しマシな程度です。

またニッケルは技術的に高精度でメッキするのが難しい材料のようです。

100均なので精度はなおさら期待できませんし、ニッケル自体錆びない金属というわけではありません。

防水加工しないでそのまま使用するとどうなるでしょうか。実際筆者の環境の例でいうと、室内で普通に使用する分には錆びることはありませんでした。

浴室で使うコップに何もコートせず接着使用した場合は、1日で即座に錆びるものと数ヶ月間錆びずに使えているものとが、1:3くらいの比率で混じっていました。メッキの精度によるものと思われます。

錆び、磁石自体が崩壊

何もコートせず石鹸に埋め込んだ物は例外なく半日で錆び、磁石自体が崩壊します。

錆びた磁石は鉄分独特の臭いを放ち、周囲をひどく汚してしまいます。

水周りや屋外、長時間濡れた状態になる環境で100均ネオジム磁石を使いたい場合は、防水加工を施したほうが良いでしょう。