スマートスピーカー防犯カメラの天吊り格安簡単DIY 賃貸OK

スマートスピーカー防犯カメラの天吊り格安簡単DIY 賃貸OK

アレクサなどスマートスピーカーや防犯カメラ、スイッチボットハブ受信機、シーリング照明増設等の理想の設置場所が部屋の天井だと分かっていても、既存の照明が邪魔だし、実現しようと検索すると高価で重いダクトレールや穴あけ工事の要る専用機材の購入を求められがちです。

そこまでオーバースペックなことをしなくても、既存の天井照明が付いていた電灯ソケットを分岐し延長すればシンプルに給電できますし、賃貸でも問題ない簡単な吊り方もあります。

もちろん、元の照明器具も同時にそのまま使えて、格安で済ませられます。

天井の照明器具はいらないから、引掛シーリングに直結で真下に吊りたいという方は、アンティーク照明等を天井引掛シーリング直下につけるフック使用法 の方をご利用ください。

機器の重さにダクトレールの自重が加わると不安だとか、究極ミニマルな見た目にしたい人、安く試したい人に好適な手法です。必要に応じてご利用ください。

この記事を著作する専門家

一級建築士

この記事は、これまでに複数の家庭用電気DIYアイデアを提案し、また業務で建築用最新の各種電気設備を知る立場にある、一級建築士の筆者 デフラグライフよりお送りします。

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スマートスピーカー防犯カメラ天吊り給電格安簡単DIY

スマートスピーカー防犯カメラ天吊り給電格安簡単DIY

この記事の方法は、既存の天井照明から電力を分配した上で、少し離した天井に耐荷重5kg、下地探し不要、抜いた痕のほとんど残らないトリプルアンカーを打って器具を吊る方式です。

殆どのスマートスピーカーや防犯カメラは、総重量1kgに満たないものです。給電に専用のACアダプタなどを有する場合はその重さも合計し確認する必要がありますが、それでも5kgを超えることはまずないでしょう。

予算は約1,500円、所要時間30分程度で終わります。以降の見出しより手順を御覧ください。

電力を分配する

天井コンセント増設取付DIY 賃貸OK工事不要 の技術を使って、部屋の照明または高所コンセントから電力を分配してください。元の照明器具はそのまま元の位置に戻して使える方式になっています。

https://www.defraglife.net/ceiling-outlet/

器具側のどこを吊るか探す

器具側のどこを吊るか探す

スマートスピーカーや防犯カメラなどの天吊り器具は、その多くがカメラマウントというネジ穴を搭載していますから、そこへ W1/4インチカメラマウントフック ないし W3/8カメラマウントフック をつければ、トリプルアンカーのフックに逆さ吊りで直接付けられるようになります。

カメラマウントネジは、厳密には上記のW(ウィット)ネジではなくUNC(ユニファイ並目)であり、ねじ山の角度が異なりますが、家庭のDIYで用いるような短尺・軽荷重の用途なら問題なく相互に通用できます。UNCネジはWネジの3倍程度コストがかかるのでお勧めしません。

2.5kgボールジョイント

取り付けた器具に角度調整が必要な場合は、器具の重量に応じて安い 2.5kgボールジョイント を器具のマウント穴に付けてから、ボールジョイントのお尻に前記のマウントフックを付けて吊れば調整が効くようになります。回転防止や吊りの固定には後記のタイバンドを用いてください。

挟みながら角度調整するとアンカーに余計な負担がかかるので避け、角度調整してから挟むようにしてください。

浮遊テーブル記事

以前 浮遊テーブル記事 でカメラシャフトを作って持っている人は、片方のカニ爪を外すと1/4ネジが露出するのでそれでもOKです。シャフトを用いる場合、耐荷重は1kgです。アダプタ類は別に吊ってください。

カメラマウントや突起が無い場合

カメラマウントや突起が無い場合

まったく取っ掛かりのない、例えばツルツルのボールみたいな器具の場合は、ジャストサイズの軽い チェーンバスケット を選択し搭載してください。チェーンが余るようにフックをかけ直せば、吊り長さは短く調整できます。形状とサイズはリンク先で選べます。

吊りたい場所にトリプルアンカーを打つ

給電元となる天井の電球ソケットや引掛シーリングとは別に、器具を吊り下げたい位置を決定し、必要な耐荷重に応じて天吊り落下防止法の記事にあるトリプルアンカーを打ってください。

このアンカーはほとんど打痕が残らず、また天井下地探しは不要な製品です。詳細な解説はリンク先記事をご覧ください。

あとはフックないしバスケットをつけた器具をトリプルアンカーのフックに吊り、垂れている電源コンセントケーブルを、最初に分岐増設したコンセントに差せば給電完了です。

ACアダプターを必要とするような器具の場合は、別途ACアダプターについても別のトリプルアンカーを使い、先述のチェーンバスケット等を用いるなどして吊っておけばOKです。

整線する

天吊り給電が完了できたら、通線に使ったケーブルやチェーンの余りを タイバンド でまとめて、器具やバスケットの裏に隠しておきましょう。

ケーブルが垂れたままでは、見た目にあまりにも仮設感が出すぎて落ち着きません。逆にタイバンドで整線隠蔽してやるだけでかなり本格工事のように見栄えがするようになりますから、ぜひ実施して効果を実感してください。

フックに吊った器具の回転を防ぎたい場合も、根元を固めるのに有用です。

整線する

この記事の主題ではないですが、タイバンドは輪ゴムやインシュロックと違って自然に溶けたり外しにくかったりの不自由がなく、それでいてケーブル類を強力にまとめられる優れた消耗品です。筆者の常備DIYグッズでもあり、日常生活用にもお勧めです。

吊って忘れよう

吊って忘れよう

スマートスピーカーや防犯カメラといった器具を天井に吊る最大のメリットは、掃除や空間の邪魔にならず存在を消せることにあります。

ですから、存在感を主張するダクトレールや専用取付器具はこの目的にはむしろ不要であり、なるべく簡単にフックで吊って忘れてしまえるものが適します。

近年はアレクサに代表されるスマートスピーカー器具が非常に発達してきたので、この単純なDIYも紹介するに足る価値を持ち始めました。便利な暮らしに、そろそろ着手してみませんか。

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