Alexa不要かざすだけ スマートプラグNFCで手持ち家電格安スマート化

スマート家電、IoTに興味はあるけど、家電を買い換えたらお金がかかりそう。

ヘイシリ、アレクサ、オッケーグーグルなんて呪文みたいで抵抗あるけど、自動化したい家電はある。。

そんなお悩みの方はいませんか。

アレクサ等の端末を購入しなくても、高価なスマート家電を買い揃えなくても、自分のすでに手持ちの家電を格安で自動化できる方法はあります。あとで必要になったらアレクサ等に対応させる将来性も有り。

声に出して呪文を唱える代わりにNFCを使って、スマホをSuicaのようにかざすだけで家電が動作するようにすれば、音声制御が合わない人にもスマート家電の自動化メリットが享受できます。

費用リスクを最小限に抑えて自宅のスマート化にトライしてみましょう。

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手持ちの家電たちを見直してスマート化する

全ての家電がそうではありませんが、大抵のものはいろんな機能がついていても使わず、基本的にスイッチOnOff、タイマーオフくらいではないでしょうか。

あとはこれらを外出先から操作できるようになったら、ちょっとだけ便利かもしれませんね。

これくらいのことならアレクサ類がなくても、自宅にインターネットWifi回線があるならば格安で自分の家電を使って遠隔制御が可能です。

それには、1個1500円程度のスマートプラグと1個あたり約100円のNFCタグを使います。もちろんスマートプラグにも将来的にアレクサ対応させられる機能は備わっています。

使い方は例えば、手持ちの電気スタンドをコンセントに挿す時、そこにスマートプラグを噛ませます。

これだけで設定すればタイマー動作も外出先から操作も、将来アレクサに操作させることも、スマホアプリからの操作も、NFCタグでスマホをかざすだけの操作も可能になります。

要するにあらゆる機器の電源オンオフが、いろんな場所からいろんなスイッチに連動させられるようになるということです。

それではさっそく試してみましょう。記事ではおそらくどの家庭にも1台は有るであろう、電気スタンドを取り上げたいと思います。

電気スタンドをNFCスマート化して、睡眠ルーチンを全自動化する

ベッドでスマホをいじりながら、寝落ちしそうなとき面倒くさい一連の動作ーー電気スタンドの消灯、スマホの充電、動画等のタイマーオフなど。。

これらをまとめて全自動化してみましょう。スマホを所定の場所に置くだけで、何の操作もプラグの抜き差しもなく、設定したパターン動作が寝ている間に勝手に終わる様になります。

AndroidスマホでもiPhoneでもどちらでもできますが、記事ではiPhoneでの例を取り上げます。

スマホがQiおよびNFC対応していない場合は、消灯のみが連動します。

iPhoneに最適なスマートプラグ

スマートプラグは tp-link 社の HS105 を使用します。競合に merros 社の MSS110 がありますが、merrosは記事初出時点においてiPhoneのショートカットアプリに対応していないのでiPhoneの場合は適しません。

IFTTTというアプリを使えば対応させられますが、面倒が増えるだけです。価格は同等なのでtp-linkを選択することにします。なお、tp-linkもIFTTT制御することは可能です。

スマートプラグの製品マニュアルを読み、対応するkasa smartというアプリをインストールしてiPhoneを自宅のWifiに接続し、電気スタンドとコンセントの間にスマートプラグを挿して初期設定を完了させ、アプリから動作テストしましょう。

記事では初期設定のさいスマートプラグの名前をQiKasaとしたので、画面にもその名前が表示されています。電気スタンドのスイッチをONにし、スマホからアプリでプラグのオンオフを切り替えられたら成功です。

遠隔操作無効化状態はNG

その際、上記画面の遠隔操作を可能な状態に変更しておく必要があります。これをしないと今回のNFC制御も、将来的なIFTTTやアレクサ対応もできません。

NFC連動設定する※NFC対応iPhoneのみ

iPhoneの場合、NFC対応端末は iPhone11/ 11Pro / 11ProMax / XS / XS Max / XR / SE2 以降です。AndroidもNFC技術は充実しているので、同様のことはできると思いますが記事では割愛します。

iPhone NFCとQiで寝ながら充電オートメーション化 の記事を参考に、QiSleepではなく QiKasa の方をインポートし、記事通り設定を完了してください。

QiKasa

その後、ショートカットの青いdeviceの文字をあなたのスマートプラグに選択しなおしてください。記事通り設定したならQiKasaが選択肢に表示されます。

このとき、先ほどの遠隔操作設定を有効化していないと、スマートプラグが表示されません。

また、同じ記事を参考にSuicaかNFCタグを用意し、Qi充電パッドに貼り付けたら完成です。

動作テストする

さっそく通電したNFCつきQiワイヤレス充電パッドにスマホを置いてみましょう。テストのために電灯をONにし、スマホの音楽を流しておきます。

置いた時2連バイブが反応し、音楽が止まって電灯がオフ、充電が開始されていれば成功です。スマホのお休みモードもONになっています。

即時オフでなく例えば置いてから15分後など任意の時間に向けてだんだん音量を下げ、オフにしたいタイマー動作を希望の場合は、先ほどの iPhone NFCとQiで寝ながら充電オートメーション化 の記事を参照してください。

これで基本的な睡眠ルーチン全自動化の仕組みは完成です。いろんな家電や動作にも応用カスタマイズできるので、興味のある人は下記の条件を参考にいろんな使い方を研究してみましょう。

スマートプラグでできることとできないこと

できるのはあくまで原則として自動もしくは遠隔の電源オンオフ、タイマーオンオフ、防犯モード(ライトのランダムなオンオフ)、外出先からの遠隔操作です。

これらはアレクサ類なしで動作しますし、アレクサもしくはグーグルアシスタントの音声制御に対応させることも可能です。

できないのはこれら以外の複雑な動作と、HomeKitのSiri音声制御対応です。

音声制御しないなら、AndroidでもiPhoneからでも操作することができますし対応する専用アプリもあります。

温度変化に合わせて動作させるなど複雑な動作を求めたい場合は、Nature Remoを使えば引き続きアレクサ類不要で実現できますが、Nature Remoは安くありません。

あまり複雑な機器は設定も大変です。まずは単純なスマートプラグだけでやってみた方が生活に馴染むと思います。

スマートプラグで自動化できる家電とできない家電

あなたの手持ちの家電のうち、自動化したいものを直接コンセント抜き差ししてみて、どういう動作をするか事前に確認しましょう。

スマートプラグで完全に自動化できる家電は、コンセントを抜いた時オフになり、挿したらオンになる物です。単純でアナログな電気スタンドや扇風機、テレビ、こたつなどはこういう動作をします。

一方デジタル系スイッチの機器や、エアコンなどは抜くとオフになりますが、挿しなおしても大抵の場合、運転再開はされません。こういう機器はオフ動作だけ自動化できます。

スリープタイマーや外出先での消し忘れ防止には役立ちますが、外出先から事前に運転を開始することができません。できるのは機器のオンまでです。運転まで自動再開させるには、対応する高価なスマート家電に買い替える必要があります。

音声制御はまだ早い?

アレクサ、電気つけて。ヘイシリ、電気消して。オッケーグーグル、近くのレストランは?・・・

音声制御のシステムはまだ発展途上の段階で、各社がしのぎを削ってシェアを争っています。

将来的にどれを選べば正解なのか、まだ誰にも分かりません。すると、いきおい一番安いアレクサを選ぶことになります。

でももし、グーグルにしかできない高精度なグーグル翻訳連動の良い機能が出てきたら?アップルのSiriにしかできないiPhone連動機能があったら?

このように各社が技術や機材を囲い込む恐れのある現在では、まだどれかを選んで高額な機材を買い揃えるのは時期尚早と考えられます。

スマートプラグとNFCを組み合わせて、手持ちの家電を連動させよう

記事ではアレクサのような音声制御を最初から揃えなくても、音声制御なしで家電のスマート化をする方法を紹介しました。

NFCを使えば、音声の代わりにスマホをSuicaのようにかざして家電を制御できるようになります。

また、手持ちの家電をスマート化すれば、必ずしも全部を新しくスマート家電に買い換える必要も無いことが分かりました。

全てをいっきにスマート化するよりは、使い慣れた手持ちの資源を有効に使う事を1度は考えてみた方が、結局のところ生活に馴染むし、費用も少なく済むと思います。手軽に自分なりの使い方を試してみましょう。

NFCタグやQiを併用したかざすだけスマート家電をやってみたい場合は、 iPhone NFCとQiで寝ながら充電オートメーション化 の記事を併用してください。

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