自宅内の水道管や蛇口を分岐DIYできるか調べる方法

自宅内の水道管や蛇口を分岐DIYできるか調べる方法

給湯器のお湯を分岐DIY ベランダ・庭でお湯を使う方法 では自宅の給湯器からお湯を分岐して使うDIYの具体的な手順と実践をご紹介しました。

蛇口水道分岐DIYの手順は、分岐の口径調べ→分岐の器具探し→分岐DIY実践です。

この記事では給湯器にかぎらず幅広く自宅の水道管や蛇口を分岐して使いたい人のために、最初の手順である、自宅の水栓が分岐できるか見分けて調べる方法までをご紹介しています。

すでにR1/2や外径21㎜など、口径について調べのついているかたは R1/2、G1/2とは何か 水道分岐DIYのための規格早見表 をご覧になり、あなたの目的に合った適切な器具を選ぶ一助としてください。

一連の記事ではあなたが「単に自宅の自分の水道管をDIYで自由に分岐したい」ときに必要となる情報だけに絞って整理してあります。

きっと良いアイデアのヒントが見つかることでしょう。順を追って必要な箇所をご覧ください。

自宅内で分岐できる蛇口の見分け方と口径調べ

自宅内で分岐できる蛇口の見分け方と口径調べ

水栓蛇口を分岐できるかどうかは、接続口をじぶんで外せるかどうかと、外した口金の口径に関する手がかりを掴めるかどうかによります。

外せるかどうかは、まず元栓を完全に閉めてから蛇口内の水を放水し、その後モンキーレンチなどで少し回して試してみてください。モンキーレンチは100均で買えます。頑張ればペンチでもいけます。

このあと項目ごとに詳述しますが、外せる場所の候補はいちばん楽な箇所から順に、①蛇口の先端のキャップ、②蛇口の首振りの根元、③蛇口本体そのものの根元、④根元の裏側である洗面台下やシンク下の扉内です。

口径調べの基本は蛇口や器具の型番を調べ、取扱説明書を検索するのが確実です。しかし調べても分からなかったり似たような規格が多すぎて迷うケースもあると思いますので、そのときは下記よりあなたのケースに必要な箇所を拾い読みしてみてください。

台所の蛇口

台所の蛇口
CB-E7という定番の分岐水栓を取り付け、食洗器へと分岐した例

台所の蛇口は食洗機目的の分岐ニーズが高く、分岐水栓と呼ばれるパーツが市場に多種あるため、ほとんどどんな蛇口でも分岐できます。

ひねるタイプの蛇口だけでなく、レバーを倒すようなタイプでも問題なく分岐できます。

したがって台所の水栓蛇口については記事の知識は不要です。蛇口のどこかに型番が刻印されているはずなので、単に型番を調べて分岐水栓を探すのが一番です。

型番と「分岐水栓」というキーワードで検索すれば適合する分岐用の器具が見つかるので、購入して説明書通りやればだれでも分岐できるでしょう。

型番に合う分岐水栓がなかなか見つからず困っている人は、(株)テムズ という会社をキーワードに加えてあたってみてください。

筆者は築50年級の集合住宅に住んでいたことがあり、台所にあったのは見たこともないような奇怪な蛇口でしたが、根気よくネットを探してテムズにたどり着き、適合する分岐水栓を見つけることができた経験があります。

それでも型番が見つからなかったり適合する分岐水栓がなくお困りならば、高額な業者工事を発注する前に、以降の記事を読み進めてご自宅の蛇口と似たケースがないか、応用できるヒントがないか探してみてください。

庭の水栓や洗面、風呂の蛇口

庭の水栓や洗面、風呂の蛇口
蛇口本体を根元から取り外し、チーズと止水コックを付けて分岐した例

比較的古い家でよくあるひねるタイプの蛇口

例によって型番の刻印を探して検索するのが確実ですが、そうでなくても見分け方はあります。

先端がネジ形状になっている場合は、外径を測ってみましょう。一見ネジになっていなくても、レンチで回すとキャップが外れてネジが出てくる場合もあります。

径26㎜ならば大抵の場合W26山20という規格が適合します。24㎜ならW24山20、22㎜はW22山20といった具合です。このような規格はウィット細目ネジといい、古いタイプの蛇口に多いものです。

先端がネジ形状でなくてもあきらめる必要はありません。むしろよくあることです。

首振り栓やパイプ水栓などの場合は先端がネジ形状でなくても、首振りの根元が袋ナットという形状になっているので、モンキーレンチかペンチで外せば同様のネジが現れますから、測るなどして識別しましょう。

それでもダメな場合は、まず水道の元栓を完全に締め、蛇口に残った水を全部放出してから、蛇口自体を回して壁や水栓柱から取り外すという方法もあります。記事の写真はその実例です。

外すとPJ1/2、呼13蛇口の外径21㎜というネジが現れます。家庭の蛇口はそういう規格になっています。厨房などではPJ3/4、呼20外径26㎜のこともあります。迷ったら測ってみましょう。

壁に残った方のメスねじは同じ径のRpです。別記事の早見表をみて適合する器具を選ぶと良いでしょう。

比較的新しい家に多い、レバーを倒すなどする形式の蛇口

比較的新しい家に多い、レバーを倒すなどする形式の蛇口

まずは型番の刻印がないか探して検索してみましょう。

なければ蛇口先端の部分をモンキーレンチなどで回してみてください。外れてネジが出てくる場合が多いです。

外れてネジが出てくる場合が多い

出たら外径を測ってください。20㎜ならM20、22㎜ならM22、24㎜ならM24といった具合である場合がほとんどです。この規格はメートル並目ネジといい、比較的新しいタイプの蛇口に多くみられます。

古い蛇口に多いウィット細目ねじと、このメートル並目ネジとは、たとえ外径が同じであっても適合しないので気を付けましょう。

トイレの蛇口

トイレの蛇口

トイレをよく見ると足元の壁際から銀色の水道管が伸びているのが分かると思います。トイレの手洗いがある場合は、その下の扉をあけると同様に水道管があります。

ここの分岐を考えるには、トイレの型番から調べる方法と自分で測って調べる方法があります。

自分で測る場合は、まず水道の元栓を完全に締めてからトイレの水を放出し、そのあと袋ナットを外して実測し判断しましょう。

給湯器

給湯器

ひとくちに給湯器と言っても、家庭で見かける物には大まかに「ガス給湯器」「バランス釜」「湯沸かし器」「電気式給湯器」4種類の形式があります。

給湯器からお湯を分岐して取り出したいと考えた場合、あえて熱湯の出ない「ガス給湯器」か「電気式給湯器」までを対象にとどめておいた方が安全です。

ガス給湯器

ガス給湯器

分岐に最適です。

給湯コントローラーで温度制御でき、元から複数器具同時使用を想定しており流量豊富。温度は60度までに制限されることが多いです。

比較的最近の住宅はこのタイプが多いです。ベランダか外壁、あるいはメーターボックスと呼ばれる、共用廊下側の扉つきスペース内に格納されていることが一般的です。庭に床置きされている場合もあります。

バランス釜

バランス釜
出典:リンナイ

分岐しない方が良い。

温度制御が大中小三段階などおおざっぱで、元々風呂のみ給湯想定のため流量が極めて乏しく、さらに高温になるため分岐は危険でメリットが少ない。筆者は長年この器具を使っていましたが、分岐はこわくてできません。

古い公団の風呂場などでよく見られます。

湯沸かし器

湯沸かし器
出典:パロマ

分岐しない方が良い 。

ダイヤルで温度制御できるが、良くも悪くも60℃を超えて90℃の熱湯を供給できてしまうため危険。

比較的古い戸建てや集合住宅の台所の壁、オフィス給湯室の壁でよく見られます。

電気温水器

電気温水器
出典:TOTO

分岐には注意を要する。

スイッチで温度制御できるが、流量は乏しい。機種によっては60℃程度までに制限されるため分岐を検討できる。

ガスを引いていないオフィスや店舗の公共トイレで、給湯室や洗面台の下の戸棚の中などによく格納されています。壁付きのタイプもあります。

事故の恐れ

熱湯が出る機種は便利かもしれませんが、誤って普通のホースをつなげたりなどすると事故の恐れもあります。

分岐すると便利な反面、家族や来客が簡単に使えてしまうようになって思わぬやけどにつながることもありますから、やめた方が良いです。水道の側を分岐するぶんには問題ないので、やるならそちら側を検討してみましょう。

熱湯が出ない機種なら、流量が目的に適うなら分岐を検討できます。流量はお湯の蛇口を全開にすれば分かります。分岐しても当然それ以上の流量は得られないので留意して判断しましょう。

具体的な手順は、実践編 給湯器のお湯を分岐DIY ベランダ・庭でお湯を使う方法 をご覧ください。

自宅の蛇口を分岐して活用できないか、調べてみよう

自宅の蛇口を分岐して活用できないか、調べてみよう

ここまでの内容で蛇口が分岐できるかの見分け方、口径など手掛かりの調べ方については終了です。

自分で蛇口の先端や根元をいじってみて、外せそうな接続口はみつかりましたか。

蛇口の型番から調べ、R3/4やG1/2といった手がかり、あるいは自分で定規で測って外径21㎜などの寸法は調べられましたか。

このあといきなりAmazonで合う口径数値の器具を買って。。とやろうとすると、まだあなたに必要な知識が足りないことに気づくと思います。

通販にしろホームセンターにしろ、商品に表示された寸法表示は規格が乱立しており、どれが正しく適切な器具なのか判別が難しいのです。

調査が終わったら次に、調べた手がかりから適切な分岐パーツを選べるようになるために、規格の早見表を見てみることにしましょう。つづけて R1/2、G1/2とは何か 水道分岐DIYのための規格早見表 の記事をご覧ください。