今ある照明を光目覚まし・防犯・リモコン・自動化する格安簡単賃貸OKな方法

今ある照明を光目覚まし・防犯・リモコン・自動化する格安簡単賃貸OKな方法

光目覚ましや防犯点滅、消し忘れ防止のオートオフやタイマー、リモコン・・・そういう多機能照明はネットに山ほどありますが、どれも非常に高額であり、デザインは皆同じです。

そうではなくて、今あなたが部屋で使っているその照明器具に、そのまま光目覚ましその他の機能をプラスしてしまえば、買い替えもデザインの悩みもなくなるというものです。

記事では定番のスイッチボット・スマートプラグを用いてスマホから設定するデジタルな方法と、昔からある自動化ソケット・タイマーを取り付けるスマホ不要でアナログな方法、計4通りの方法を提示します。

コスト取付場所天井照明制御コンセント照明制御スマホ
スイッチボット4,500円壁スイッチ×
自動化ソケット3,000円天井引掛シーリング×不要
スマートプラグ1,500円コンセント×
間欠タイマー1,000円コンセント×不要
照明自動化方法一覧

ご自身に合わせてお選びください。選び方は記事で案内しています。

どの方法も、天井でも電気スタンドでもほとんどの照明で出来て、簡単に元に戻せるので賃貸もOKです。きっと、直感的にすぐ使いこなせて生活の便利度が向上するでしょう。

この記事を著作する専門家

一級建築士

この記事は、これまでに複数の家庭用電気DIYアイデアを提案し、また業務で建築用最新の各種電気設備を知る立場にある、一級建築士の筆者 デフラグライフよりお送りします。

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自動化する照明を決める

自動化する照明を決める

光目覚ましや防犯点滅、オートオフなど自動化したい照明をどれにするか決め、以降の見出しより該当する箇所を参照してください。

注意

使おうとする照明器具が物理的なスイッチでなく、たとえばタッチセンサー、その他センサー、リモコン、デフォルトがOFF状態に設定された器具の場合は、この記事の方法は使えません。

電気スタンドなどコンセント式照明の場合、試しに点灯状態のままでコンセントを抜き、差し直してみてください。差し直すだけで再び点灯したらOKです。

家の壁のスイッチに連動しているような普通の照明、天井シーリングとかダクトレールとかダウンライトとかの場合は、基本的に全部OKです。壁スイッチをONにしている時、常に点灯していると思うので。

なのでほとんどの人の大抵の器具はOKに該当すると思いますが、よく確認してください。

「天井照明」を光目覚まし・防犯・自動化する方法

壁のスイッチを操作してオンオフできる照明なら、スイッチボット を用いて今すでにあなたの家にある天井照明そのままに、光目覚まし等の機能を簡単に追加することができます。

「天井照明」を光目覚まし・防犯・自動化する方法

設定にスマホが必要ですが、WiFi環境がなくてもBluetoothだけで直接設定できるので、昔よりずっと単純簡単に扱いやすくなっています。

WiFi環境がなくてもBluetoothだけで直接設定できる

スイッチボットの電源を入れるだけで、上記画像のようにスマホアプリの「近くのボット」に自動的に表示されるので、それをタップするだけで制御できます。Wifiが不要になってずっと直感的に使いやすくなりました。

スマホのアカウント登録が嫌だとか、諸事情のある人はスイッチボットを使わない自動化ソケットという方法もありますから、以降の見出しより好きなものを選択してください。

スイッチボットを使う方法

スイッチボットを使う方法

スイッチボットとはスマホで設定しておけば画像のように定刻でスイッチをオンしたりオフしたりしてくれる、人間の指の代わりのロボットです。スイッチを押すだけでなく、引くこともできるのでほとんどの電気スイッチに対応できます。

スイッチボットが制御できるのは壁のスイッチのみ

スイッチボットが制御できるのは壁のスイッチのみですから、制御できる照明はほぼ天井のみになります。ボットはスイッチプレートに粘着テープで貼り付ける方式です。

ボットヘルパー

スイッチプレートはご家庭によっていろんな形状がありますが、ボットヘルパーというアタッチメントが付属しており大抵の形状に対応します。

4つの方法の中では4,500円程度と最も高額で、スマホのアプリ併用、アカウント登録の手間がありますが、取り付けも設定も公式の説明書通りにやるだけなのでそこまで面倒でもありません。

起床したい目覚ましの時間と同時に電気がついて、アラームだけの時より格段に起きるのが楽

例えば天井照明の壁スイッチにボットをつけて、スマホで朝7:00オン、朝8:00オフなどと設定しておけば、起床したい目覚ましの時間と同時に電気がついて、アラームだけの時より格段に起きるのが楽になります。

そのまま朝の支度をして、つけっぱなしで会社や学校に出かけても、定刻になると自動で消灯してくれます。

自動化ソケットを使う方法 スマホ不要

最初に、あなたの天井照明器具の口金がどれに該当しているか識別してください。引っ掛けシーリングの場合、照明器具自体を外すと分かります。ソケットの場合、電球を外せば分かります。

引掛シーリング

引掛シーリング

照明器具自体を外すと上記写真のようなブタ鼻みたいな穴の端子が出た場合、これを引っ掛けシーリングと言います。台座の形は色々ありますが、ブタ鼻形状はみな同じです。

ここに 引掛シーリング自動化ソケット を取り付け、そこへ元の器具を重ねて取り付ければ、光目覚まし等の機能を得られます。ちなみにリモコン化もされます。元の壁スイッチは常にONにしといてください。

引掛シーリング自動化ソケット
出典:Amazon

この自動化ソケットには指定時刻のON/OFFタイマー機能があるので、これを使って光目覚まししたい時間にON時刻を設定するだけです。

防犯点滅は、設定した時刻に毎日それぞれON/OFFがなされます。長期旅行の時などに有効でしょう。消し忘れ防止の自動OFFは、消灯するOFF時刻を設定しておくだけです。

例えば7:00にON、23:00にOFFで設定しておけば、以降は毎日朝7時に点灯し、起床して不要なら従来通り壁スイッチなり引き紐でオフにすれば良いです。

それで会社や学校へ行き、帰ってきたら壁スイッチを押して点灯します。あとはほったらかしで眠りに落ちても、23:00に勝手に消えます。

大型シーリング器具の場合

下記写真の赤色に塗った部分のように、照明器具が自動化ソケットを覆うほど大きいものの場合、リモコン受信部が器具に隠れてしまって動作しません。

大型シーリング器具の場合

この場合は、赤色部分に通常通り大型照明器具をつけた後、青色の様に器具の上にリモコンを差し込んで受光部へ向け置いておけば動作します。

暇な人は鏡を使ってこの問題を解決することもできます。自動化ソケットに付属のリモコンや、ありふれたテレビのリモコンは赤外線リモコンといって、鏡で射線を制御できます。

障害物に弱いタイプのリモコンはほとんど赤外線リモコンです。鏡の角度を決めるには、レーザーポインターで射線を探すと楽になります。

電球ソケット

電球ソケット

回して外すような見慣れた通常の電球の場合は、電球を取るとこういうソケットが出ますから、あとは電球ソケット→引掛シーリング変換記事 の方法を使ったのち、冒頭の引掛シーリング自動化ソケットを付けるだけです。

ダクトレール

ダクトレール

ダクトレールの場合は、ダクトレール→引掛シーリング変換アダプタを噛ませてから前段の引掛シーリング自動化ソケットを使うだけですが、器具の荷重に注意してください。

家庭用のダクトレールはそのほとんどが引掛シーリングに取り付ける方式です。ですから、引掛シーリングが耐えられる程度の総重量には耐えられ、通常3~5kgまでです。

引き紐付きの天井照明器具だった場合、その場合ひもは使用せず畳んでおいてください。器具の重さを考慮すると、引紐の力には長く耐えられません。最初に紐でON状態にしておけば、以降は紐を使わなくてもこの記事の自動化手法は適用できます。

器具一体型照明

器具一体型照明

最初から照明付きだった賃貸だとたまにあるパターンです。この場合は自動化ソケットを使えません。素直にスイッチボットを頼るか、センサー照明に関する記事の後半でタスクアンビエント手法について触れていますから、リンク先目次からアクセスし読んで検討してみてください。

「照明スタンド等」を光目覚まし・防犯・自動化する方法

手持ちの電気スタンドやフロアライト、クリップライトなど、壁のコンセントにケーブルを刺すタイプの照明は、それが単純なON/OFFスイッチによって電源を制御するものである限り、スマートプラグ間欠タイマー の能力を使って、リモコン以外の全機能を格安簡単に獲得できます。

昔と違って今のスマートプラグはかなり安くなってきたのと、こちらもWifi不要でBluetoothのみで直接設定できるようになりましたから、じゅうぶん検討に値するものです。

スマホでの設定やアカウント登録に抵抗ないなら、スマートプラグを選んで支障ありません。激安でアナログ直感的に済ませたいとか、スマホ設定が面倒な人は間欠タイマーを使えば良いです。

以降の見出しより、好みの方を選んで試してみてください。

スマートプラグを使う方法

スマートプラグを使う方法

スマートプラグ とは上記写真のようにあらかじめコンセントに差しておく道具で、スマホで設定しておけば定刻でスマートプラグが電気を通電オンしたりシャットオフしたりしてくれます。

スマートプラグが制御できるのはコンセント電源のみですから、制御できる照明はコンセント式の電気スタンド等になります。まずスマートプラグを壁コンセント等に刺し、そのスマートプラグに電気スタンド等のコンセントを刺す方式です。

取り付けも設定も公式の説明書通り

スマホのアプリ併用、アカウント登録の手間がありますが、取り付けも設定もスマホに表示される説明通りにやるだけなのでそこまで面倒でもありません。

起床したい目覚ましの時間と同時に電気がついて、アラームだけの時より格段に起きるのが楽になります

例えばベッドサイドの電気スタンドにスマートプラグを噛ませて、スマホで夜23:00オフ、朝7:00オンなどと設定しておけば、読書しながら寝落ちしても定刻で勝手に消灯してくれますし、起床したい目覚ましの時間と同時に電気がついて、アラームだけの時より格段に起きるのが楽になります

間欠タイマーを使う方法 スマホ不要

間欠タイマーを使う方法 スマホ不要

間欠タイマーでもリモコン化はできる?

間欠タイマーでもリモコン化はできる?
出典:Amazon

手持ちの器具をリモコン化したい時は、リモコン化ソケット を器具とコンセントの間に噛ませるだけです。タイマーとダブル使用もできますが、タイマーが優先されます。

間欠タイマーの使用方法は説明不要な気もしますが、器具とコンセントの間に 間欠タイマー を噛ませて、器具のスイッチを常時ONにし、光目覚まししたい時刻に間欠タイマーの電を設定するだけです。

防犯点滅させたい時は、15分間隔でON/OFFを交互に切り替えられますから、それで長期不在時に明かりがついたり消えたりを引き起こすことができます。

夜寝る時の自動OFFは、夜消したい時間帯に電力を遮断するよう予め設定しておけばOKです。

もっと小刻みな時間で点滅させたいとか、曜日によって変えたい時は、デジタルタイプを使えばOKです。

デジタルタイプ

例えば7:00通電、8:30遮断、11:00通電、11:15遮断、14:00通電、14:15遮断、19:00通電、23:00遮断と設定しておけば、朝7:00に光目覚ましで起き、つけっぱで出社しても8:30には勝手に消え、不在時にも11時と14時に防犯のため各15分だけ点滅し、夜家に帰る頃には自動で点灯しており、あと寝落ちしても23時には勝手に消えます。

このように最初に設定しておけば以降は2度と電気スイッチに触れることもなく、全自動化されます。

遮断中に臨時で点灯したい時は、間欠タイマー本体に臨時通電スイッチがあるので、それを切り替えればOKです。デジタルタイプにも同時押しによって同じ機能があります。

間欠タイマーにはこの他にもたくさんの使い道があり、簡単で、しかも格安です。たくさんの照明や充電機器などをタイマー制御したい時有用です。詳しくは以下の特集記事をご覧ください。

使い慣れた照明が一番

使い慣れた照明器具はあるけれど、操作を面倒に感じてきた人や、機能は必要だけど買い替えであれこれ選ぶのは面倒という人は、新しい照明器具を買う前に今あるものを自動化してみるのもひとつの手です。

使い慣れた照明が一番

近年は多機能の便利さを強調したややこしい照明器具の広告が氾濫していますが、昔からずっとあなたに寄り添ってきた古い照明器具を、そんなことで買い替えるのもどうかという気もします。

安易に持ち物を増やすより、自分にとって最も使い慣れたものを活かす事を考えた方が、時に一番便利でミニマルな答えに辿り着く場合もあるでしょう。

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