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MacBookAirM1 安全な45W高速充電器検証とおすすめ

2021.5月に安価・小型・高性能な45W充電器新製品がAnkerより発売されたため、該当箇所の記述を更新しました。

MacBookAir 2020 M1には、30W充電器が付属してきますが、実際はより適切な充電器を選べば最大約45Wで高速充電することができます。

問題はその方法が安全なのかどうかです。ここではまず、上位のApple公式充電器を使って、45W充電に事実上公式に対応しているのかを検証します。

次に、サードパーティー充電器のうちから45W高速充電に対応する、規格に適合するものの中から、よりコンパクトな物を探していきます。

記事を読めば、あなたの買ったMacbookAir2020M1の電力ポテンシャルを、全て解放する安全なコンパクト充電器とその条件が何なのか、把握できる様になるでしょう。

なお、モバイルバッテリーについては MacBookM1運用記と電力検証 モバイルバッテリーのおすすめ をご覧ください。

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Apple61W公式充電器を接続すると、45W充電される

Apple61W公式充電器を接続すると、45W充電される

Appleは、自社上位充電器を下位の端末に使用しても問題なく使用できると公式にサポートしています。

例えば上位のMacBookPro2020M1に付属してくる61W充電器を、下位のMacBookAir2020M1に使用しても問題ないということです。問題ならリコールものです。

では、接続してみましょう。Pro付属の公式61W充電器と、同じく付属のケーブルを使います。

20.0V
2.30A

接続したところ、20.0V、2.30A、約46Wで充電されることが確認できました。これが一番安全確実にMacBookAir M1を45W充電する方法です。

実際のApple製品充電においては、充電出力が端末側で細かく制御されます。

今回のテストはバッテリー残量5%から開始しましたが、下記のように充電の進行に伴い少しずつ出力を低減し、バッテリーの劣化を防ぎながら充電する仕組みになっています。

電池残量充電入力通算経過時間
5%46W(20V2.3A)0分
ほぼ一定
※48%を境に減り始める
50%44W(20V2.2A)35分
段々減る
60%32W(20V1.6A)45分
段々減る
70%29W(20V1.45A)55分
段々減る
80%22W(20V1.1A)70分
ほぼ一定
90%22W(20V1.1A)85分
段々減る
95%17W(20V0.85W)95分
ちなみにAnker充電器だと19.7V、純正充電器だと20.0Vでした

最初の30分で一気に残量50%まで充電され、残り50%は1時間かけてゆっくり充電され、約1時間半強で概ねマックス充電完了です。

ちなみにiPhoneも似たような制御になっています。最初の50%まで急速充電され、あとはスローダウンします。自分で検証したい時は、充電残量を5%まで減らしてからやってみましょう。

まともなブランドでとにかく安いUSB PDチェッカーも、探せばそれなりにあります。時間経過に伴って電流量が制御されるさまが観察できるので、自分の所持している端末の、前半の高効率な急速充電ができる時間が把握できます。

また、手持ちの他の充電器やモバイルバッテリー、ケーブルに、思わぬ高性能品や危険な電流量がないか見出したりするのに使えます。

公式充電器を深掘りする

公式充電器を深掘りする

公式充電器とMacとの間ではUSB PDの規格に沿って、充電器が提供できる電圧電流パターンのリストであるPDOという情報をやり取りし、安全な電圧電流を選択的に流しています。今回だと20.0V3.0AというPDOです。

公式充電器には規格が20.3V、3.0Aと書かれていますが、PDOは20.0V3.0Aです。この事実は昔から変わらずあります。

PDOが20V3Aなら、60W充電されても良さそうですが、端末側で制約がかけられており実際は約20V2.3A45Wまでに制限されます。e-Marker入りの5A対応USBケーブルを使っても結果は同じでした。

Apple製品は端末側で PDO以外に充電制約が暗にかけられている傾向です。

ちなみにiPhoneSE(第2世代)も、高速充電9V2A18Wに対応していても良さそうですが、実際そのPDOを持つ公式充電器とケーブルを電池残量5%の時に繋いでも、充電は1A9Wに制約されます。詳細はブラックボックスで、ただ事実だけが厳然とあります。

45W充電器ならどうなのか

Apple公式では、2021年現在すでに45W充電器を販売終了してしまっているので検証ができません。他の45W充電器でテストできますがそれが公式に大丈夫かどうかは未知数です。

ただ60Wに比べ出力の低い安全側なので、きちんと安全なメーカーから選ぶ分には検討に値します。

ここでいう安全なメーカーとは、AnkerかBelkinです。どちらもApple公式販売サイトに充電器製品を供給しているからです。

MacbookAir45W高速充電できる、規格適合コンパクト充電器を探す

安全の必要条件は、公式が認める規格に適合するか否かにある

安全の必要条件は、公式が認める規格に適合するか否かにある

当たり前ですがMacBookには、USB-Cによる接続と充電が公式にサポートされています。

USB-C接続による高速充電には、USB PDという規格が定められています。

MacBookで公式にサポートしているのがUSB-Cであり、USB-Cによる高速充電はUSB PDの規格でのみサポートされているので、それ以外の規格による充電器はサポート外と読めるでしょう。

それ以外の規格による充電器とはQuick ChargeやPowerIQ、パワールール外のPDOを通知する充電器です。

PowerIQ

規格外の製品が直ちに問題を起こすとは限りません。事実、筆者はやむない時AnkerのPowerIQ搭載充電器で充電したこともありますが何も問題は起きていません。

しかし肝心の部分がブラックボックスに隠されている以上、私たちには公式にサポートされたものを選ぶより他安全と確信できる方法がありません。後の方法は全て自分次第です。

以下ではVbusHotやSplitPDOなど当たり前の違反が無い製品の中だけから、PDOの規格にも適合し、できるだけ市場の定評ある製品候補を抽出します。

USB PD規格に完全適合し、20V 3Aに対応するコンパクト充電器

PDOまで完全に規格適合している最もコンパクトな充電器は限定されます。

この出力だと恐らく世界最小最軽量クラスで、筆者は他に比肩する製品を見つけられませんでした。いまだにこれより小さい同出力品が無く、かなり凄いイノベーション特許のある製品だと思います。

重量約80g、Cのみ1ポートです。プラグは畳めます。

USB PD規格に適合し、20V 3Aに対応し、Appleでも取扱あるメーカーの安い充電器

USB PD規格に適合し、20V 3Aに対応し、Appleでも取扱あるメーカーの安い充電器

Ankerは有名充電器メーカーですが必ずしも規格に忠実ではありません。PowerIQなどUSB PD規格お構いなしの便利製品も沢山出しています。

ただ、その中でもこの製品はUSB PD規格にほぼ適合しています。今となっては旧Appleの5V2.4A対応は規格違反になってしまったのでそこが不適合になりますが、規格通りの5V3Aを下回っており安全側です。

何より一部製品がApple公式サイトでも取り扱われているという事実は、今回の目的においては規格の細部がどうあれ信用するに足る要件です。

残念ながらApple公式サイト取扱製品の中には、15V2A30W出力のものまでしかありません。

同Ankerの中で20V3Aが出せるものは現時点で二種ありますが、うち1ポートである下記製品はかなり長らく市場で活躍した製品で定評があり、コンパクトで安いです。

筆者宅でもしばらく使用していました。もちろんMacBookAir2020M1を45W急速充電できています。

重量約160g、Cのみの1ポートです。プラグは畳めます。

また、2ポートの製品は下記です。比較的新しいので筆者は持ってませんが、スマホと同時充電できるうえ、Apple付属のケーブルと色が合うので便利そうです。 PDOは規格に適合しており支障ないはずです。

重量約180g、Cが2ポートです。プラグは畳めます。色が白と黒から選べます。

Ankerは自社製品のどれがUSB PDに忠実で、どれが不適合なのかを完全に把握しています。基本的にPowerIQが並在している機器は不適合です。

なので製品の売り文句をはっきり書き分けています。PowerIQ並在の規格不適合機器は、公式サイトの商品説明が「USB PD(Power Delivery)互換」という書き方になっています。

PowerIQによってUSB PDの規格にも互換対応しているという意味であって、規格に忠実という意味ではありません。

VbusHotやSplitPDOしないなど基本的なところに適合していれば、 PDO規格不適合でも、過電流が流れるのでなければそんなに問題ないという考え方もあります。筆者もどちらかというとそれに賛同する実利主義です。

しかし確認するための基本データやPDOはメーカー販売サイトに全部が公表されてはおらず、調べると隠れた PDOが出てきたり、あるいは端末側の受け入れ幅がブラックボックス化されていて、販売サイトの売り文句だけでは判断できない環境です。これはほとんどどこのメーカーもそうです。

45W高速充電器の最新ベストバランス

2021.5月に安価・小型・高性能な完全上位互換の45W充電器新製品がAnkerより発売されたため、ここにお届けします。写真手前の小さい充電器がそれです。

45W高速充電器の最新ベストバランス
プラグは畳めます

重量約68g、USB-Cのみの1ポート、プラグは畳めます。外形約35×38×41mmで、かなりコンパクトにおさまります。

PDOは20V2.25A
PDOは20V2.25A

最高PDOは20V2.25Aです。このため計測充電出力は約20V、2.15Aで約43Wとなり、20V3.0Aに対応する充電器に比べ若干下回ります。

とはいえほとんど大差ありません。43Wで良ければ、今買うならこれが一番MacBookM1の45W充電ポテンシャルを解放するのにコスパのバランスが良いと思います。

45W高速充電に適したケーブルを探す

ケーブル選びは下記の記事にスピンオフし、一覧表で分かり易く時短になるよう整理しました。リンク先記事一覧表のMacBookの行にあるケーブル4種から、好きな転送速度を選んでください。

コストと性能のベストバランスは10Gbpsの転送速度カテゴリにあるケーブルです。MacBookを買った時ついてきたケーブルでも45W高速充電できるのでもちろんOKです。

45W高速充電に適したモバイルバッテリーを探す

モバイルバッテリー選びは下記の記事にスピンオフし、体験記を交えて大幅増強しました。リンク先にただ一つの結論を明示しています。

大差ない似たようなバッテリーの列挙や、無意味なおすすめモバイルバッテリー○選といった時間の無駄はありません。Macbookという用途を限定することにより、唯一至高の結論を導いています。

安全性を高めてから、じぶんに合った充電器を選ぼう

新しいパソコンを買ったら、じぶんの使い方に合った周辺機器を考え、選ぶのも楽しいものです。

しかし充電器の世界は多くの情報がブラックボックス化していて調べ出すときりがありません。かといって調べなければ粗悪品を掴む恐れがあります。

一般消費者である私たちの立場としては、目的は規格の制覇理解でなく安全でじぶんの用途に合った最適な充電器を短時間に探すことです。

この記事ではMacBookAir2020M1が持つ45W充電ポテンシャルを正確に把握した上で、比較的安全な確率の高い製品群を抽出しました。

この中からあなたの志向に合ったものを選べば、マニアックな知識の沼に落ちることを回避して時間を節約し、安全を確保しながらじぶんの使い方に合ったものを手に取れるでしょう。

おまけ:筆者、MacBookの残量5%になるまでひたすら待っては実験を繰り返すの図

夜な夜なMacBookの残量5%になるまでひたすら待っては実験を繰り返すの図
大変な時間的経済的損失でした。読者の皆様におかれましては、関連記事も参考に時短して戴ければと、切に思います。