価値のありそうな品物を持っていて、検索したけど商品が出てこない。価値が分からなくて、いくらで売れば良いか分からない。
メルカリをかなり長く続けていると、こうした場面にいつか遭遇します。
メルカリに値段の出てこない品物の価格は、AmazonやGoogleで調べることができますが、闇雲に調べても何があてになるのか判定できません。しかし、調べなければバカ安で売ってしまうリスクがあります。
また、Googleにすら出てこない品物もたくさんあり、筆者もその先の調査に苦労した経験があります。
記事ではこうした品々について、メルカリ以外での値段の調べ方、妥当な価格設定方法をご紹介します。どうしても売価の気になる希少品が手元にあって困った時、参考にしてください。
なお、この記事は希少品売却の調査編です。実践編は、希少高額品メルカリ売却の実践 差し止め体験談と対処法 をご覧ください。
希少品売却価格の調べ方
メルカリの検索で見つかる品の場合
下記の記事を使って売却価格を簡単に設定できます。定価より高騰していようといまいと、メルカリの買い手みんなが形成した妥当な価格を最速で察知できます。
メルカリの検索で見つからない品の場合
メルカリの検索にヒットしない商品の場合、その希少品が価値あるレア品なのか、単なるガラクタ、売却不能品なのかを判定する必要があります。
希少品の価値判定は時間がかかり面倒ですが、失敗すると大損なので省けません。すごく価値ある持ち物を、バカ安でメルカリに出してしまったら嫌でしょう。あなたのメルカリフォロワーが急に増えたら、たぶん最近それをやらかしてしまったのかも知れません。
なのでメルカリでキーワードを変えたり通称を試したりしても検索に出てこないような、このカテゴリーに該当する持ち物があった場合は、希少品判定に取り組んでみましょう。
メルカリで見つからない品の値段設定手順
よそに中古があるなら、それが相場
まずはヤフオク、ラクマ、Amazonで同商品を検索し、中古品の在庫有無を見てください。Amazonでも非売品の取り扱いはあります。
なお、普通にAmazonで定価以下の新品があった場合は、希少品でもなんでもありません。
時間がたっぷり取れるなら定価ー5%、すぐ売りたいならー30%から始め、人気度を探りながら価格操作し最大ー70%値引きするまでには売れると思います。
中古品在庫がある | 中古品在庫がない |
-10% | 判定継続 |
中古品があれば、その価格からマイナス10%でメルカリに出すのが適正価格です。
実例を見てみましょう。上記画像で引き合いに出したリクセンカウルのバッグは、メルカリには存在せず、Amazonにもありませんでした。
一方、定価より高くヤフオクに中古15,000円でありましたが、長く売れていません。
この場合は15,000円の10%引きで13,500円が適正価格です。かさばるのでさっさと売ったほうが良いと思います。
中古がない品は、Googleで調べる
中古品がない場合は、仮に他所で新品があったとしても、判定を継続します。
特にAmazonは希少品の新品が異常に上振れ高額表示される事がありますので、鵜呑みに喜んではいけません。ぼったくり価格の場合、もちろんその価格では売れないので参考になりません。
下記は、メルカリにもどこにも中古がなく、Amazonに新品だけが見つかる商品のケースです。定価は10,000円もしない品のはずですので、かなり高騰して見えます。
中古品の在庫が存在しない時は、仮にAmazon高騰新品があってもGoogleで検索し、Amazon以外に最低限もう一つ、ヤフーか楽天か公式ECかアリババか、あるいは希少品の専門ショップ(トレカやグッズなどジャンル別の専門店)どこでも、新品でも中古品でもいいので他のECサイトで価格を比較し、下表を見てください。
Amazon中古品がない場合 | Amazon新品:あり | Amazon新品:無し |
他社EC在庫:あり | 安い方-20% | 安い方-20% |
他社EC在庫:無し | 安い方-20% | 判定継続 |
AmazonとよそのECと比較して、どちらか安い方よりマイナス20%安くしたものが適正価格です。新品価格であっても構いませんし、定価の何倍もしていたとしても構いません。
なぜー10%、ー20%もするのか
高騰した高額品を公式販売店以外から買おうとする買い手の目から見た時、Amazonや専門ショップと私たち個人のどちらがより信用されやすいでしょうか。
実際にはAmazonマーケットプレイスの出品者は必ずしも信用に足る相手でなく、私たちが誠実だったとしても、大多数の買い手はやはり大きそうに見える売り手の方を信用します。
その、信用代が10%の差額です。専門ショップなら鑑定書や実店舗の信用があるので20%です。同額だとより信用できそうに見える方を選ばれてしまうので、商品がさばけません。
しかし、大手ショップは競争相手でなくむしろ価格の基準を高く設定してくれる有難い存在です。大手が信用とともに高価で売ってくれるからこそ、私たちの品物が割安に見えてくることもあります。
割引くと損したような感覚を覚えますが、元の基準価格では大手は在庫しているだけで必ずしも売れていません。うまく距離をとって、個人の強みを活かし素早く売っていきましょう。
Googleでも見つからない品の値段設定方法
Amazonにもどこにも、新品も中古品もなかった場合は、その品は古すぎる型落ち品、外国製品、ハンドメイド品、価格未設定品のいずれかである可能性が高いです。
型落ち品
例えば古すぎる型落ちのPC周辺機器などは、類似品が多過ぎて検索で絞り込めません。またそもそも買い手がいないか類似売価が安過ぎて売れません。売却不能品です。
外国製品は外国Googleで見つけられる
風変わりな玩具などは外国製品の場合があり、この場合はアリババやebayなど外国ECだと普通に新品定価が見つかります。
外国ECでの価格調査は、並行輸入品と偽物の見分け方 海外製品を安く手に入れるスキル の外国Google手法を使って調べてください。
例えばアナログゲームや外国ジグソーパズルなど、古典玩具でよくあるパターンです。筆者もこの方法で、知人にもらった外国現行販売のチェス的古典玩具を、定価より高額で早く売却できたことがあります。
外国Googleで調べた外国定価と±0%から+20%(MAX 5,000円)が適正価格です。急がないなら+20%から始めて、少しずつ価格を落としてください。価格交渉に応じても良いでしょう。
+20%(MAX 5,000円)は価値ではなく、輸送料です。同じ商品を国内で買おうと思ったらその人は外国ECから輸送しなければならないので、その送料が大体段ボール一箱あたり5,000円かかります。その分をいただくということです。
この価格設定の場合、あなたの商品は外国EC定価プラス送料と同じか、それ以上の割高になりますが、売れます。
買い手は本気で外国ECから買おうと思ったら、外国アカウントを作ることから始めて英語で住所やクレカを入力しなければならないので、それが障壁になります。あなたが外国EC定価に送料を上乗せして同額で売りに出しても、勝算が残ります。
この品は先程日本国内Amazonで新品68,000円でしたが、ご当地新品42,000円です。よって、47,000円から始めて42,000円程度まで値引きしながら探るのが妥当です。中古ならさらに下げる必要もあります。いずれにしろ68,000円では売れません。
ハンドメイド品
ハンドメイド品はメルカリにはあまり買い手がいません。ミンネやクリーマ、ベイスで類似品を検索して相場を調べ、売却できますが、売価が安過ぎる売却不能品も多く有ります。
ハンドメイドの買い手は作家にファンとしてつく傾向があるため、あなた自身のアカウントにハンドメイドの売却実績が少ないと、あまり高く売れません。
個々のハンドメイド品は広く通用する名前がないので、買い手が特定の品を検索できないのです。従って、作家名から探して買うパターンが多くなります。
しかし、売れないと分かっても価値のある限りは、これらの売却不能品を捨てないでください。note記事で行き先を案内します。
価格未設定品
メルカリにもAmazonにも、外国Googleですらヒットせず、型落ち、ハンドメイドなどの売却不能品に該当しないものは、まだ価格のつかない未設定品です。非売品の場合でも、多くはメルカリで流通があるはずですが、それすらない場合は最後の手順に移ります。
出来るだけ類似品から価格を推定し、推定+30%くらいから出品を始めて徐々に値引きし探ります。値引きの手法は、 メルカリ値段変更の手法とタイミング を利用してください。
また、売りに出す際の注意点は 希少高額品メルカリ売却の実践 差し止め体験談と対処法 を参考にしてください。
ヤフオクに最低落札価格をバカ高非公開にして出し、需要と相場を探る方法がありましたが今は使えなくなりました。
良いものはその価値で売ろう
普段高速売却を推奨している当サイトですが、希少品の場合、ちょっと検索して価格が見つからなかったからといって、適当に叩き売るのはお勧めしません。
投げ売りすると、まるで経験にならないばかりか、チャンスを掴むことも、気づくことすらできなくなるからです。
検索に出てこない価値ある品を所持する機会は稀です。検索に出てこないということは、価格をあなたが支配的に決められるという特権を持ったことを意味しています。
現時点で広い市場にその商品を供給できるのはあなた唯一人、その品ただ一つであるという状況です。
価格未設定品を経験すれば、値引き交渉に応じる必要はないばかりか、逆に交渉がくれば需要があると分かり、もっと値上げできるとすぐに気づくでしょう。
あるいは、まるで需要がないことに気づくこともあります。そういう時は、いくら値下げしても売れないと肌で理解できます。買い手がいないのですから。
たくさん取引すれば、楽しみながらいろんなチャンスが分かってきます。沢山の取引を重ねるならば、送料圧縮といったチリツモな技能が大きく効果を発揮しますから、下記を利用してみてください。
売ることに執心しすぎると、いきおいどうせ売れるからと無駄遣いしやすくなります。これをも回避すれば、売りでも買いでも利得を最大化できます。いずれ買いに回る時までには、下記に目を通しておくと役立ちます。
メルカリ経験豊富なあなたの、眼鏡に適う情報がいずれかの記事にあったならば幸いです。
読者コメント
デフラグライフ様、はじめまして。
メルカリでの販売にあたり、いつも参考にしており助かっています。
質問ですが、記事中の「note記事」へのリンクが見つけられません。
売却不能品についての記事を読みたいので、URLを教えていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
Gyuta様はじめまして。
note記事は撤退してしまい、該当記事は現在絶版となっています。
いまのところ再掲の予定がないため、リクエストにお応えしてここで一時的に特別限定再公開(※誰でも閲覧可能ですが検索不可能な公開方式)します。
ところでここは希少品に関する記事なので、希少品をお持ちだと仮定して記事にない最新傾向をお知らせします。
現在の社会全体は物価高騰傾向が鮮明となっています。それは、中古品の相場も上がるということです。
では持ち物を出し惜しみすればよいかというと、それは違います。
物価がこれからも上がっていくと人々の大多数が信じるに至れば、誰もが先回りして買い物しておこうとするため、価値以上に物の値段は高騰していきます。
まずブランドやトレカ、高級車や時計カメラなど換金性の高そうなものに人々が値上がりを皮算用して群がり、バブルになります。それらはすぐ、なにかのはずみではじけます。
ですから、メルカリで売ってしまえる程度のほとんどのものは、いま値上がり傾向だとしても、さっさと売り抜けてしまうことをおすすめします。
持ち物がどんなにプレミアでも、本当に現金化出来るその時までは絵に書いた餅です。よくマニアのひとが、集めたコレクションを全部売れば買ったときの何倍も何百万円にもなるなどと家族に言ったりしますが、実際に全部良い値で買い取ってくれる人を見つけ出すのは至難です。しかも大多数の人はそのことに、バブルが弾けてからあとでさえ気づきません。待ってればいずれまた上がる!とか考えるのが関の山です。
手持ちの希少品を、評価額通りの高値で売り抜けるのは本当に難しいことです。それは経験してみるまでなかなか気づけないことなのです。気づいたら、売れる時に即売るのが正義だとすぐ分かるようになります。
当サイトの記事を駆使して、初めてでもできるだけ良い売却成果を得てください。きっと、メルカリだけでなく物品とお金の扱い全般に長じて富を得ることができます。
デフラグライフ様、こんばんは。
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
この度はご丁寧にありがとうございます。
最新傾向につきましてもご教示いただきありがとうございます。
ゴミとして捨てようとしたモノが簡単に売買できるメルカリというシステムは本当に良くできていると感心します。
今まではリサイクルショップにもっていって二束三文だったものも現実的な金額に現金化でき、とても助かっています。
「良い値で買い取ってくれる人を見つけ出すのは至難」、「売れる時に即売るのが正義」はというのは非常に納得できますし、身をもって感じます。
それでは、これからも更新を楽しみにしております。
暑い日が続きますので、ご自愛くださいませ。
こんばんは、そうですね質屋の時代から伝統的に、リサイクルショップでは新品相場の1/4で買い取り、3/4で売られるというのがよくあるパターンでした。
新品相場1000円の品なら中古屋が250円で買い取り、その中古屋で750円で売り出されるようなイメージです。
メルカリの場合、あなたがいきなり750円で他人に売れるので、ずっと儲かります。単純ですね。
私はもう随分前に、持ち物をすっかり全部売り払ってしまいました。なので最近はメルカリをあまり使っておらず、新規記事を書けていません。。更新保守のみです。
少なくとも送料一覧表は最新動向を含めフォローしているので、ご利用ください。
メルカリやりきった人間からするとオススメは、早いとこ全部売って卒業しちゃうことです。その方がたぶん暮らしの時間を有意義に使えると思います。
でもそれは、じぶんの持ち物の価値を叩き売れという意味ではありません。正当な価値の範囲で取引するというのが前提条件です。
そうしないとリサイクルショップに捨てる時と同じで、じぶんで物品の価値を見極めるという能力が身についてきません。いいなりに巻き上げられるままです。
速く売るということと、高くなくとも正当な価値で売るということは、矛盾しており両立の難しいことです。
その極意は値下げ交渉対応基準と断り方応じ方例文にまとまってるので、暇な時読んでみてください。
よいメルカリライフを!