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安全・簡単格安DIY 現代的”金継ぎ”食器修理のやり方

安全・簡単格安 現代的”金継ぎ”食器修理のやり方

壊れた陶器やガラス食器を自分で直したいとき、要点を全てクリアした情報がネットに無いことに気づきます。

安く、簡単で、美しく、そして口に触れて安全であること。

簡単なだけなら合成接着剤による情報がいくらでもあります。しかし安全性がありません。

美しさなら伝統的な金継ぎです。しかしあまりに高価で、そして時間と技術を要します。

このページでは、他の方法の問題点をざっと概観したうえで、すべての要点をクリアした唯一つの独創的なDIY技法を提供します。

要点を押さえたガラスや陶器の修理法をさがしてネットをさまよい、このオリジナル記事にたどり着いた人には、ここがあなたの最後の情報収集場所になると確信します。読めばきっと修理に手を進めることができるでしょう。

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人体に触れて安全な接着剤は限られている

人体に触れて安全な接着剤は限られている

エポキシやボンディックのような樹脂系接着剤は便利ですが、安全性がありません。

エポキシ系は必ずメーカーが注意書きをしています。皮膚に触れる場所へ使用するなと。

ボンディックはメーカーのQ&Aと注意書きで明快に回答しています。安全性の公的認証はなく、皮膚に触れさせるなと。

そのうえどちらも安いわけではありません。

金継ぎは本格的すぎる

金継ぎは本格的すぎる

ふつう、直したい食器はひとつか二つ程度だと思います。あるいは金継ぎを楽しみたいと思っても、せいぜい2-3回ではないでしょうか。

伝統的な金継ぎには少なくとも数種の漆と金属粉、道具を要します。まともに揃えるとかなりお金がかかってしまいます。

なにより下塗りからパテ埋め、それから研いで塗って金を蒔いてと工程が多く、工程ごとに多数の筆や道具を使い分け、さらに漆が素肌にふれるとかぶれてしまうので注意もいります。

2,3個の食器を直したり楽しみたいだけなのに、沢山の道具と時間を消費してしまうのです。

余った道具もほとんど使い道がありません。投資が無駄になりやすいです。

現代の道具で金継ぎを再現する

現代の道具で金継ぎを再現する

ではどんな方法がよいか。伝統的な金継ぎの美しさを継承しつつ、現代的な道具で簡単に安く実現すればよいのです。何より安全性を忘れずに。

接着剤は タイトボンドⅢ DIYにベストな進化形木工ボンド で紹介したタイトボンド3を使用します。詳しい性能は記事をご覧ください。アメリカ製で安く簡単で、熱、水に耐え、そしてFDA(米国食品医薬品局)による食品安全性承認があります。

たいへん便利な道具なので、余ってもいろんな場面で役立つはずです。 食器に使える接着剤 タイトボンド応用4例 ではその他の使い道についてもご紹介していますので、いずれ見てみてください。

しかしタイトボンドだけでは金継ぎの美しさに及びません。そこでゴールドライナーという道具を使い、上塗りして仕上げます。フランス製ですが国内代理店があり、簡単に安く手に入ります。

ゴールドライナーも熱、水に耐え、さすがに食べることまでは推奨されませんが、ACMI(米国画材工芸材料協会)によるASTM(米国材料試験協会)基準をクリアしたAPマークが付与されており、人体に無害で安全なものです。

この二つでほぼすべてが事足ります。品薄にならない限り他のどの方法よりも安く済むでしょう。

電子レンジ、食洗機、100均素材OK

筆者が実験したところ、修理後は電子レンジも食洗機もOKでした。

厳密にはタイトボンドの公式には耐熱温度情報があり、通常4000psiの強度が65度以上で800psiに落ちます。換算すると1平方cmあたり56kgfの力です。大抵の食器の通常使用には耐えると思われます。

ゴールドライナーは元々150℃以上の高熱に耐える設計です。公式Q&Aでは電子レンジOKの記述が確認できます。

金継ぎに興味はあるけど、逆に割れた食器の持ち合わせがない、という人は、100均の食器でも実行できます。詳しくは目次より記事後半をご覧ください。

それでは、以降の記事で手順をご紹介していきます。

タイトボンドで食器を修理する

修理に着手する前に:なおしたい食器の破片ピースが不足していたり、3㎜以上大きく欠けた穴を埋めたい場合は、パテ補修の技法を併用する必要があります。欠けた食器のパテ補修 食品安全性のある素材で食洗機電子レンジOK を併せてご参考ください。

DIY手順動画

動画で手順を見たい方はこちらをどうぞ。Youtube字幕をONにすると手順説明が出ます。

オープンタイムをとって楽々接着

タイトボンドで食器を修理する

まず、直したい陶器やガラスなどの破片を集めて仮組みし、どのピースがどこにはまるのかを確認します。

オープンタイムをとって楽々接着

破片の位置関係が分かったら、いったんばらしてからタイトボンドを破片の断面に塗っていきます。

この道具は先端がキャップを兼ねたハケのような形状をしており、ハケの中から接着剤が出てきて非常に塗りやすい構造になっています。初めてでもきっとうまくいきます。

使い方の極意は、くっつけたい物の双方に接着剤を塗り、塗った後一定時間待ってから貼り合わせるというやり方にあります。※コンタクト接着といいます。

オープンタイム
ミスやはみ出しの許されない瞬間接着剤やエポキシに比べ、安全で融通の利く方法です

すべてのピースの断面に接着剤を塗り終わったら、決してすぐに貼り合わせず、8分待ちます。※オープンタイムといいます。

8分を大きく外れるとうまくいかないのでタイマーで計った方が良いですが、接着剤を塗る作業を焦る必要はありません。

自分のペースで塗り、塗り終わってから8分タイマーをスタートするくらいで丁度良いです。

素手でくっつけ
皿でもカップでも、伏せ置きの方が組み立てやすいです

8分経ったら好きなピースから素手でくっつけていきます。貼り合わせると、ブチュッと接着材がはみ出ますが気にしなくて良いです。ブチュッと密着させてください。

オープンタイムをちゃんと取ったこの状態だと、接着剤が程よく粘りを持っており、弱く接着するので作業しやすいです。

位置をずらすこともできるので、納得いくまでグリグリ微調整し、全てのピースを素手で組み上げてください。

素手で触って安全な接着剤なので手袋は不要です。素手の方がピースのずれや段差を指で感じやすく、組み立てが簡単にうまくいきます。終わったら手についた接着剤は水で洗い流すだけです。

クローズドタイム

食器にはみ出した接着剤や、素手で触ってべとべとに延びて着いてしまった接着剤もそのままでよいので、組み上げたらタイマーで15分をスタートしてください。※クローズドタイムといいます。

接着剤のはみ出しを除去する

接着剤のはみ出しを除去する

先ほどのタイマー15分が経過したら、爪楊枝を使ってぶちゅっと大きくはみ出た接着剤を取り除いていきます。

この時点では仮接着されており、楊枝でいじったくらいでは壊れません。はみ出した部分はゼリー状になっており、楊枝でペロッと剥がれます。

楊枝でペロッと剥がれます
細かいはみ出し汚れはこだわらない

剥がすときまだゼリー化していなかった部分や、さきほど素手で汚してしまった部分は薄く伸びた接着剤が残ってしまいますが、そのままで良いです。

今の時点で薄く伸びた接着剤の部分を除去しようとすると力が入って壊してしまい、失敗します。

これで接着は終わりです。24時間乾燥させてください。

修理した食器を洗浄する

修理した食器を洗浄する

24時間乾燥させたら、薄くこびりついた接着剤やわずかなはみ出しを洗浄します。

24時間乾燥させないと、洗浄に耐えられるだけの強度が発現しません。気温にもよりますが、できる限り、最低でも20時間は乾燥を取ってください。

洗浄は激おち君などメラミンスポンジに水を含ませ、こすって行います。硬いところは爪で引っ掻くと取れます。

汚れが多い時は、お湯を使うと非常にはかどります。但しお湯の使用中は強度が1/5程度まで落ちているので、極端に偏った力を入れすぎないよう注意してください。

はみ出しが硬くなり過ぎてしまって苦労しているとか、ネイルのために爪を保護したいという方は、マイナスドライバーなどを使うと作業がはかどります。

陶器(硬度6)は鉄ステンレス(硬度5)より硬いのでよほど乱暴に扱わなければ問題は起きません。塗装は傷つけないよう気をつけてください。カッターなど刃物は、手元が狂うと怪我の元なので絶対に使用しないでください。

見た目にこだわらないなら、これで修理は完了です。漏水がないかテストして使用してください。

漏水がないかテストして使用
タイトボンドで食器修理完了。食洗機もレンジもOK.

ゴールドライナーで金継ぎを再現する

ゴールドライナーで金継ぎを再現する
気軽に金継ぎ職人気分

先ほどの洗浄が終わったらキッチンペーパーなどで念入りに水分を拭き取り、現代の金継ぎに着手します。

これにはゴールドライナーか、ディスカバリーという道具を使います。陶器、ガラスのほか金属にも使用できます。

ゴールドライナーはアクリル絵の具のチューブのような形状をしており、見た目通り先端から絵の具を絞り出して、食器を修理した亀裂面に沿って直接塗っていきますのでこれ一本で済みます。

ディスカバリーは絵の具が瓶に入った各色アソートセットで、6色または12色が選べます。このタイプは筆を使ってかき混ぜ、塗る必要があります。混色もできます。

筆塗りで単色をやりたい方は、ゴールドペイントシマーペイントもあります。色はかなり幅広く選べます。

ゴールドライナーを使うと、仕上げ面が少し厚みのあるポテッとした風合いになります。ディスカバリーやゴールドペイント、シマーペイントなら薄い面の表現が可能になります。

記事の白いカップの写真はゴールドライナーによる筆者の作例です。下記の黒いカップの写真はゴールドペイントによる筆者の制作風景ですので、仕上がりの参考にしてください。欠けた食器のパテ補修 食品安全性のある素材で食洗機電子レンジOK では、筆塗りの実演をしています。

ゴールドペイント作例

実感としては筆塗りを要するペイント系は、簡単低コストなライナー系に比べきれいな線を引くのが3倍難しいです。初めてならばゴールドライナーから触れてみるのがおすすめです。

塗りに失敗しても、このあとの焼成前なら綿棒を水で湿らせ拭って修正できます。

乾燥し、焼成する

ジップロックに乾燥剤と同封して24時間乾燥

塗り終わったら、 1時間表面を乾かしたあとジップロックに乾燥剤と同封して24時間乾燥させます。

乾燥剤は焼き海苔の袋などに入っています。手に入らない場合は、風通しの良い場所で4日間乾かしてください。乾燥が甘いと、絵の具が膨張して失敗します。

オーブンに入れて余熱無し150℃で35分焼成

しっかり乾燥させたら、オーブンに入れて余熱無し150℃で35分焼成します。

※ガラス用ゴールドライナーで代用した場合は、余熱無し160℃40分です。

35分経ったら、決してオーブンの扉を開けてはいけません。すぐに開けると急激に食器が冷え、温度差で熱割れを起こしてしまいます。

扉を閉めたまま常温に戻るまで2時間以上放置してから、取り出します。

これで金継ぎ風の食器仕上げが完成しました。ディスカバリーを選択した人は他の色も試せます。

オーブン不可の陶器・ガラス・100均食器を使えるか

オーブン不可の陶器・ガラス・100均食器を使えるか
記事で焼成した、カップとソーサーセットで100円のダイソー激安品

今回の記事ではオーブン不可と明示された100均の陶器をあえて使用し見せました。結論から言えば不可の表示があってもオーブン焼成に使える確率が高いですし、確率を上げるコツもあります。

陶器は本来、粘土を約1000℃で焼いて作られた物です。

しかし局所的に温度差が生じると熱割れを起こしてしまったり、内部に水分が残っていると膨張して割れてしまうため、これに対策したのがオーブン可の陶器です。

ガラスも同様に焼成して製造されますが、陶器よりさらに熱割れに弱い特性があります。

従って急激な温度差や内部の水分がないか気を付けてやれば、100均などの非耐熱食器でも焼成に耐える可能性は十分あります。

温度差については先ほどの金継ぎ工程どおり、オーブン焼成後にすぐ扉を開けないようにすれば大丈夫です。問題は水分を含んだ陶器かどうかです。

あなたが直したい陶器やガラスがオーブン可の耐熱品か分からないときは、ジップロックに乾燥剤と同封して24時間乾かすことで成功確率を上げられます

絶対失敗したくない大切な食器の場合は、焼成はあきらめて接着修理と洗浄までにとどめておきましょう。

食器を直してオリジナルアイテムに

食器を直してオリジナルアイテムに
スタバマグを現代金継ぎし、お店で使ったらおしゃれかも!?

以上、公的な食品安全性承認があり、伝統的金継ぎのように美しく、簡単な2種の道具だけで、格安にできる食器の修理法を紹介しました。

せっかくなので単なる修理に着手する前に、あなただけのユニークな仕上がりを想像してみてください。

シンプルか、カラフルか。。2つとして同じ割れかたをしない食器に、あなたが選んだ唯一つの色を載せて、壊れた食器を生まれ変わらせてみましょう。

安全な材料なので、友達や子供達にも教えて一緒にやってみてもいいかもしれません。余った道具は 100均超強力マグネット 防水加工DIY方法2種と実用例11選 の記事などを参考に活用することもできます。

大きく欠けた食器や、破片のピースが足りない食器を直したい方、あるいは100均食器を自分で破砕してから作ってみたいけど、破砕失敗して粉々になってしまったらどうしよう。。とお悩みの方は、 欠けた食器のパテ補修 食品安全性のある素材で食洗機電子レンジOK をご覧ください。

最近国内のゴールドライナーがかなり品薄になってしまいました。在庫復活に備えて下記リンクを残しますが、品切れの場合ブラックしか表示されない場合があります。間違えてブラックを購入しないようご注意ください。

ゴールドライナーが品薄で割高の場合、下記のガラス用ライナーで代用できます。焼成温度以外の性能はほとんど変わらないので、使ってみても良いでしょう。少し透明度が高めになります。逆にいずれガラスにも挑戦したいと思っているなら、なおさら代わりの選択肢になりえます。

なお類似品にヴィトラーユという製品もありますが、これは焼成できないので不適切です。間違えないように気を付けてください。

ディスカバリーは最近新しくなり、ありがたいことに全てに金色が追加されました。6色でも12色セットでも、金色が含まれます。

ただし、まだ市場にはいくつか旧モデルが残っています。旧モデルの6色セットには金色がありません。下記Amazonリンクはすべて新モデル(オレンジ色パッケージ)に置き換わりましたが、ヤフー楽天ほかいくつかはまだ旧モデル(黄色パッケージ)の場合がありますので、気を付けてください。

初めてならばゴールドライナーを推奨しますが、金色など単色だけで筆塗りの方をやってみたい方は、ゴールドペイントが適します。色はリンク先で選べます。

銀などキラキラ系の色で金色以外を探している向きには、下記のシマ―ペイント系から選択ください。

筆はインターロンの2号(中太)と長穂(極細)が最適です。学校の絵筆でも100均でも可能ですが、良い道具は成果の助けになります。

おまけ:筆者、記事づくりのために皿を必死こいて割るの図

おまけ:筆者、記事づくりのために皿を必死こいて割るの図
袋に入れて金づちやドライバーの尻で割ります。少しずつ力を上げていくのがコツ。

読者コメント

  1. […] ところが先日、手に入りやすいもので簡単に体験できる方法があると分かったのですが、そこで使用するのが「木工用ボンド」と知って大変驚きました。工作が得意な方ならわかると思いますが、日本の定番の木工用ボンドは木材に染み込むことで接着力が高まるのが通常で、陶器のように吸水性の低いものには使えません。 […]

  2. やきみかん より:

    お気に入りのフレンチドリップ式コーヒーメーカーのガラス容器のヒビが広がらないように補修したいのですが、タイトボンドを表面から塗って浸透するでしょうか…?

    • デフラグライフ より:

      タイトボンドの比較記事で研究しましたが、タイトボンドは粘性が高く隙間充填性がないため、浸透しません。
      食器ガラスヒビ補修はおそらく前人未到の難しいテーマです。筆者にもまだ経験がなく、お力になれずすみません。
      伝統金継ぎでも漆はあまり浸透せず、ひびに沿ってあえて溝を彫ってから、漆と金を載せたりしていますが、陶器の例にとどまります。ガラスは溝ほりリスクも高く、先例がありません。
      リスクを引き受けるならば、よく洗浄してから徹底につぐ徹底乾燥したのちゴールドライナーのみ塗り、焼成する方法が考えられます。ゴールドライナーは焼成によって接着力が大幅に上昇するので、多少のヒビ抵抗効果が期待できます。
      簡便で安全な食器ヒビ補修は私も研究中のテーマで、陶器に関しては修理技術が完成一歩手前の状況です。しかしヒビたガラスは持ち合わせがなく、打撃で作ることも難しいため、実験できずにいます。。

  3. ⭐︎⭐︎ より:

    素晴らしい記事をありがとうございます!
    上記のコメントでゴールドライナーも接着力があるとのことですが、多少の口元のカケ(数ミリ程)を埋めるだけならタイトボンドがなくても済むのでしょうか?
    よろしくお願い致します。m(__)m

    • デフラグライフ より:

      こちらこそ、お読みいただきありがとうございます!
      ゴールドライナーは焼成すると強度と接着力が上昇し、極めて剥がれにくくなります。
      カケが1mm以下ならご想像の通り、タイトボンド無しでも済みます。
      ただしゴールドライナーは、1mmを超えて厚塗りすると気泡が生じ失敗しやすくなります。
      公式では、厚塗りする場合乾燥時間を長めに取るとありますが、ここでいう長めとは乾燥剤入りでもプラス2日程度要します。
      このような特徴があるため、1mmを超える厚塗りには注意を要します。厚くなるなら可能な限りタイトボンドで土台を作った方が綺麗に仕上がり易いです。

  4. 東奔西走ルン より:

    すみません、漆製 漆器の補修は
    この方式で、可能ですか?
    漆器はオーブンなら入れられないですが?

    • デフラグライフ より:

      ほとんどの漆塗り、漆器は耐熱性がなくオーブンに入れられないため、ゴールドライナーの焼成はできません。
      しかし漆器の土台は木製であり、タイトボンドによる修理自体は簡単最適にできます。
      なのでタイトボンド応用記事で紹介したように、タイトボンドで安全簡単強力に修理後、傷にそって表面に漆を塗り、金色の金属粉をまく伝統金継ぎの手法を併用することで、より安全簡単に補修を達成できる可能性があります。

      • チハル より:

        素晴らしい技法の考案ありがとうございます。
        去年よりタイトボンドのみで茶系の食器のカケなどはいい感じに修復できています。

        先日いよいよゴールドライナーをやってみたのですが、なんとなく焼くことの敷居が高くてそのまま使ってみたのですが、焼かなくても問題なく使えています。洗えます。(ちなみに大きな割れではなくカケです。

        このままでもいいかな!?と思ったりしているのですが、焼くのには重大な理由があるのでしょうか?

        よろしくお願いします🥺

        • デフラグライフ より:

          修復がうまくいったようで、よかったですね!
          ゴールドライナーを焼くと強度と接着力が上昇し、極めて剥がれにくくなります。
          要するに耐久性が向上します。重大な理由というほどではありませんが、これがこの塗料本来の性能を100%発揮できる方法です。

          焼くと、重合反応といって塗料の中の水分がなくなり、成分中の分子同士が結びつくことで非常に硬く、耐候、耐薬性能も高くなります。
          これを一般に焼付塗装といい、身近なところでは自動車の塗装などがそうです。筆者の専門分野である建築の世界でも、金属を希望の色にしたいとき焼付塗装を行います。
          つまり、風雨にさらされる屋外でも長く耐えられるくらい丈夫で美しい塗装技術であり、水洗する食器に好適です。
          そしてまた、DIYで体験する機会は稀なものであると同時に、本来はプロの技術です。なんとなく敷居が高いと感じるのは、自然なことです。

          今焼かずに使ってみて耐久性に支障がないのなら、そのままでも良いと思います。
          支障が生じるか、興味が敷居に勝ったら、その時に剥がして再塗装し、通常より何倍も念入りに乾燥して挑戦してみることをお勧めします。

          ところで、このコメント欄に絵文字を使用したのはチハルさんが初めてです。
          スマホみたいな絵文字が自分のサイト上で使用できるなんて、知らなかったし、思いもよりませんでした。。
          目から鱗です😳

  5. 千葉 より:

    こんにちわ!金継という方法はハードルが高く、簡単に行いたいという想いでこちらに放浪到着いたしました。
    こちらの内容を当方で運用していますインスタでも方法をシェアさせていただけないでしょうか。
    インスタですので画像でのUPになるのですが、ブログ名とリンクURLを引用元として掲載させていただきたいです。

    お手数ですが、ご確認のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

    • デフラグライフ より:

      こんにちは!
      この金継ぎ方法シェアとリンクの件了解しました、OKです。
      ところで筆者もインスタを持っており、今後投稿する予定があります。
      なので、画像については千葉さん自身で作品をお作りになり、その画像をシェアされるようお願いいたします。当サイトの画像転載は行わないでください。
      でないと将来すぐにかぶってしまい、お互いの労力がもったいないため。。
      本当に簡単に100均で買ってきた食器ですぐ出来るので、挑戦してみて、素敵な作品ができたら、きっとお知らせください。
      当サイトでも貴インスタを紹介させて戴く可能性があります。

      • 千葉 より:

        ありがとうございます!はい、お写真は自分自身のを利用いたします。アイディアをいただき、自分でもとてもよく活用しているため、より多くの方に知っていただきたいと思いました。ぜひ、インスタでのご紹介、よろしくお願いいたします!

        • デフラグライフ より:

          ぜひ、貴インスタでもオリジナル作品を通してご紹介いただき、これからも楽しんでください!私もインスタ頑張ります、ちょい苦手なので遅いですが。。

  6. まりりん より:

    素敵な投稿ありがとうございます。お気に入りのマグカップが欠けてしまい、どうにかして修繕したかったため、参考になりました(*´꒳`*)

    現在タイトボンドで補修し乾燥している段階なのですが、ゴールドライナーの工程は省略することは可能なのでしょうか?まだゴールドライナーを購入していないので、参考までにお聞きしたいです!

    ちなみに、普段は食洗機を利用しています。

    • デフラグライフ より:

      ご覧いただき、ありがとうございます。
      ゴールドライナーの工程は省略可能で、食洗機も使えます。私はレンジも使いました。
      基本的に修理だけならタイトボンドで済むのですが、やると分かりますが乾燥したボンドの色は茶色くてイマイチかもです。
      まりりんさんのように、まず段階的に修理だけやってみて、それで満足いったらそこまでで止めるのも経済的な方法だと思います。
      もし、後からやっぱりライナーしてみたいと思ったら、その時に手順を再開すればOKです。必ず念入りに乾燥してから再開してみてくださいね。

  7. よしえ より:

    とっても役に立つ記事をありがとうございます!
    輸送中に何かに当たったらしく陶器に大きくヒビが入り当たったところが内側まですっぽり抜けるように小さな破片として穴が空くように抜け落ちてしまいました。
    タイトボンドは浸透しないということでしたので破片のみボンドで接着し、ヒビの部分はゴールドライナーのみで修理をしようかと思っています。
    この場合、ケガキでヒビの部分を削るという作業はしない方がいいでしょうか。
    ちょっと迷っていますのでコメントをいただけると幸いです。

    • デフラグライフ より:

      こちらこそありがとうございます!
      なんと穴あき破損とは珍しい・・修復成功したらきっと素敵ですね。

      ヒビに沿ってケガくという作業は陶器の伝統金継ぎでは一般的な技法で、もちろんこの現代金継ぎでもライナーの定着向上に有効です。
      ただ記事中でも示唆した通り陶器の硬度は5〜6もあり、実際けがくと分かりますが相当苦労します。鋼は5前後で、陶器の硬度が勝ちさえするためです。
      高硬度鋼やダイアビットなど高価な工具があれば別ですが、無いならば手近で刃を出してない状態のカッターの先っちょ金属部とかでやってみて(刃物直接は危険なので避けてください)、厳しいなと思ったらあまり無理しなくても大丈夫です。

      伝統金継ぎと異なり焼成定着があるので、単にライナーを乗せて焼成するだけでも通常使用に長く耐えるだけの定着は得られます。
      部分的に剥がれたら再度念入りに乾燥して塗り直すということもできます。

      ところで中央陥没でヒビが放射している場合、中央が膨張すると力の逃げ場がなくなってかなり割れやヒビが進行しやすい状態にあると思われます。
      作業においては記事の通常期間よりも長く乾燥を特に念入りに行ってください。
      もしも中央の穴に何か他のものを象嵌する呼び継ぎを考えている場合、膨張率の高い金属や樹脂などの材料を避けてください。

      • よしえ より:

        丁寧なおかつ早急なご返信ありがとうございました。大変勉強になりました。少し試して無理のないように修理を進めたいと思います。本当にありがとうございました。

  8. しもだ より:

    素敵な記事をありがとうございます!
    お気に入りの急須がかけてしまい、捨てられなくてそのまま使っていたので、こちらの記事に出会えてよかったです。パテの記事と一緒に参考にさせて頂きました。
    なおした時の急須の写真をインスタに載せたいと思っているのですが、こちらの記事にリンクをはらせてもらってもよろしいでしょうか?

    • デフラグライフ より:

      どうぞ!こちらからも何かの形でしもださんのインスタをご紹介させていただくかも知れません。
      作ったものを眺めて良し使ってよし、人に見せるのも誰かに教えてあげるのも楽しみ方は自由ですが、やっぱり日常使うのが一番道具が喜ぶかも知れませんね。
      作品の写真だけじゃなく、どこかで使っているシーンも撮影して、楽しんでください!

    • 匿名 より:

      リンクのご承諾ありがとうございます(*^^*)
      使用時の写真も素敵ですね!アイデア頂きます!
      こちらの記事のおかげで、急須もかけていたころより機嫌よくお茶をいれている気がします。
      材料の紹介まで詳しくありがとうございます。

  9. 白瀬 より:

    はじめまして、質問失礼します。
    すごく得になる投稿本当にありがとうございます!
    母がよく使っていたコップを割ってしまい直して謝りたいのですが私の家には電子レンジとオーブントースターしかないです…焼成はこの2つのどちらかでも可能でしょうか?
    もし可能でしたら焼く時の時間もお願いします。
    調べてもそれらしい情報が出てこなくて…
    教えてくださると幸いです(>_<;)
    よろしくお願いします!

    • デフラグライフ より:

      初めまして!なるほどお困りの状況ですね
      レンジとトースターしかない、確かにそういう家庭は多そうです。
      レンジで焼成はできませんが、トースターならば可能です。
      が、オーブンより急加熱・加熱しすぎによる割れのリスクは上昇します。また、未だ十分な実験を伴った方法でないことをあらかじめご了承ください。

      さてその方法ですが、もし温度調整ダイヤル等のある機種ならば、150度に設定して通常通り35分やればそれで済みます

      温度調整ダイヤルがない場合、以下の方法で代用します
      「1分加熱して5分放置する(扉を開けない)を1セットとして、6セット連続で行う」
      ・6セット後は記事通り、決して扉を開けず2時間以上放置してから完成です
      ・1分5分の加熱放置時間はキッチンタイマーなどで正確に測ってください
      ・各セット1分の加熱時間は、決してオーバーしないように貼り付いて観察してください。多少短くなっても良いですが、長くしてはいけません
      ・各セット5分の放置冷却時間は、必ず確保してください。多少長くなっても良いですが、短くしてはいけません。加熱と逆で、要するに加熱オーバーしないよう細心の注意を払いましょう

      手法の根拠についてですが、まずこの 公的実験データ をご覧ください
      リンク先資料の図1によると、温度調整ダイヤルのある機種では、設定温度に達すると自動で加熱冷却を繰り返し、上下変動を繰り返しながら一定の平均温度を保つことが分かります

      次に、ダイヤル有無にかかわらず、1000~1300Wのオーブンはどの機種でも、加熱開始後約1分で庫内が常温から約100度へ上昇することが分かります。
      また、加熱停止後は庫内温度の状況によって温度の低下速度に差があり、それぞれ約200→120度、150→100度、100→70度となっていることが分かります
      つまり、同一の冷却時間であっても、庫内温度が高いとより多く温度が低下し、低いとそれほどでもないと分かります。
      このことは、同じ加熱冷却セットを繰り返していても加速度的な加熱オーバーや加熱不足を自然とある程度防げることを意味しています
      またグラフによれば、加熱冷却速度はいずれも機種による差がほとんどないことが分かります

      6セット繰り返すと、庫内温度は推定値で以下のような推移を辿ります
      常温→加熱→100→冷却→70→加熱→170→冷却→110→加熱→210→冷却→120→加熱→220→冷却→120→加熱→220→冷却→120→加熱→220→最終冷却→常温
      実際の手際で加熱を厳格に制限し、冷却が長めになれば、ゆっくり加熱しながら平均150を保てる値に落ち着くはずなので、疑似的に目的を果たせます

      ところでこの公的実験データグラフは有用なもので、例えばほとんどの機種が加熱3分で250度以上になることが分かります
      ですからオーブンがなくても、トースターで250度のオーブン料理を行うことができると分かります。